赤レンガ倉庫ホール 踊りへの飽くなき探究心 舞台歴52年 尾本さんら出演
ダンス公演「DanseNoble」が8月11日(日)に横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホールで開催される。
上演作品の1つ「白鳥の歌」は、1972年に20歳で谷桃子バレエ団に入団し、現在も現役のバレエダンサーとしてステージに立ち続ける尾本安代さん=金沢区在住=がソロで踊る。
尾本さんは「舞台に立ち半世紀以上。飛んだり回ったり、完璧なテクニックを見せるのは難しくなってきた。でもまだ勉強できることがある、やり続けないと分からないことがある」と話す。踊りへの飽くなき探究心は尽きることがない。
振付は、今回の公演のプロデュースをするフリーの舞踏家、振付家の苫野美亜さん=港北区在住=。
初演はロシアがウクライナ侵攻を開始した2022年。苫野さんは「相反するものの中心点を感知することが対立の解決につながるのでは」という思いで「白鳥」をテーマに作品を創作した。「精神性が際立つ作品にしたかった。手の動作一つとっても、肉体や精神の研鑽を積み重ねてこられた尾本先生にしか出せない表現が見どころ」と話している。
苫野さんプロデュースの公演は10回目。当日は「白鳥の歌」のほか、京都・龍安寺の石庭から着想を得た「十四夜月」など5作品が披露される。国内外で活躍する世代もバックグラウンドも異なるダンサーが1日限りのパフォーマンスで魅了する。苫野さんは「舞踊は時間芸術。1回きりの生モノの表現を観に来てください」と話す。
午後1時からと午後5時からの2回公演(開場は30分前)。チケットは全席自由で前売り7000円、当日7500円。学生は4000円。購入は【URL】https://teket.jp/6598/34424から。