Yahoo! JAPAN

ノーラン新作『オデュッセイア』、インディーズ映画のように製作 ─ 「製作委員会にも縛られず、スタジオの言いなりにもなっていない」

THE

監督といえば、これまで『ダークナイト』3部作や『インターステラー』などに代表される大規模なスタジオ映画を製作してきた。その集大成ともなりそうなのが、現在撮影中の最新作『オデュッセイア』だ。

詩人ホメロスによる英雄叙事詩『オデュッセイア』を原作とする本作では、ノーランが得意とする複雑難解で深読みのしがいある重層な物語に期待できそうだし、「神話アクション超大作」として大スクリーンに映えるブロックバスター要素も強いはず。さらにキャストにはマット・デイモンやトム・ホランド、ロバート・パティンソン、アン・ハサウェイやゼンデイヤにシャーリーズ・セロンなど、当代屈指の人気者が集った。ハズレなしのノーラン監督作として、今の所死角なしの前情報である。

これだけの企画でありながら、ノーランは本作を「インディーズ映画」として製作している。そう証言するのは出演のジョン・レグイザモだ。「彼はクレイジーなほどの製作費を得ている。決して小規模ではない。しかし、彼はインディーズ映画のように作っているんです」と、レグイザモはアメリカの朝番組「Morning Joe」にて話している。「彼は製作委員会のためにやっているわけでもないし、スタジオの言いなりにもなっていないからです」。

ワーナー・ブラザースとの長年の蜜月関係を解消し、からはユニバーサル・ピクチャーズに移籍したノーラン。熱心なファンを多く持ち、数々の名作を現代映画史に残してきたノーランには自身のビジョンを貫いてほしいと、スタジオも理解しているのだろう。前作『オッペンハイマー』が大きな話題になったのも、原子爆弾を開発した科学者の生涯という、製作費1億ドルのメジャースタジオ映画としては極めて挑戦的な題材だったからだ。実際、公開時には海外メディアで「ノーラン史上最もパーソナルな映画」とも評された。

一説によれば『オデュッセイア』の製作費は2億5,000万ドル(およそ375億円)で、これはノーラン作品の中でも最高額に相当する。それでも、レグイザモはこう表現する。「彼はまるで、クレイジーな製作費を持ったインディーズ映画製作者という感じですよ」。

クリストファー・ノーラン新作『オデュッセイア(原題:The Odyssey)』は2026年7月17日に米国公開予定。

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. サウナ好きなら1度は訪ねて欲しい! 全長20メートルの流水バスと高温サウナを有する「サウナ & カプセル フジ」に

    ロケットニュース24
  2. ジュビロ磐田、アウェイで大宮に2-2 試合終了間際に決勝ゴールをアシストした川崎一輝と先制ゴールを奪った倍井謙が試合を振り返る

    アットエス
  3. 【2025年6月】大人のこなれ感ダダ漏れ。今っぽいくすみベージュネイル

    4MEEE
  4. ギラヴァンツ北九州、アディショナルタイム劇的弾でドローに持ち込む(2025年5月31日)

    キタキュースタイル
  5. 家中の「食パン」が消えそう……。【パスコ公式】が教える食べ方が悪魔的でウマいよ

    4MEEE
  6. 「気分が上がる」「スリルがやみつき!」40代前後の女性に聞いた“気分別・観たい映画リスト”

    saita
  7. 1玉なんてペロリだよ……。ほぼ「キャベツ」だけでできる旨い食べ方

    4MEEE
  8. <旦那に言われた>「お前は俺に寄生する虫」「最初から信用していない」今も忘れられない暴言はある?

    ママスタセレクト
  9. 2025年夏に関西初上陸!韓国のナッコプセ専門店が大阪にオープン

    PrettyOnline
  10. お玉さんを忘れない 興福院 観音堂で法要

    タウンニュース