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初の秋花火となった『第37回 なにわ淀川花火大会』雨に見舞われながらもフィナーレまで完走、澄んだ空に映えた豊かな色彩

SPICE

『第37回 なにわ淀川花火大会』 撮影=高村直希

第37回 なにわ淀川花火大会 2025.10.18(SAT)

10月18日(土)に大阪・淀川河川敷にて、「笑ろて、光って、なにわの空に描く未来図!」をテーマに『第37回 なにわ淀川花火大会』が開催された。今年は、『大阪・関西万博』の会期との重複を避け10月に実施。秋の訪れを感じる心地良い気温の中、趣向を凝らした華麗な花火が夜空を彩った。途中、天候が悪化し雨の中の鑑賞となったが、それも良き思い出に。記憶に残る夜になった花火大会の様子をレポートしよう。

阪急十三駅からイープラスエリアまで徒歩約40分

午後4時、この日の平均気温は26度。前日から雨予報が心配されたが、みんなの願いが届いたのか天気は持ちこたえていた。会場へのルートは、JR塚本駅からと阪急十三駅からの2つのルートがあるが、SPICE取材班は阪急十三駅からのルートで向かうことに。駅に着くとホームや駅前は大混雑! 花火大会来場者は西口へ誘導される。

商店街の奥が十三駅

有料席は交差点を渡って右へ

商店街に直結している西口付近は狭いため、たくさんの人が行き交って動きにくいが、そのまま交差点の方向へ。駅前の交差点に出ると、協賛観覧席へ向かう人は信号を渡って商店街の方向へ直進。10分ほど歩くと案内板が出てくるので左折してさらに10分。

そのまま道なりに進むと河川敷に設けられた協賛席中央階段出入口が見えてくる。エリアに入るためのチケットを提示し、そこからさらに10分ほど西(JP塚本駅側)へ進むとイープラスエリアへ到着!阪急十三駅からはゆっくり歩いて約40分。人の流れや案内板、警備員の誘導があるおかげで迷うことなく辿り着くことができた。

肌寒い夜にうれしいあったかフードも

手前:VIPペアシート、奥:イープラスシート、右側:桟敷エリア

イープラスエリアには、豪華なお弁当とお茶が用意されているVIPペアシート、リクライニングシートでくつろぎながら観られるサマーベッドエリア、ファミリーや大人数で利用しやすい桟敷エリア、一体感を楽しめるイープラスシート(パイプ椅子)の4種類が用意されている。

VIPペアシートとサマーベットエリアは川沿いの特等席にあり、淀川や梅田の景色をバックに花火が目の前に迫る、特別な体験が約束されている。また、本格的に花火を撮影したい人のための「写真撮影エリア」も設けられていて、三脚を立てても邪魔にならない場所で、思う存分撮影に集中する花火マニアの人もたくさん。トイレはエリア内に十分な数があるので、打ち上げ直前以外は待つことも少なかった。

夏開催のときよりは若干浴衣姿は少な目だが、今年も幅広い年齢層の人が集まっている。ワクワクしながら19時30分の打ち上げ開始を待つ時間もまた楽しい。

ワンハンドで食べやすいクワパオ各種600円

<おでん盛り合わせ(牛すじ、たまご、ちくわ、大根、ウィンナー、こんにゃく)1人前700円、2人前1200円>

イープラスエリア特設屋台のフードはおでん、クワパオ(角煮、エビチリ)、かすうどん。今年は秋開催ということで、肌寒い夜にピッタリなあたたかいフードが中心に。お酒との相性も良いものばかりで大人気となっていた。

昔懐かしい駄菓子をひとつかみ分もらえる「おかしのつかみどり」やカラフルなボールが浮かぶ「スーパーボールすくい」は毎年恒例で、子どもから大人まで笑顔で夏の余韻を楽しんでいた。スーパーボールは1時間前にはボールがなくなり終了する盛況っぷり。

深町絵里

DJブースでは、FM802 DJの深町絵里が、「花火の打ち上げまでは、音楽とフードで楽しんでください!」とウェルカムDJで盛り上げる。「リクエストありましたらどうぞ!」とお客さんのリクエストに応える場面も。

日が暮れはじめ、マジックアワーの空の美しさを堪能しながら過ごす時間も最高。打ち上げ時間が近づくとすっかり日が落ち、サカナクション「新宝島」、氣志團「One Night Carnival」など夜にぴったりな選曲で、会場のテンションをじわじわとあげていく。

「リクライニングシートが最高!」「来年も秋に開催してほしい」

花火打ち上げ開始まで、それぞれの時間を過ごす来場者に話を聞いてみた。

VIP席のお弁当とお茶

VIPペアシートの最前列で、浴衣姿でお弁当を食べていたのは、『なにわ淀川花火大会』のためにはるばる東京から来たという姉妹。家族で全国のいろいろな花火大会に行っているそうで、淀川花火はこの日がはじめてとのこと。「整理番号が5~6番だったけど、こんなにいい席だとは思わなくて」「お弁当もおいしくて最高です!」と笑顔で話してくれた。

続いては、マットレスが敷かれた桟敷エリアで団欒中の家族にインタビュー! 東大阪から来たという小学2年生の女の子とお父さん、お母さんは『なにわ淀川花火大会』に来るのは3回目。「やっと(桟敷のチケットが)とれました!」とお父さん。念願の桟敷エリアとあって、「かに道楽で奮発した」美味しそうなお弁当を広げて大満喫している様子。「秋開催は涼しくて最高です」「フィナーレの花火が楽しみ!」と家族時間を楽しんでいた。

サマーベッドエリア

サマーベットエリアでくつろいでいたご夫婦は、「この席最高よね!」と顔を見合わせる。「今回、初めてこのリクライニングシートを利用しましたが快適です!指定席なので並ばなくていいし、早く来なくていいし」と奥さま。ワイン&おつまみで晩酌しながら、「次もぜひこのシートをとりたい! すごい倍率だと思うけど……」とすでに来年にも期待を寄せるふたりだった。

キラキラ光るカチューシャをつけたカップルは、家族分の食べ物を買ってイープラスシートに到着! 「お父さんがみんなのチケットをゲットしてくれたんです」と始まる前からハイテンションだ。即完チケットを勝ち取ったお父さんは「まだ始まってないからわからんけど(この席)見やすいんちゃうかな?」と誇らしげ。さらに「暑い夏に開催するの、命にかかわるからこれからも秋にしてほしいなあ……」というお父さんの言葉に家族全員が頷いていた。

音楽とシンクロさせたドラマチックな演出 

ここまで雨に打たれていないが、いつ降ってもおかしくない空模様となってきたので、雨具を着て準備万端! 定刻になると「5・4・3・2・1・0!」のカウントダウンとともにいよいよ花火がスタートした。

ショーのテーマは「~Break Through~ なにわの空に未来へ届く花火を世界へ」。“困難を突破しよう”という意味を込め、「新」、「進」、「信」、「心」、「真」という5つの“シン”をコンセプトにした5つのシーンで構成され、約60分間のプログラムが行われる。

ロッシーニ「ウィリアム・テル序曲」とともに空高くダイナミックな花火が上がったオープニングでは、待ちわびていた花火に感嘆の声がもれ、会場は大きな拍手に包まれた。そして、Ado「新時代」のイメージに合わせ、空全体を赤く染めるような照明と赤い花火が上がる。シーン1「新」のテーマ通りのエキサイティングな演出に目が釘付けとなった。

壮大なオープニングに続き、シーン2「進」では、Mrs.GREEAPPLE「ケセラセラ」とYOASOBI「あの夢をなぞって」に合わせ、より進化した技術で観客を楽しませた。水面近くから放射状に打ちあがる花火と、同時にいくつも打ちあがるカラフルな花火で虹を表現したショーは、花火の発色が特に素晴らしかった。

続く「信」では、小径の花火を多用し、椎名林檎&浮雲「長く短い祭」とColdPlay「Viva La Vida(美しき生命)」とリンクした世界観で魅了する。近年流行の時差式で、空全体に絵を描くようなアーティスティックな花火が素敵。しかし、シーン3の途中からついに雨が降り出して、みんなあわてて雨具を装着することに。

シーン4「心」が始まる頃にはバケツをひっくり返したような土砂降りとなってしまう。Official髭男dism「Same Blue」、King Gnu「ねっこ」とともに、プログラミングされた緻密な演出で、音楽とのシンクロ率が見どころだったのだが、途中、雨の音で何も聞こえない時間があり残念。それでも、水面から湧き上がるような半円の花火は見応えがあった。

20分ほど激しい雨が降り続くと、ずぶ濡れになって帰ろうとする人々で出入口は大混雑。そんな中でも、シーン5「真」の1曲目、SuperFly「愛をこめて花束を」に合わせて可憐な花束をイメージした花火が夜空に輝いている。後半に雨足が弱まってくると、「フィナーレだけはなんとか晴れて欲しい」とみんなが願っているのが伝わってくる。

しばらくして、土砂降りの雨がピタっと止み、いよいよグランドフィナーレかと思われたが、雨の影響で数分間の中断となった。このまま中止にならないでほしいとみんなが願う中、エルガー「威風堂々」とともにフィナーレの一発目があがったときには「待っていて良かった」という声が。雨の影響で尺玉10連続は叶わなかったが、高さ300mで打ちあがる直径約30cmの一尺玉は圧巻。たくさんのお客さんが見守る中、無事にグランドフィナーレを迎えることができた。

雨が降り続く中、止まることなくハイクオリティな花火を上げ続けてくれた花火師さんに感謝。後半の演出をしっかり観られなか場面もあったが、“これからの未来をみんなで信じたくなる”そんな記憶に残る夜となったのは間違いない。

取材・文=岡田あさみ 撮影=高村直希

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