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【福岡の大好きな店】おひとりさまにもやさしい、寿司で飲める気軽な居酒屋

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いつも月よに 寿司

福岡市内の食べることが大好きな方々に、ご自身が愛してやまない店について書いていただく「私、この店、大好きなんです」シリーズ。今回は福岡民放局のプロデューサーで、SNSで外食日記を発信する宮岡朋治さんが愛するお店です。

「おいしい料理を出すのは当たり前。それに加えて、お客様の前に積極的に立つこと。それを、店員たちに教えています」今回、記事を執筆するにあたり、店主の渡司将一郎さんに「普段心がけていること」を聞いて、自分がこの店に頻繁に通うようになった理由に合点がいった。

いい歳して、一人で飲みに行くのは苦手だ。もともと人見知りで、店員や他の客に話しかけることはしない。優柔不断で注文にも時間を要し、それだけで疲れてしまう。そんな状況でいただく料理や酒は味気なく、せっかくの美味しさが損なわれているような気がするのだ。

だが、この店は違った。去年秋、遅い時間の帰宅途中に空腹に耐えかねて飛び込んだ。「インスタグラムで見かけた店名が記憶に残っていたから」というだけの理由で。生ビールが運ばれ、一口つけるなり「きょうはこんな遅くまでお仕事ですか?」と店員が話しかけてきた。そこから、彼女もお酒が好きで、祖父は荒戸(福岡市中央区)で漁師をしていることなどを知るまで、時間はかからなかった。ぼくが注文した「とりの手羽先と大根のだし煮」が「あじふらい」と並ぶ、この店の人気ツートップだということも。おまけに「残っただし汁で雑炊もできますよ」と、一見客のぼくにいきなり裏メニューまで教えてくれた。

「雑炊」はまた次回来た時の楽しみに取っておくとして、〆に何かいただこうとメニューを開くと、最終ページは寿司だけに割かれている。それもそのはず、渡司さんは独立前の10年余りをここからほど近い西新の名店「福ずし」で過ごした寿司職人。「きょうのおすすめのネタは何?」“漁師の孫”に尋ねると「イワシですね」と即答。果たして運ばれてきたそれは、脂が白身全体を覆い、鉛のような鈍い輝きを放っていた。ちょうど飲んでいた、ひやおろしの純米酒とも見事に調和。忘れられない、初訪問となった。
それ以来、友人、職場の同僚、取引先……。あらゆる周囲の人を誘ってはここを訪れている。もちろん、ここなら一人で来ても楽しめる自信がある。

いつも月よに米のめし
福岡市早良区高取2-18-6藤崎センタービル1F
092-831-5121

宮岡朋治
福岡の民放局で音声コンテンツのプロデューサーを務める傍ら、SNSで外食日記を発信。ウェブマガジン「フクリパ」(https://fukuoka-leapup.jp/)で「福岡非豚骨系ラーメン探訪」連載。酒好きが嵩じて2022年「唎酒師」資格を取得。

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