自由な発想で日本酒を嗜む。美しき肴に魅せられ、何度も通いたくなる芦屋の隠れ家『日本酒処 土』 芦屋市
JR芦屋駅から北へ徒歩数分、閑静な住宅エリアに凛と佇む『京料理 たか木』(芦屋市)。ミシュラン二つ星の格式を誇り、現在は一ヶ月に4日のみ営業する京料理の名店です。
実は、この特別な空間を借りて、月に数日間だけひっそりと営業しているお店があるのをご存じでしょうか。
店の名前は『日本酒処 土(つち)』。普段は『たか木』で、サービスを担当している店主の長男・高木一志さんが、店休日に、厳選した日本酒とそれに寄り添うちょっとした肴を提供しています。
気楽には行くことのできない高級店の雰囲気を味わいながら、ゆっくりとお酒を嗜む。そんな、少し大人の時間を過ごしてきました。
店内はテーブル席もありますが、ワンオペということもあり、営業はカウンター席のみ。大きなガラス窓の向こうに広がる美しい枝葉が、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
5~6名で満席となるカウンターは、ゆったりと余裕を持って座席が配置されています。一日の終わりにこのようなお店で疲れを癒す一杯…贅沢な時間の始まりです。
今回は、全5〜6品からなる「肴コース」のうち、2品を特別にいただきました。
最初に運ばれてきたのは、華やかな盛り付けが目を引く「たまご豆腐」。従来のイメージを覆す圧倒的な美しさに、いきなり驚かされます。
帆立や百合根、とうもろこしの摺り流しに、プチトマト、枝豆、きゅうりなどの夏野菜を合わせた、涼しげな一品。青柚子や穂紫蘇が爽やかに香り、口に運ぶたびに、素材ひとつひとつの食感の違いに心が躍ります。
料理に合わせるのは、辛さの中に米の旨みやコクが感じられる<旨辛>タイプがおすすめとのこと。とうもろこしの甘みや野菜のフレッシュな味わいを、より一層引き立ててくれるのだそう。
もう一品は、自家製の柚子胡椒塩でいただく「手羽先の唐揚げ」。こちらには、すっきりと<辛口>でありながら、ふくよかなお米の旨みが余韻として残るタイプを合わせます。香ばしい肉の脂や、ピリッとした柚子胡椒のスパイシー感との相性が抜群なのだとか。
「この日本酒にはどんな料理が合うのか」というところから料理の構想を練り、食材を選んでいくという、お酒ありきのメニュー構成。
料理の「うま味」とお酒の「旨み」、互いの魅力を引き出し合う的確なペアリングに、日本酒への深い愛情が感じられます。
意外なことに、以前は日本酒があまり得意ではなかったという高木さん。だからこそ、「飲み方は人それぞれ。好きなスタイルで気軽に飲んでほしい」と語ります。
氷を入れてロックで飲むもよし、ソーダで割ってもよし。自由な発想で新しい日本酒の飲み方を提案してくれます。
“ちょっとした酒の肴”をはるかに超えたクオリティの料理、カジュアルに楽しめるようセレクトされた日本酒。時には、市場には滅多に出回らない銘柄に出会えることもあるかもしれない、貴重な隠れ家です。
日本酒だけを飲みたいという方も大歓迎とのこと。営業日は月によって変わるため、公式インスタグラムでチェックしてみてくださいね。
場所
日本酒処 土
(芦屋市大原町12-8)
営業時間
17:30〜22:00
定休日
不定休