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ルアーシーバス釣り愛好家が考察【河川のゴミはなぜなくならない?】唯一の解決法は「続けること」

TSURINEWS

これくらいは拾って帰ろう(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

釣り場のゴミ問題。昔からある永遠のテーマみたいなものだが、令和になったこの時代にも変わらず存在する。テレビに冷蔵庫、マットレスに自転車……筆者がよく釣りをする河川を例に上げると、バリエーション豊富なゴミが当たり前のように捨てられている。なぜなくならないのか?釣り人が積極的に持ち帰れないのはなぜか?解決方法はあるのか?様々な意見があるが、ここは1人のシーバスフィッシング愛好家としてこのテーマを少し考えてみたいと思う。

川はゴミを捨てやすい

はっきり言って川はゴミを捨てやすい。そこそこ身近にあり、暗くなれば人も少なくて見られる心配もないから闇投棄がしやすい。もちろん、昼間でも堂々と捨てる人もいるが、町の中より目立たないから、捨てやすいのだろう。

これは拾って帰りたくないないが……(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

中には、車の窓からゴミ袋を投げ捨てる非常識な人も少なからずいる。普段、シーバスや他の魚を釣らせてもらっている河川も、釣りをしない人からみたら、ただのごみ捨て場であり、そこに罪悪感などないのがわかる。

危険!下に降りては拾えない(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

なぜ拾って帰れないのか

では、そんなゴミが多いのに、なぜ釣り人は積極的に拾って帰れないのか?それは、拾えるゴミではないからである。筆者が知る限りの釣り人は、最低限自分の出したゴミは持ち帰る。そして、余裕があれば周りのゴミもキレイにして帰るくらいはする。

危険だ!これは拾えない(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

それで良いのだが、さすがに自転車やマットレス、大量の空き缶の入った袋などは無理だ。これは釣り人が原因ではないかもしれないが、拾うにも限界はある。

気持ちいい釣り場にしたい(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

そもそも清掃業者でも難しいし、粗大ゴミを持ち帰る予定で来ていない。さらに、水に濡れた洋服や悪臭を放つものなども生理的に持ち帰れないことだろう。

車窓から捨てられたゴミ(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

下手に持ち帰ろうとすれば、ケガをしたり、そこからどんな感染症にかかるかわからない。釣り場のゴミは拾って帰らないのではない。拾って帰れないものが多いのだ。

コロナ禍で増える釣りのゴミ

残念なことにコロナ禍で釣り場のゴミは急激に増えた。密を避けるレジャーとして釣りの人口が増えた一方で、少数ながらモラルのない人も釣りを楽しみ始めたからだ。これは色々なサイトの記事やニュースでも取り上げられたのでご存知の方も多いだろう。

拾いたくない気持ちもわかる(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

こうして、釣り場のゴミはなくなるどころか増えた場所もある。加えて、コンビニや公園、駅までもゴミ箱が減ったのも原因の1つだ。つまり、川でも漁港でも釣りをするような場所はゴミを捨てやすいと思う人がいるのだ。もちろん、多くの人は常識ってものがあるが、ふと魔が差すのだろう、家庭のゴミまで捨ててしまう人もいる。

釣り場に感謝したい(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

解決方法はない

こうして考えると釣り場のゴミ問題に根本的な解決方法などないのがわかる。乱暴な言い方をすれば、国が釣り禁止にでもしない限り無理だ。

釣り場は生き物の住処でもある(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

釣り人だって普通の人間だ、オツムや生理用品、注射器まで入ったゴミなど、例え釣り場に落ちていても積極的に拾えない。それでも未来の釣り場のためには持ち帰るのが正しいかもしれないが、それをできる人はきっと少数だ。

美しい環境で釣りがしたい!(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

個人としては本当に無力を感じるが、これが現状だ。では、諦めるしかないのかといえば、そんなことはない。解決方はなくてもできることはある。それは、「続けること」だ。無理のない範囲で、自分の思う釣り場環境への貢献。これを続けることしかない。ゴミ1つ、空き缶1個でもいい。続けて拾い続ければ、それは自己満足ではなく貢献になるはずだ。筆者もそう思って実践している。

<宮坂剛志/TSURINEWSライター>

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