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<理不尽な義姉>病人の義父に届けたふろふき大根でクレームが!「形だけでも謝るしか……」【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

数年前の話です。私の名前はユカリ。フルタイムの派遣社員として働いています。小3の娘リイナと、会社員の夫ヨウヘイとの3人暮らしです。78歳の義父が車で1時間半ほどの距離に住んでいますが、義母はすでに亡くなっており一人暮らし。義父は重い病気を患っていて、もう長くはないと言われています……。

昔から私たち家族を優しく見守ってくれていた義父に、できるだけのことをしてあげたい……。そこで私たちが思いついたのが、手作りのご飯やおかずを冷凍して毎週末、義父に届けることでした。

私がしたことはそんなに責められるようなことなのでしょうか。お酒を無理やりグイグイ飲ませたなら話は別ですが、しっかり加熱した料理酒をほんの少しつかっただけです。そもそも義父が今まで食べていたコンビニ弁当やスーパーのそうざいには、料理酒が使われていないのでしょうか?

激怒する義姉!謝罪を要求され、謝るべき?納得いかない

あまりの理不尽さに電話が切れた後もしばらく呆然としていました。しかしやがてじわじわと怒りが沸き上がってきます

夜遅く帰宅した夫に、このことを話すと私の味方をしてくれホッとしました……。

しかし……23時をまわり、娘もすっかり寝静まり、私たちも就寝しようとしていたとき。義姉から夫のスマホに電話がかかってきました。もちろん「私の料理のこと」です。最初のうちは落ち着いて話し合っていたようでしたが、だんだんヒートアップしていき、激しいきょうだいげんかがはじまってしまいました。

最後に、義姉は憎々しげな声で言い放ちました。義姉にはひどい言葉を浴びせられましたが、夫の言葉に心情的に救われました。義姉にうかつに謝ってしまったのは悪手だったかもしれません。

この先も義姉から、「お父さんが亡くなったのはユカリさんのせい!」だとずっと言われ続けてしまうかもしれません。私はどうすればよかったのでしょうか。謝るべきではなかったでしょうか?

「ふろふき大根」は思い出の味。謝罪を受け入れ水に流す

2か月後、義父が危篤との知らせを受け、病院へ向かいました。病室には義姉一家、そして遠方から駆けつけてくれた義父の実妹・ミチコ叔母さん。義姉が何か言ってくるかと思いましたが、私を横目でちらりと見ただけでとくに何も言ってきませんでした。それから数時間後、義父は息を引き取りました。お葬式の段取りなど、ばたばたとした時間が過ぎていきます。やがて葬儀社の人が帰り、緊張の糸が途切れたところで、義姉は再び「あの話」を蒸し返してきました

目上の立場の人があらためてきっぱりと断言したことで、義姉も「さすがに聞かざるを得ない」とバツの悪い顔をしていました。叔母さんの話を聞いて私は胸がいっぱいになり、涙があふれ出ます。

私は念のため、義父の担当医に「料理酒」について確認しました。すると「え、ふろふき大根の料理酒? 気にされなくて大丈夫ですよ」との回答があり、ホッとしました。義姉の言葉で相当傷つきましたが、謝ってくれたのなら、この一件はとりあえず許そうと思います。苦々しい気持ちは残りますが……ふろふき大根で義父が懐かしい日々を思い出し、少しでも心を癒せたのならよかったと思います。義父が亡くなったことは悲しいです。それでも半年間料理を届け続け、自分ができることを最大限して見送れたことに、一生消えない小さな温もりを感じたのでした


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