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「パパと娘のお風呂」何歳までならOK? 社会ルール・子どもの気持ち・性教育的観点…ママたちが明かしてくれた「大切にしたいこと」

コクリコ

異性親子のお風呂問題に揺れるママたちの声を大公開! いつまで一緒に入るべきか。子ども本人の意見、社会のルール、性教育の視点……ママ友にはちょっと聞きづらいお風呂の卒業事情についてリアルな声を集めました。

異性の親子が一緒にお風呂に入るのをやめたのは、子どもが何歳のときだった?(アンケート結果)

子どもの成長とともに、ふと気になりはじめるのが「一緒にお風呂」を卒業するタイミング。

とくに異性親子は、体や心の変化もあり、卒業のタイミングに戸惑う声も少なくありません。今回は、異性親子のお風呂をテーマに、ママが抱える思いやモヤモヤエピソードをご紹介します。

アンケート概況:
「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2025年4月2日~15日インターネット上で実施。有効回答数は108件。

異性親子としてどう向き合うべき? ママの思い

コクリコラボアンケート

コクリコラボでは、子育て中のママに「異性の親子(パパと娘、ママと息子)が一緒にお風呂に入るのをやめたのは、子どもが何歳のときでしたか?」というアンケートを実施しました。

やめた年齢は6~10歳にやや集中したものの、「この年齢でやめた」というはっきりとしたラインは見られない結果となりました。卒業のタイミングは、ご家庭によってさまざまであることが見てとれます。

正解のない子どもとのお風呂問題に、異性親子としてどう向き合うべきなのでしょうか。ママの思いをアンケートで聞いてみました。

本人の考えに任せたい

……本人が嫌がるまでは過度にいわず、本人に任せたい。

……子どもが1人でできるようになったらどうするか聞くつもりでいます。

……女の子の場合、初潮を迎えるころにパパと入ることに抵抗を感じるのではないかと思います。ただ、考えかたはそれぞれで、個人差があることだと思うので本人の考えに任せることが大事だと思います。

親としての考えは持ちつつも、子どもの意志を大切にしながら、自然な卒業を見守っていきたいと考えるママが多いようです。

……5年生の娘がそろそろお父さんと入るのやめようかな~っといい出しました(まだやめてはいない)。娘の意思を尊重したいので、そろそろやめどきかなと考えています。お父さんは悲しそうだけど、しょうがないですね。

お子さんからの卒業宣言は、自立の第一歩。その気持ちをポジティブに受けいれてあげたいですね。

社会のルールに合わせたい

……混浴NGになるのが6~7歳なので、そろそろやめどきかなとちょうど考えていました。パパの心の準備もあると思うので(笑)、家族で会議する場を設けて、夏休みくらいまでにはやめようと思います。

……家以外の銭湯などは早めにやめないといけないなと感じている。

公衆浴場における男女の混浴制限年齢は、「おおむね7歳以上」です。これも卒業の目安のひとつになるのではないでしょうか。事前に家族で話し合っておくと、気持ちの準備ができ、誰かが急に寂しい思いをすることもなさそうです。

自分の体や心を大切にする意識を育てたい

……性教育の観点からも、あまり年齢が高くなったり、子ども自身が体の違いについて意識が向くようになってからは異性の親子での入浴は避けたほうがよいのではないかと感じています。

……やはり、親子とはいえ異性であるので、性に対する考えを育むためにも距離を取ることが大事だと思います。男性と女性は違うということ、異性に自らの裸を見せることへの違和感も身につけてほしいと思います。

性教育の観点から卒業の時期を検討するというママの声もありました。異性親子でのお風呂卒業は、異性との距離感を見直すタイミングになり、「自分の体を大切にする」「自分を守る」という意識を育てるきっかけにもなりますね。

……未就学児からプライベートゾーンなどの性教育の話をしていました。発達が早い子は3年生くらいで生理になる子もいるので、その前にお風呂を分けようということになりました。夫も同僚などに聞き取りをして自分からいつごろには止めようという意識を持ってくれていました。しかしパパ好きな娘はすごく寂しがり、なかなかすんなりとはいかず「なんで私だけ別なの!?」と悲しむこともありました。少しずつ娘だけで入る回数を増やす、私が娘と入るなどの対応で今は完全に別風呂になりました。3年生の後半には胸がふっくらしてきたので2年生のうちに別にしておいてよかったなと思っています。

子どもの成長に寄り添ってくれるパパの存在は頼もしいですね! パパと一緒にお風呂に入れず、悲しむ娘さんの様子からも、親子の信頼関係の深さがうかがえます。

座談会に参加したママは、このように話していました。

……夫は子煩悩なので、一緒に入れるまで入りたいと思っているようなのですが、ギャップが生まれています。そのギャップが生まれた時点でアウトなのかな、と私は思っています。

親子のあいだで考えにギャップが生まれたタイミングも、卒業を考えるひとつの目安になるのかもしれません。

……子ども本人が嫌がるようになったら入らなくなると思う。性教育の一環でもあると思うので、入浴だけを切り取って入る入らないを決めたり、年齢でタブー視したりするよりも、ふだんから総合的に男女の体の違いや性についてコミュニケーションしながらタイミングを見ていきたい。

入浴だけを切り取らないというママの意見には、思わず「たしかに」とうなずいてしまいました。

線引きは家庭によって様々。正解がないからこそ悩むお風呂問題。  写真:optimus/イメージマート

いつまで一緒に? 異性親子のお風呂モヤモヤエピソード集

ママから寄せられた異性親子のお風呂モヤモヤエピソードをご紹介します。

……今まさに悩んでいます。2年生男児、ならいごとの時間などの関係でひとりで入る日もありますが、本人が寂しがるのと、まとめて入ったほうがトータルで時間が短く済むという親の都合で一緒に入る日が多いです。でも身体つきが大きくなってきて、そろそろ私のほうがちょっと違和感を覚え始めています。どうしたものかと悩み中です。

……夫は娘との入浴をやめることを1年生になったときから言いつづけているが、娘が一緒に入るというのでズルズルと継続している。

そろそろ卒業かなと感じつつも、現実的な理由で卒業できないという声が多数ありました。無理強いすることもできず、判断が難しいところです。

……小学生になれば一緒に入るのはやめようと思っていたが、息子が1人で入るのを怖がり父親は帰りが遅いので、まだ一緒に入ってしまっている。本音では1人で入ってほしい。

お子さんが一人でお風呂に入るのを怖がるからやめられない、という意見もありました。

……自分一人でできないことが多く、異性の親しかいないので、年齢や学年で一纏めにされるととても困ることがあります。

……先日、日帰り温泉に行ったときに「年齢関係なく異性で入浴不可」といわれて衝撃でした。

一緒に入りたくても入れない、と悩むママも多数います。家族構成や生活スタイルは異なるのが当たり前。「ひとまとめにされると困る」という意見はごもっともです。多様性が叫ばれる現代、子育てにも多様性があってもよいのでは? と考えさせられました。

……パパと娘、私と息子、という組み合わせで仲がいいので、異性の親とのお風呂はまだ続くかなと思っています。きょうだいでも楽しそうにお風呂にはいっているので、微笑ましいな、ありがたいなと思いつつ、どこかで何か声をかけたほうがいいのか、少し迷っています。

楽しそうな様子をみると、もう少しだけ……と思ってしまいますね。

ママが子ども時代はどうだった?

ママ自身の子ども時代、異性親とのお風呂についてどうだったのかを聞いてみました。

……自分のときは小学校2、3年まで入っていたと思いますが、たまに父親とお風呂に入れるときは水鉄砲をしたり大きな声で歌ったり、楽しい思い出ばかりです。

……自分は父親と一緒にお風呂に入るのは楽しかった記憶がある。

無理に区切りをつけるのではなく、自然な流れで卒業を迎えた結果、楽しい思い出として残っているのかもしれません。

……自分が子どものころは、7歳くらいで父親と一緒に入るのが恥ずかしいと感じるようになり、一緒に入りたくないといってやめました。

……自分自身は小学校3年生くらいで、一人でお風呂に入ることを宣言したように記憶しています。

卒業のタイミングをはっきり覚えていないという意見があるいっぽう、「ひとりで入る」と宣言したときのことをよく覚えているというママの声もありました。

……自分が子どものころ、小学生高学年で嫌だったけれど嫌と言えなかった、いってもしっかり気持ちを受け止めてもらえなかったので、我が子の「入りたくない」という気持ちはしっかり聞いてあげたい。

自分の過去の経験から、子どもに寄り添う子育てを心がけているというママも。

……私自身は、小1のときに父から「もう一緒にお風呂には入らないよ」といわれてすごく寂しかったのを覚えています。弟とは一緒に入るのに、なぜ? と。大人になってようやく異性親としての配慮だったのだと気づき、尊敬しました。

……あまり覚えていませんが、嫌だから入らなくなったという認識はありません。私の場合、父のほうが気を遣ってくれていたんだろうなと思春期が過ぎたころに気づき、父の愛情を感じました。

こちらは自分が大人になってから、親からの配慮に気づいたという意見です。我が子がいつか親になったときに、「あのときの親はこんな気持ちだったのか」と思い出してくれるのでしょうか。

お風呂問題は家庭ごとの判断が大切

子どものお風呂問題に対し、多くのママたちがさまざまな思いを抱え、悩んでいることが伝わってきました。子どもの意見に耳を傾けることも、性に対する正しい知識を教えることも、どれも必要なことだと思います。

異性親子でのお風呂卒業は、年齢や性別で区切るものではなく、それぞれのご家庭で納得できる形を見つけることが大切だとあらためて感じました。みなさんはどのように考えますか?

※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

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