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なぜ自民党には世襲が多い?ノンフィクション作家・常井健一氏が解説

文化放送

10月18日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーで、ノンフィクション作家・常井健一氏に国会議員の世襲について話を伺った。

長野智子「(第50回衆院選の世襲候補者は)やはり自民が多いですね」

常井健一「自民党になんで世襲が多いのかという理由なのですが、一言で言うと、自民党には連続当選している議員が多いからっていうふうな答えなんですけどね。20年、30年と長くやっている人が自民党にはたくさんいるわけですよ。で、自民党っていうのは70年前にできて、政権与党じゃなかった時代っていうのはたった4年ほどしかないですから、自ずとそうなるんですけども。長くやっているうちに自ずと育ってくるのが、よく言われる『三バン』っていうものなんですね」

長野「三バンね!」

常井「『ジバン(地盤)・カンバン(看板)・カバン(鞄)』ですね。ジバンっていうのは地元の後援会や組織、カンバンは知名度、カバンは選挙資金ですね。同じ地域で当選回数を重ねれば重ねるほど、ジバン・カンバン・カバンが強固になって選挙に負けなくなると。でもまぁ人間ですから、みなさん寿命があります。そこで後継者を考えた時に、せっかく30年間作り上げてきた三バンを手放したらもったいないと。その思いは昔からの支援者も同じで、これまでどおり自分たちの要望を優先的に聞いてもらいたいっていう心理が働くわけですね。そこでまぁお互い折り合えるのが気心の知れた家族を出すことなんですよね。つまりそれによって後援会組織はまとまるし、看板もそのまま使えると。たとえば現職議員でナガノトモコっていうのがいるとします。で、ナガノトモコの娘が今度(選挙に)出るとして、ナガノケイコっていうのが世襲から出しますと」

長野「文化放送的な(笑)」

常井「これ、二代目のケイコっていうのは、実は覚えてもらえなくてもいいんですよ」

長野「えっ!?」

常井「投票用紙にはナガノって書くだけで有効票になるんですよね」

長野「あぁ〜、苗字だけでいいんですか」

常井「これ、ナガノトモコって書いてしまうとケイコさんの票にはならないんですけど、ナガノだけ書くと有効票になるので、公示直前に今回もバタバタっと世襲候補者が出たんですけども、これは息子の名前を覚えてもらわなくても苗字さえ覚えていれば有利に戦えるわけなんですよ」

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