【横浜市緑区】スイミングクラブ「Nagatsuta SC」 JOCジュニアオリンピックで初のリレー金 切磋琢磨で高みを目指す
ながつた幼稚園で活動するスイミングクラブ「NagatsutaSC」が8月に都内で開催された第48回全国JOCジュニアオリンピックカップに出場し、同クラブ初となるJOC・リレー種目での優勝を果たした。
予選会で参加標準記録を突破すると出場できるJOC。同クラブは「10歳以下男子4×50mメドレーリレー」にエントリー。予選会では全国で1番速いタイムを出した。当日は勝たないといけないプレッシャーもあったというが「大会記録を狙って自信を持って臨んだ」とコーチの伊賀上朋子さん。
「気持ち良く泳げた」
順調に予選を勝ち進み迎えた決勝。「とても楽しみにしていた」と第一泳者の大町航生さん(長津田小・5年)は胸を高鳴らせ、スタートを切った。長身を生かした伸びのある背泳ぎで3番手で次の泳者へ。平泳ぎの大矢晃三さん(田奈小・同)はぐいぐいと前の2人との距離を詰め、終盤には追い抜いてトップで引き継いだ。バタフライの渡辺快誠さん(長津田小・同)は順位を落としたものの僅差を守り切り2位で最終泳者へ。クロールの渡辺聖さん(同)は自己ベストに近い泳ぎを見せ1位に躍り出ると、さらに2位のチームを1・34秒引き離してフィニッシュ。大会記録には約1秒届かなかったが「気持ちの良い泳ぎができた」と、同クラブ初のリレー種目優勝に導いた。
このほか「10歳以下男子4×50mフリーリレー」では同じメンバーで3位となり、10歳以下の区分でチーム総合6位の好成績を収めた。伊賀上さんは「小さいころから指導してきた子どもたちが表彰台に上る姿を見るとじーんと感動した。ここまで一生懸命ついてきてくれてうれしい」と活躍をたたえた。
小さなプールから世界へ
前回大会もメドレーリレーで3位になるなど、選手層が厚い同クラブだが、日々練習をしているのは水深1m弱、長さ18mの小さなプール。元々はながつた幼稚園の在園園児・卒園児を対象とした遊びが中心のスイミングスクールだったが、約30年前から競泳の指導を始め、今では国体選手を輩出するなど県内でも有数の強豪クラブに成長している。今回のリレー優勝メンバーも幼いころから切磋琢磨してきたライバルだ。2歳から同クラブに通う大矢さんは「戦う相手がいれば楽しい」と勝負事に燃える性格。将来は「平泳ぎでオリンピックに出たい」と夢を語った。