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胆石の痛みで倒れたゾウ 獣医20人がかりで1.7キロの大きな石を摘出(タイ)

Techinsight

世界で2例目となる胆石摘出手術を受けたゾウ(画像は『The Nation Thailand 2021年4月3日付「Gallstone weighing 1.7kg removed from elephant in a world-first for Thailand」(THE NATION)』のスクリーンショット)

タイのエレファント・キャンプで飼育されているゾウが腹痛により倒れてしまった。獣医の診察からその原因が胆石であることが判明した。世界で2例目となる摘出手術を獣医が施したところ、重さ1.7キロという巨大な胆石が摘出された。これは世界一の大きさだと言い、獣医たちも驚愕している。『The Nation Thailand』などが伝えた。

タイのリゾート地で有名なパタヤでゾウの飼育や保護を行っているエレファント・キャンプでは、雌のゾウ“サイ・トン(Sai Thong、50)”が飼育されている。ところが最近のサイ・トンは食欲がなく、排尿も上手くいっていないようで同キャンプの職員たちは心配していた。

ついには酷い腹痛によりサイ・トンは倒れ込んでしまい、獣医による診察が行われた。担当したのはカセサート大学(Kasetsart University)の獣医たちで、当初は加齢による影響かと考えていたという。ところが先月30日に内視鏡検査を行ったところ、サイ・トンの胆のうに20センチ×15センチの大きな石を発見した。

獣医たちはその日のうちに、胆石を摘出するための手術を行うことにした。クレーンを使って体重3トンもあるサイ・トンの体を持ち上げ、麻酔をかけて手術中に動かないように固定したという。

そして20人の獣医たちが奮闘すること約6時間、1.7キロもある大きな胆石が摘出された。このサイズは世界一大きな胆石であるという。映像では取り出した勢いで落ちた胆石を1人の獣医が拾い上げており、まるでココナッツのようにも見える大きなサイズであることが分かる。

今回の手術を担当した獣医の1人であるニコン・トンティップさん(Nikorn Thongthip)は、記者会見にて今回の手術についてこのように説明した。

「ゾウの胆石摘出は、“カム・ムーン(Kham Moon、45)”という雄のゾウに行ったものが1例目で、今回は世界で2例目の手術となりました。」

「しかしサイ・トンとカム・ムーンの状況は大きく異なり、カム・ムーンの場合は合計8キロにもなった162個の小さな石を取り出しましたが、サイ・トンは1つの巨大な石を取り出さなくてはなりませんでした。」

「今回の手術の成功はタイの獣医コミュニティにとって大きな一歩になっただけではなく、世界的に見てもゾウの治療において、大きな意味のあるものとなりました。今回の手術の経験について、世界中から本を出版して欲しいと要望が殺到しています。」

当時サイ・トンは排尿障害から感染症をおこし、腎不全により命を落としかねない状況だったという。ニコンさんは「サイ・トンの感染症が酷くなる前に、無事に摘出することができて安堵しています。多くの人の協力で手術を成功させることができ、感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントしている。

画像は『The Nation Thailand 2021年4月3日付「Gallstone weighing 1.7kg removed from elephant in a world-first for Thailand」(THE NATION)』『Metro 2021年4月7日付「World’s largest gallstone is removed from elephant by 20 vets」(Picture: Viral Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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