「池上季実子さん、どこにいるんですか?」「私です」別人レベルの役作りとは?
大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日13時~15時30分)、6月5日の放送に女優の池上季実子が登場した。6月7日から劇場公開される映画『風の奏の君へ』で演じる役柄について語った。
大竹まこと「ずっと主演を続けていらして、いい具合に歳を重ねて……」
池上季実子「いい具合に(笑)。(デビューして)いま51年目です、はい」
大竹「今回(映画『風の奏の君へ』)はずいぶんと髪の毛を白くなさって」
池上「そうなんですよ。75歳の、岡山の美作地域というところで茶畑をしている、おばあちゃんの役だったので。東京にいる孫が、おじいちゃんが死んでおばあちゃんが心配で、ひとりでやっているの大変だからといって戻ってくる。そういうおばあちゃんを演じて。いまって皆さん、お元気じゃないですか。80、90歳でも。東京のおばあちゃんはお元気で」
壇蜜「生き生きしていますよね」
池上「そうではない、田舎にいてひとりでお住まいになっている、ちょっと足腰の弱いおばあちゃんの役のほうがいいな、と思ったんです。そうでないと孫は心配して帰ってこられないんじゃないか、って」
壇蜜「お孫さんが心配になるぐらいのルックスだと」
池上「そう。大きい映画の画面なので、白く塗ってもよかったんですけど、私、髪の毛がものすごく真っ黒なんですよ。塗ってもグレーにしかならない。なので白くしたくてブリーチしたんですよ。ところが美容師さんが『これだけ黒いと、いくらブリーチしても黄色くしかならないよ』と言われたんです」
壇蜜「金髪になってしまう」
池上「最初の美容院で2回やって、これ以上は髪の毛も傷むし、どうのこうの……と言って、もうやってくれなかったんですよ。そのあと4回、違う美容院で(色を)抜いてもらって。最後のほうは『もう無理です』と。カフェオレぐらいの色にしかならないんですよ。合計6回抜いて、もう仕方なく岡山に入って。撮影は3日後だったんですけど、入った日から白いのを塗って、毎日ブラッシングして」
大竹「はい」
池上「ちょっと汚い話ですけどシャンプーしないで」
壇蜜「あえてお手入れをせず」
池上「毎日、白いのを朝塗って、寝る前に塗ってなじませて、撮影に臨んで、あんな感じだったんです」
壇蜜「現場でも地元の方々に池上さんだとわからなかったそうで」
池上「『池上季実子さん、どこにいるんですか?』と聞かれるから、『私です……』『えっ、えーっ!?』みたいな感じでした(笑)」
このあとは現在の仕事への向き合い方や、コロナ感染時の治療の様子などが語られた。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。