フレンドコンサート 25年の歴史に幕 3月16日、市民文化会館で
青少年が音楽を通じて絆を深め、心を育む場として開催されてきた「いせはらフレンドコンサート」が、その歴史に幕を下ろすこととなった。最終公演は伊勢原市民文化会館で3月16日(日)、午後1時30分開演、入場無料。
同コンサートは、旧青少年センターを活動拠点としていた小学生のリコーダー教室とその卒業生による伊勢原室内管弦楽団らが中心となり、2000年から発表の場として企画。コロナ禍で20年時は中止となったものの、工夫をしながら開催を続けてきた。これまでに延べ2千人近くが出演してきたが、活動拠点がないことや児童生徒の減少などを受け、今年を最後とすることを決めた。当初から実行委員長を務め、娘と共に活動を支えてきた米山啓子さんは「残念ですが、子どもたちに音楽の楽しさを体験する機会を作れたことは意味があったと思います」と思いを寄せる。
最終公演では、地域の音楽団体ほか、公募で集まった有志の子ども・若者が、伊勢原室内管弦楽団のメンバーとともに合唱や合奏を披露。ポピュラーからクラシックまで、幅広いジャンルで子どもから大人までが楽しめる内容になっている。米山さんは「一緒に『またいつか』を歌いましょう」とコンサートに関わった参加者に呼びかけている。各団体は今後も活動を続けていく。