毛づくろいが苦手な猫。飼い主がブラッシングを手伝おうとしたけれど【猫エッセイ】交通事故にあった猫を拾いました
こんにちは。3匹の猫と1頭の犬と暮らし、二児の母でもあるtamtamです。
ある日、交通事故にあった猫(凶暴)を迎え、一緒に暮らすことになりました。
一時期は安楽死とまで言われた猫様でしたが、気合と根性で見事に復活。
しかし後遺症が残り、野良猫として生きていくことができなくなった、たまちゃん。
そんな猫様をサポートをしていきたい人間と、人の手なんか借りたくない猫様のお話です。
たまちゃんは毛繕いができない猫
6年前の交通事故で頭から顎にかけて負傷したたまちゃん。
その後遺症からか、口を使うことがあまり得意ではありません。
食事やお水を自力で摂ることができないので、日々の給餌はおかーさんがサポートしています。
そして、猫に欠かせないのが、そう、毛づくろい!
こちらもまた、舌や顎を使うことが苦手なたまちゃんにとって難易度の高いしぐさなのです。
自分で毛づくろいできないたまちゃんは、しばらくブラッシングしないと毛がバリバリになってしまいます。
その姿まさに、ステゴサウルスの如し。
ブラシ嫌いなたまちゃんのケアは大変
毛づくろいが上手ではないたまちゃんの代わりに、おかーさんがブラッシングをしようと試みますが…。
これまた、必死に逃げる逃げる。
しぶしぶとブラッシングを許してくれても、途中から怒りのガチギレモードになることも。
元々、触れることすら許してくれなかった野良猫様だったので、
ブラシをかけようとしただけで、おかーさんの手は傷だらけ不可避。
しかしそれも、ここ数年でようやく受け入れてくれるようになりました。
とは言っても、結構嫌がるんだけどね!!!!
猫の毛繕いってすげぇよ
顎の可動域の問題なのか、身体全体の毛づくろいはできませんが、手足やお腹の毛づくろいなら軽くできるたまちゃん。
とはいえ、よだれでビチャビチャになってしまいがち。
ですが、頑張っているたまちゃん!いいね!!!
それにしても、たまちゃんと暮らして一番驚いたのは、猫は毛づくろいしないと結構すぐにボサボサになるし、そのまま放っておくと毛は固まってベタベタしてしまうということ。
自分で自分を毛づくろいできる他の猫たちと比べると、するかしないかの違いが分かりやすいです。
綺麗にする以外にも毛づくろいには、「ストレスから心を落ち着かせるため」だったり「猫同士で体を舐め合って親愛の情を示す」意味を持ちます。
本当に猫ってすごい生き物なんだなぁと感心しますね。
だからたまちゃん!お願いだからブラシだけは嫌がらないでくれ〜〜!!!(切実)
あわよくばお風呂とかも入れてあげたいと願う、おかーさんなのでした。(欲深)
たまちゃん本日の一言
ブラシは嫌いや
(ブラッシング前のステゴサウルスでございます)
tamtam プロフィール
動物病院で動物看護士として勤務後、現在は個人で犬猫を預かり里親を探す「一時預かりボランティア」を続けている。犬猫の保護や介護について、大変な現実だけでなく、楽しさ・幸せをSNSで発信し大きな話題に。
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。
instagram:@tamtam__111