戸谷菊之介さん、楠木ともりさん、内田真礼さんが“改めて語りたい”TVシリーズのシーンとは? 劇場版の公開日や新ビジュアルも解禁された『劇場版チェンソーマン レゼ篇』ステージレポート【AJ2025】
世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2025」にて、『劇場版チェンソーマン レゼ篇』のステージが実施されました。
本ステージには、デンジ役・戸谷菊之介さん、マキマ役・楠木ともりさん、天使の悪魔役・内田真礼さんが登壇。
三人が選んだTVシリーズの名場面についてトークを展開したほか、劇場版の公開日・新ビジュアルが解禁され、大きな盛り上がりを見せたステージの模様をお届けします。
【写真】『劇場版チェンソーマン レゼ篇』ステージレポート【アニメジャパン2025】
キャスト陣が“改めて語りたい”TVシリーズのシーンとは?
2022年10月~12月にかけて放送されたTVアニメ『チェンソーマン』。劇場版『チェンソーマン レゼ篇』は、約3年ぶりのアニメ新作となります。
公安対魔特異4課のデビルハンターである主人公・デンジが、 憧れのマキマとのデートでうかれる帰り道に出会った、カフェで働く少女・レゼ。彼女との出会いが、デンジたちを新たな戦いへと誘います。
2024年12月に公開された特報映像では、デンジとレゼの甘いドキドキのシーンから、ド派手なバトルが繰り広げられる様子が垣間見え、話題になりました。
ステージが開演すると、MCの奥浜レイラさんと共に、デンジ役・戸谷菊之介さん、マキマ役・楠木ともりさん、天使の悪魔役・内田真礼さんがステージに登場。黒いジャケットに白いジャケットというさわやかな装いで登場した戸谷さんは、客席に笑顔でサムズアップするファンサービスも。楠木さん、内田さんもそれぞれ演じるキャラクターをイメージした装いでした。
開口一番、奥浜さんが「今日は新情報を出します!」と宣言。「待ってました!」「やった~!」とキャスト陣から喜びの声が上がり、客席からもたくさんの期待の拍手が起こりました。
最初のコーナーは「改めて語りたい『チェンソーマン』。TVシリーズの印象的なシーンを観ながら、物語を振り返ります。TVシリーズの放送から2年以上が経過していることにキャスト陣も驚いている様子でした。
各キャスト1人につき1シーンを紹介するため、事前にアンケートを行ったそうですが、戸谷さんは1つに絞り切れず、「3つくらい送りました(笑)」と正直に告白。そんな戸谷さんの回答から選ばれたのは、第7話の居酒屋のシーン。酔ってキス魔になった姫野からキスされそうになるも、憧れのマキマの前でキスしていいのか逡巡するデンジ。それでも欲望に抗えず、「(キス)しま~す!」と叫んだところで、映像が終わってしまいます。戸谷さんが「ここまで、ですか!?」とツッコみ、楠木さんも「この後にいろいろあるじゃん!」と続きます。この後のシーンは、衝撃的な絵面ゆえに残念ながらNGになった様子。一連のやり取りに客席からも大きな笑いが起こりました。
このシーンを選んだ理由については「いろいろおもしろいところが詰まっていて、最初、“キスの天ぷら”にデンジが反応したり、「しません」「します」のところもおもしろかったし、フィナーレも最高だったし……」と戸谷さん。話数ごとにED主題歌が変わることも大きな話題を呼んだ本作ですが、この回のEDはanoさんの「ちゅ、多様性。」。サビの歌詞「Get on chu!」が、“あの言葉”に聞こえることについて、「あのEDもめちゃくちゃ衝撃的でした。当時大爆笑しながら観てました」と、振り返りました。
続いては、第2話のマキマがデンジにうどんを食べさせるシーン。選んだ理由について楠木さんは、「マキマさんの名シーンは他にもいっぱいあって迷ったんですけど、これはうどんのアニメーションが原作のまんまで。コマでうどんがくるんとした時、アニメでどうなるのかなと密かに楽しみにしていましたが、コマ通りのデンジのだらしない顔と躍動感のあるうどんがめちゃめちゃ好きで。マキマが名乗って、ちょっといい感じの雰囲気が始まるところと、デンジが「ワン!」と言うところを戸谷くんはちゃんと犬の鳴き声をして。そうくるとは思わなくて。まじめなシーンなのにクスっとしちゃって。隣りで急にでっかい声で「ワン!」というからビックリしちゃった(笑)」と笑顔で振り返りました。
ちなみに、このシーンは戸谷さんもお気に入りだったそう。「ワン!」という鳴き声は「リアルなワンちゃんではなくかわいい感じで」というディレクションを受けたと、収録時のエピソードを明かすとともに、「その突飛な感じもデンジっぽいな」と感想を語りました。
トリの内田さんが選んだのは、第12話のアキと姫野の回想シーン。シーンを観終わった後、内田さんは優しい笑みを浮かべながら頷き、「好き! 最高!」と一言。「姫野先輩、めちゃめちゃ好きなんです!」と力説する内田さんに、「わかります!」と戸谷さんと楠木さんも強く同意していました。「この後いろいろ繋がっている中のこの会話、そしてこのシーンのかわいさがとんでもなくて処理しきれない。そしてアキくんのその冷静さ、何っ⁉ もっと気持ち出しなよ」と、なおも言葉が止まらない内田さん。戸谷さんも「後でこんなに思い返すくらいなら」とアキに一言もの申します。楠木さんは「(この作品は)振り回してくる女性キャラが多いですよね」と分析。「良いところだけじゃないから余計忘れられなくなっちゃうんですよね」と、本作のキャラクターの魅力を語りました。
さらに、「このシーンを内田さんが挙げてくださったのもエモいなって。だって天使はこれからアキのバディになるわけで」と戸谷さん。「アキ役の坂田(将吾)くんは一人取り残されて、結構引きずってて。だから(アキの新しいバディ役として)私が収録に参加する時、坂田くんに「これから頑張りますので」と下手に出る感じで(笑)」と内田さんからは収録時のエピソードも飛び出しました。
公開日は9月19日に決定! 新ビジュアルも多数解禁
奥浜さんが「皆さん、ここからは心の準備をしてください」と言ってから、お待ちかねの劇場版の情報解禁コーナーへ! まずは、公開日が9月19日(金)であることが発表され、客席から大きな拍手が起こりました。
続いて、12キャラクターの新ビジュアルが公開。まずはチェンソーマンとボムがスクリーンに映った瞬間、3人共「おおっ!」と声を上げ、戸谷さんは「たまんね~っす、ボム!(笑) ボムのビジュアルがめちゃめちゃ気になっていました」と喜びを爆発させます。
次はデンジ、ポチタ、レゼ、マキマ。ポチタのビジュアルを見た戸谷さんからは「花をくわえてますよ。レゼ篇ではこれも重要ですから」と“匂わせ”もありました。
マキマのビジュアルについては「やっぱりマキマさんは正面なんだなと。今までのビジュアルもほとんど正面で」と、意外な事実を明かす楠木さん。それを聞いた内田さん、戸谷さんも、彼女にとって、一番自信がある角度なのかもと妄想トークを展開し、「正面から見てもかわいいって本物ですから」と、戸谷さんが改めてマキマのビジュアルを絶賛しました。
その後も、各キャラクターの個性が出まくりのビジュアルの数々に、感想が止まらない三人。天使の悪魔のビジュアルが出た際は、内田さんの衣装が天使っぽいという話題も。できることなら天使の輪っかも再現したかったという内田さんに、「●●●(某ディスカウントショップ)ならあるかも」と戸谷さんがつぶやき、内田さんが「それは嫌だ!」と即座にツッコミを入れるなど、キャスト陣の仲の良さもうかがえるコーナーとなりました。
お客さんをバックに記念撮影を行ったのち、エンディングの挨拶へ。
「9月に公開が決まって私も嬉しくて仕方ありません。今年の秋にはまた新しい『チェンソーマン』に出会えるということで、原作コミックを読んだりしながら皆さんも楽しみに待っていてください」(内田さん)
「『レゼ篇』は個人的に夏頃に観たいなと思っていたので、そうなって、いちファンとして嬉しいです。久しぶりに『チェンソーマン』の話をさせていただいて楽しかったので、この後9月の劇場版、そしてコミックスをお楽しみいただければと思います」(楠木さん)
「公開日が決まりました! 『レゼ篇』がとても大好きなので、いい作品を必ず皆さんにお届けできるように頑張ります。原作もすごいことになっていますので、そちらも追っていただいて、皆さんと一緒に『チェンソーマン』を楽しんでいただけたらと思います」(戸谷さん)
と、それぞれ劇場版への想いを熱く語り、ステージは幕を下ろしました。