頭皮の匂いが気になるなら朝シャンがおすすめ
気温と湿気のダブルパンチに悩まされる夏、気になってくるのは頭皮の匂いです。最近、「自分の頭から不快な匂いが漂っている気がする…」と感じているTBSアナウンサーの出水麻衣さん。
その出水さんがどう対処しているのかお伝えしつつ、専門家のアドバイスをあわせてご紹介します。
①「炭酸シャンプーで洗う」
炭酸シャンプーといえば、炭酸ガスを使ったムースタイプのシャンプー。自宅で使ったことがなくても、美容室などで使ってもらったことがあるんじゃないでしょうか。血流が良くなるのを感じながら、毛穴の汚れ取れてるなという実感も得られて、夏は週に1回ぐらいやっています。
②「強炭酸水で油分と汚れを落とす」
炭酸シャンプーは少し値が張るので、コンビニなどで「強炭酸水」買って、髪や地肌に振りかけています。私は生え際と分け目と耳の後ろあたり、匂いの発生元に大体3分の1ぐらい使います。肌にのせたときパチパチって清涼感があって気持ちいいです。ちょっとのぼせてきたそれ飲めますし一石二鳥ですよ。
③「地肌をしっかり乾かす」
この時期は暑いので、ドライヤーを浴びてられないということで早くスイッチ切っちゃうんですが、やっぱりそれは雑菌が繁殖してしまうので、今は冷風にしてしっかり地肌に風を当てて乾かせています。
④湯船に頭ごと漬かって、地肌をお湯で揉み洗い
頭など諸々洗った後に、湯船にお湯を溜めて、頭まで漬かります。爪を立てずにもみ洗いする感じで。鼻だけ出して揉むこともあります。これ結構楽しいですよ。ただご家族がいる場合気を付けてください。
以上、出水さんの4つの対策をご紹介しました。では「匂い対策」は専門家から見たらどうなのか。よしき皮膚科クリニック銀座の院長で、皮膚科医の 吉木伸子先生に聞いてみました。
①「炭酸シャンプー」について
炭酸の成分自体が皮膚の中まで入ったりするわけではないので、そんなに大きい効果は期待はできません。若干汚れが落ちやすくなるっていうことはあるかもしれないんですけど、匂いに対して画期的な効果は期待できないかと思います。
②「強炭酸水」について
汚れを落とす効果が高いかっていうと、そうではなくて、やはりボディーソープにしても石鹸にしてもシャンプーにしても、その中に含まれている汚れを落とす分解成分、主に海面活性剤などで汚れは落ちますので強炭酸そのものに洗浄効果があるわけではないですね。 また炭酸の中に含まれている二酸化炭素は血管を開くと言われていますが、目に見えた効果までは恐らくいかないと思われます。
③「髪を乾かす」について
生乾きにしておくと雑菌がつきやすくて、匂いの原因になるとも言われているので、乾かすことはある程度、大事ですね。そのまま寝るのであればです。濡れたまま寝るとかで無ければ、あまり気にする必要はありません。
④「湯船にザブン」について
悪いことはないですけど、普通にシャワーで流していれば汚れもシャンプーの残りも十分落ちます。
頭の匂いの原因は?
頭皮の皮脂が、時間が経って分解されて匂ってきます。雑菌や肌の常在菌とかで。本来は一日置きぐらいにシャンプーしてれば、そんなに臭わないんです。すごい脂性の人だったら毎日、そうでもない人だったら1日おきぐらいに洗ってれば大丈夫です。ただ皮脂の中から食べたものの匂いが、ある程度出てきます。匂いの強いチーズや香辛料などを食べてる人は注意が必要です。
匂いのきつい物を避けるのに加えて、抗酸化力があるものを食べるとよいでしょう。「ビタミンA」や「ビタミンE」が豊富な食べ物と出ると、皮脂の酸化を防げるので、匂いを抑えることができます。
頭皮が匂いやすいのは、頭皮の皮脂が多い人や加齢臭のある人です。1日洗わなくて、24時間で頭がペタっとしてくる人は脂性気味かもしれません。
注意すべき点
皮脂が頭皮にいっぱい残ってると匂うので、洗うことは大事なんですが、ただあまり強く洗いすぎたりすると、余計に脂性になってしまうことがあります。顔でもあまり洗いすぎると、余計に出るといいますけど、頭皮もあんまり洗いすぎると、脂が余計出たりしますので、強いシャンプーでゴシゴシやったりとか、朝晩シャンプーしたりするのは、長い目で見ると余計に匂う原因になってしまうかもしれません。
もし匂いが気になるのであれば、夜ではなく朝シャンプーするのがいいでしょう。もしくは朝、お湯で洗い流すだけでも効果があります。
まだまだ暑い夏、頭皮の匂い対策、実践してみてください!