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犬の『ナルコレプシー』とは?その症状と正しい対応6選

わんちゃんホンポ

犬のナルコレプシーとは

原因

「ナルコレプシー」は睡眠障害のひとつで、脳と脊椎、感覚神経や運動神経に存在するヒポクレチンに異常が生じることで発症します。

犬の場合、ポジティブな感情が高まったことが症状を起こす引き金になりやすいとされています。ごはんやおやつをもらう時、遊んでいる最中、帰宅した飼い主を出迎える時などです。

症状

パタリと倒れるようにして動かなくなります。全身の筋肉の力が抜けてしまうためです。「カタプレキシー発作」と呼ばれています。筋肉に細かい痙攣が起こることがありますが、硬直することはありません。

30秒~1分ほど続きますが、名前を呼んだり体に触れたりなど刺激を与えることによって回復する場合があります。

治療法

根本的な治療法はありません。生涯に渡って症状は起こり、完治することはありません。

投薬や生活習慣の見直しによって症状が軽くなることが報告されています。

好発犬種

✔ドーベルマン
✔ダックスフンド
✔ビーグル
✔トイプードル
✔ラブラドールレトリーバー

カタプレキシー発作が起こりやすいとされている犬種です。

ナルコレプシーの犬にしてあげたい対応

1.床にやわらかい敷物をする

突然、床にパタリと倒れた時のことを想定し、やわらかい素材の敷物をしておくとよいです。厚みのあるジョイントマットがおすすめです。

部屋全体に敷き詰めて使うのにも最適ですし、汚れた部分のみ水洗いすることができます。ジョイントマットの上からラグや絨毯を敷いても使えます。

2.割れにくい食器を使う

犬の食器はプラスチック製やポリエチレン製などの割れにくいものを使うとよいです。ガラス製や陶器製であると、犬が倒れた時に割れ、破片で怪我をする恐れがあるためです。

お水を飲みやすいようにと高い場所に置くことがありますが、なるべく低い位置に置いておいた方が安全です。

3.角の丸い家具を選ぶ

テーブルは角の丸いものを選び、犬が頭や体をぶつけてしまった時のことを想定し、コーナークッションを取り付けておくとよいです。

可能なのであれば、犬が過ごす部屋には何も置かないようにするのもよい方法です。

4.安全な場所をお散歩する

車道を渡る、人混みの中を歩くなどはしない方がよいです。車道を渡っている途中でカタプレキシー発作が起きると大変です。

スッと抱っこすることが可能であればよいのですが、中型犬や大型犬を咄嗟に抱きかかえるのは難しいことがあります。人混みの中を歩く時も同じです。周りの人が気づかずに踏みつけられたり蹴飛ばされたりするかもしれません。

5.水の中で遊ばせない

カタプレキシー発作が起きた時のことを想定すると、水の中では遊ばせない方がよいです。泳ぐなど水の中で遊ばせている時に症状が起きては溺れてしまいます。

海や川では手足が水に触れるくらいの浅瀬で遊んだり、自宅の庭に小さなプールを用意して遊んだりする程度に留めておきましょう。

6.繁殖させない

ナルコレプシーは遺伝性の疾患であるため、原因となる遺伝子を持つ場合には繁殖させないことも対応のひとつです。

まとめ

ナルコレプシーの犬にしてあげたい対応は主に6つあります。

✔床にやわらかい敷物をする
✔割れにくい食器を使う
✔角の丸い家具を選ぶ
✔安全な場所をお散歩する
✔水の中で遊ばせない
✔繁殖させない

ナルコレプシーそのものは命に関わる病気ではないものの、発作で倒れた時に頭や体を強く打ち付けるなどしてケガをしてしまう可能性があります。

自宅の室内での万全な対策が必要です。お散歩の時は首輪よりもハーネスの方が発作で倒れる瞬間に体を支えてあげやすいです。咄嗟の対応ができるよう、リードを短く持って、隣を歩かせるなどするとよいです。


(獣医師監修:平松育子)

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