【横浜市西区】ALSOK横浜支社 防災で内閣総理大臣賞 体制整備の取組などが評価
2025年の防災功労者内閣総理大臣表彰の表彰式が9月17日、総理官邸で行われ、ALSOK横浜支社=西区=が受賞した。全国で個人14件、団体58件の受賞のうち神奈川県からは同社を含め2件のみが選定。積み重ねてきた防災体制の整備の取り組みなどが評価された。
ALSOK横浜支社は21年7月に西消防団に入団し、横浜市消防団協力事業所に認定された。現在、社員14人が消防団員として活動する。独自の研修を年2回実施しているほか、西消防団の上級救命講習、車両解体救助訓練、水難救助訓練、隣接消防団との遠距離送水訓練、消防団協力事業所の活動発表会などに積極的に参加してきた。西消防団第一分団の粉川尚人分団長は「受賞は、ALSOKの地域や行政との連携が認められたものでうれしく思う。さらなる躍進を期待したい」と話した。
さらに、こうした活動を社内報などでALSOKの他支社に共有。県内では川崎支社と横浜北支社も市消防団協力事業所に認定され、活動の輪が広がりつつある。同社3支社の消防団員数は計28人となり、全国的に消防団員の確保が課題となる中、団員増加にも貢献した。
23年に締結した市水道局との協定では、災害時に給水所の運営に協力することとし、地域防災力の向上に貢献。みなとみらい地区に設置されている4カ所の災害用地下給水タンクを給水所として立ち上げ協力し、警備員による人員整理をはじめとした運営上の保安措置、応急給水の補助、夜間の給水所警備などを担うとしている。
まちづくり大賞も
翌24年には同社と西消防団、市水道局が連携し積み上げてきた実績が評価され、「警備会社による消防団協力事業所と水道局との災害協定を通じた取り組み」が、総務省消防庁が主催する「防災まちづくり大賞」の消防庁長官賞も受賞した。太田憲介横浜支社長は「今回の表彰を励みに、本業を生かした地域貢献をより推進していきます」と話した。