野菜ソムリエ直伝!カレーのじゃがいも「後入れ」タイミングと煮崩れないコツ
カレーのじゃがいもは「後入れ」が正解!最適なタイミング
煮崩れを防ぎ、じゃがいも本来のおいしさを楽しむなら「後入れ」が一番の近道です。実は、入れるタイミングと下処理さえ押さえれば、誰でもプロのような仕上がりになります。じゃがいもはしっかり形が残りつつ味がなじんだカレーを楽しめますよ。
入れるタイミングは「カレールーを入れたあと」が理想
じゃがいもを入れる場合は、カレールーを溶かしたあとに加えるのがベストです。最初から一緒に煮込むと、長時間の加熱でデンプンが流れ出し煮崩れやすくなります。
おすすめは、あらかじめ電子レンジで加熱しておく方法。皮をむいて食べやすい大きさに切ったら耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ600Wで4〜6分ほど加熱します。竹串がすっと入るくらいまで火が通ればOKです。弱火で2〜3分ほど軽く煮込みましょう。
後入れなら「なし派」が好むさらっと感も両立
カレーにじゃがいもを入れないと、サラッとした仕上がりになります。実際、じゃがいもを最初から煮込むとデンプンが溶け出し、とろみが強くなりやすいです。
その点、後入れならルー自体の濃度が重くなりすぎず、ほどよくさらっとした口当たりをキープできます。じゃがいもを楽しみつつ、「なし派」が好む軽やかな食感も両立できるのが大きなメリットです。
野菜ソムリエが検証!後入れ×種類で変わる食感の差
種類別の特徴(男爵・メークイン)
メークインは水分が多く粘質で、加熱しても形が残りやすいのが特徴です。なめらかな食感で、具材感をしっかり楽しめますよ。いっぽうで男爵はホクホク感が強く、カレーに入れるとぽってりとしたやさしい口当たりになります。ただし煮崩れしやすいため、長時間煮込むと形がなくなりやすいです。
実際に後入れで比較すると、男爵はホクホク感が際立ち、メークインは輪郭がきれいに残る印象でした。仕上がりの好みに合わせて使い分けると、カレーのおいしさがぐっと変わります。
【比較結果】煮崩れ具合と食感の違い
比較してみると、メークインは煮崩れしにくく、カレーに加えてじっくり煮込んでもじゃがいもの存在感を感じられました。舌ざわりがなめらかで、しっかりじゃがいもの味わいを楽しめますよ。
いっぽうで男爵は煮崩れしやすく、通常の煮込みではルーに溶け込みやすい結果になりました。そのため、ホクホク感や形をしっかり残したいなら、後入れはほぼ必須といえます。
じゃがいもの種類 / 煮崩れ具合 / 味わい / 食感
男爵 / 小さくなったり煮崩れてカレーと一体化したりしている / 甘みが増しまろやかさがアップ / ぽってりクリーミー
メークイン / 角は取れているがしっかり形が残っている / カレーの辛さはそのままに、じゃがいもの旨みも味わえる / サラッとしている
プロ直伝!後入れでも味がしっかり染みるひと工夫
「後入れだと味が染みないのでは?」と思うかもしれませんが、少し工夫するだけで驚くほどなじみやすくなります。筆者がよく実践しているのは、加熱したじゃがいもを煮汁で先に2〜3分ほど軽く煮ておく方法です。
表面に先に下味をまとわせることで、短時間でもしっかりなじみます。特にメークインは味が入りにくいと感じることがあるので、このひと手間が効果的ですよ。
カレーを冷凍保存するなら「後入れ」が鉄則な理由
ポイント
じゃがいもを取り除いて冷凍する
じゃがいもをペースト状にしてから冷凍する
じゃがいも入りのカレーを冷凍すると、スカスカした食感になったりボソボソしたりします。これは冷凍によってじゃがいもの細胞が壊れ、水分が抜けやすくなるため。冷凍を前提に、じゃがいもを取り除いて冷凍したりペースト状にしたりして工夫すればOKですが、意外と手間がかかりますよね。
そこでおすすめなのが、最初から後入れにする方法です。じゃがいもを別加熱して最後に加えることで、一緒に煮込むよりも水分が抜けにくく加熱ダメージを最小限に抑えられます。冷凍後も比較的食感が残りやすいですよ。
冷凍保存する分はじゃがいもを入れずに保存し、食べるときに後入れするのもおすすめ。仕上がりの満足感が大きく変わります。
カレーのじゃがいもは後入れで煮崩れなしで楽しもう
カレーのじゃがいもは、「カレールーを入れたあと」に後入れすることで、煮崩れを防ぎながら理想の食感を楽しめます。特に男爵は後入れにすることでホクホク感が際立ち、形をきれいに保ちやすいですよ。
レンジ加熱をし、煮汁で軽く煮るひと工夫を取り入れれば、「後入れだと味が染みない」という心配も不要です。じゃがいもの煮崩れに悩んでいる方は、ぜひ後入れカレーで理想の仕上がりを目指してくださいね。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
ライター:稲吉永恵(野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ)