【梅田】1980年創業の純喫茶「キッサ モクバ」でスイーツと雰囲気に癒やされる
「キッサ モクバ」(大阪府大阪市北区梅田)があるのは大阪駅前第1ビルの地下2階。Osaka Metro「西梅田駅」方面の出入り口からは奥へ進んで真反対の場所、大阪駅前第2ビル方面の出入り口からは入ってすぐを右、さらにすぐを右に入ると見えてきます。
●昔ながらの喫茶店が好き
●梅田近辺でゆっくりできるカフェを探している
●スイーツとコーヒーを楽しみたい
そんな方にぜひ訪れていただきたいお店です。
3年前に「キッサ モクバ」としてリニューアル
「キッサ モクバ」の始まりは1980年。当時の店名は「TEA ROOM 木馬」で、大阪駅前ビルで働く人々の息抜きの場として特にビジネスパーソンたちに愛されていました。
当時は店内も明るく今とはガラリと雰囲気が違ったそうですが、2代目の時代に壁の雰囲気など内装を一部変化。現在で3代目となるオーナーが事業承継をした約3年前に「キッサ モクバ」と名前を変え、メニューも一新してより幅広い層に親しまれる喫茶店となりました。
昭和の雰囲気が色濃く残る店内
店内は奥に長い造りになっていて、大きなカウンターと2名がけのテーブル席が並びます。とても落ち着いた雰囲気と、昭和を色濃く残した重厚感たっぷりの設えにもわくわく。
かつては打ち合わせなどでもよく使われていた喫茶店で、今もパソコンに向き合いながら仕事をするお客さんも多いのだとか。ただこのゆったりとした雰囲気に包まれると、仕事はひとまず置いておいきたくなりそう……。
朝から夜までこのようなしっとりとした暗さなのも「キッサ モクバ」の特徴のひとつ。時間を忘れてコーヒーブレイクを楽しみたいです。
3年前のリニューアル時に設置されたレコードプレーヤーからは、昔のロックや歌謡曲、現代のポップスまですてきな音楽がジャンルレスで流れています。朝はジャズ、昼過ぎは昭和歌謡など時間帯や客層に合わせてスタッフが選曲しているそうです。
自慢の「バスクチーズケーキ」をいただく
そんな「キッサ モクバ」でぜひ食べておきたいのが、手作りのスイーツたち。中でも人気No.1がこちらの「バスクチーズケーキ」(単品900円)です。
コーヒーとの相性を考えて作られた「バスクチーズケーキ」は、甘さ控えめでペロリと食べてしまえる軽やかさ。小麦粉の分量も控えめなので、重すぎずさらりとした後口なのもうれしいです。プレーンのほかにほうじ茶味と、期間限定で黒ごま味、アールグレイ味もラインアップ。
ケーキには喫茶店の定番ドリンク、「クリームソーダ」(700円)も合わせて、喫茶店気分をとことん満喫したいところ。メロンのほか、イチゴ、ライチ、巨峰、オレンジの5種類から選べます。
クリームチーズたっぷりのシンプルで飽きのこないケーキと、甘くて爽やかでクリーミーなソーダ。現代らしい洗練されたスイーツと昔懐かしいドリンクが重なり合う、なんとも豊かな時間に酔いしれます。
自家製のコーヒーゼリーもおすすめ!
「モノクロコーヒーゼリー」(単品950円)と名付けられたこちらのゼリーも、ぜひ試していただきたい一品です。「キッサ モクバ」で提供される深煎りのアイスコーヒーで仕立てたコーヒーゼリーと、ホイップクリームを層に重ねてアイスクリームをトッピング。
グラスたっぷりにコーヒーゼリーが詰め込まれていて、とっても贅沢! コーヒーゼリー自体に少し甘味があるのもうれしいです。クリームをたっぷりまとわせたりアイスクリームを絡めたり、はたまたコーヒーゼリーだけを楽しんだりと、味のグラデーションを存分に楽しみたいですね。
ちなみに、コーヒーはブレンドメニューはプレミアム・アメリカン・ストロング・スーパーストロングの4種類と、アイスコーヒー1種類。シングルオリジンはグァテマラやコロンビア、エチオピアなどの定番7種類と月替わり1種類の計8種類が並びます。
基本的には、昔ながらの喫茶店らしくコクのある深煎りで仕上げられ、ボディ感のあるどしりとした風味が楽しめます。とはいえ深すぎることもなく、2杯目が飲みたくなるほどよいバランスが◎。
肥後橋にある姉妹店「バイセン モクバ」では浅煎りから深煎りまでさまざまな味わいが並んでいるので、こちらもぜひ試してみてはいかがでしょう。
みんなが楽しめるリラックスできる喫茶店に
ランチや居酒屋利用などで訪れることの多い大阪駅前ビルですが、仕事の合間のちょっとひと休みや喫茶店&カフェ巡りで「キッサ モクバ」へ……。
今年4月から全席禁煙となり小さなお子様も安心して入れるようになったので、ママ会などにもよさそうです。「多くの世代のお客様にホッとしていただけるお店にしていければ」とオーナーさんもにっこり微笑みます。
「キッサ モクバ」でほっこりコーヒーブレイク。夜遅くまで開いているので、飲んだ後などにもゆるゆる時を過ごしてみませんか。