Juice=Juice[日本武道館ライブレポート]植村あかり、アイドルを笑顔で卒業「最後に残るのは幸せな気持ちしかなかったです」
Juice=Juiceが、本日6月14日(金)に日本武道館で単独公演<Juice=Juice Concert Tour 2024 1=LINE 植村あかり卒業スペシャル>を開催。同公演をもって“3代目リーダー”としてJuice=Juiceを牽引した植村あかりが、グループ及びハロー!プロジェクトを卒業した。
植村は、2010年にハロプロ研修生へ加入。2013年2月に結成したJuice=Juiceで当時最年少のオリジナルメンバーに選ばれ、OGの宮崎由加、金澤朋子に続くグループの“3代目リーダー”を務めた。“リーダーを任せていただいた頃から、自分の将来を考えるようになり、新しい道に進みたいという決断に到達いたしました”として、グループ及びハロー!プロジェクトからの卒業を発表。全国8都府県を巡り計22公演を開催した今年4〜6月の春ツアー<Juice=Juice Concert Tour 2024 1-LINE>などを経て、アイドルとして通算“14年”のラストステージに立った。
本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
春ツアー最終公演となった本日は会場に約1万1000人のファンが詰めかけ、全国各地の映画館におけるライブビューイング会場、CSテレ朝チャンネル1では生中継を実施。開演前にはハロプロ研修生ユニット'24が会場を盛り上げ、植村のメンバーカラー“メロン”の光に染まった客席では“あーりー!”と彼女の愛称を叫ぶファン“Juice=Juice Family”のコールがくり返し響いた。
オープニングBGMが流れ、沸き立つ客席を前に11人のメンバーが続々と登場。スポットライトを浴びた植村が挑発的な視線を向けると強い歓声が上がり、メジャーデビュー曲「私が言う前に抱きしめなきゃね(MEMORIALEDIT)」や「Borderline」、植村のラスト参加シングル「トウキョウ・ブラー」でファンの心を一気に引き寄せた。
序盤のMCでは、ステージに並んだメンバーが挨拶。植村のかけ声“We are……”に続き“Juice=Juice!”と全員が元気よく声を揃え、植村に“日本武道館でのパフォーマンスは初めて(※)でしたが、どうでした?”と聞かれた川嶋美楓が、会場に集ったファンの“数がすごくて、本当に楽しみな気持ちでいっぱいです”とほがらかに答えると、メンバーやファンが笑顔を浮かべた(※2023年5月に開催した前回参加の日本武道館公演では、新メンバーとしてのお披露目でMCのみ参加)。
各地で見守るファンにメンバーがアピールし、次のブロックへ。メジャーデビュー曲「ロマンスの途中」ではメロディに沿ってクラップが響き渡り、「好きって言ってよ」「イジワルしないで抱きしめてよ」に続く、植村のラストシングル曲でつんく♂の作詞&作曲による「おあいこ」ではクールなラップも冴え、グループの“4代目リーダー”を託された段原瑠々と植村が目を合わせて微笑んだ。
春ツアーのダイジェスト映像明けには、カラフルな傘を手にしながらの「愛・愛・傘」、ハーモニーを響かせた「銀色のテレパシー」などで魅了。植村が“いくよ!”と勢いよく叫びスタートしたメドレーブロックでは歴史をつむぎ、ハロプロ研修生の曲「天まで登れ!」を皮切りに、メジャーデビュー曲「五月雨美女がさ乱れる(MEMORIALEDIT)」、井上玲音のボイスパーカッションが映えた「CHOICE&CHANCE」。NEXT YOU名義の曲「大人の事情」、有澤一華が特技のバイオリンを披露した「チクタク私の旬」などの7曲で畳み掛けた。
MCでは石山咲良が、グループでは定番の“円陣”の掛け合いを、ファンとともに“特別バージョン”で再現したいと提案。ステージ上の植村から川嶋までの11人に続いて、観客がそれぞれ自身の名前を一斉に叫び、最後は“We are Juice=Juice Family!”と声を揃えてグループとファンが一丸となった。
パフォーマンスへと戻り、植村のラストシングル曲「ナイモノラブ」をはじめ「プライド・ブライト」、「Fiesta! Fiesta!」などを披露。各々の個性をアピールする「GIRLS BE AMBITIOUS 2024」では会場が沸き立つ中、1人ひとりをフィーチャーしたパートに沿ってそれぞれが愛嬌を振りまき、「Magic of Love」で本編を締めくくった。
再び、植村のメンバーカラー“メロン”の光に染まった客席では“あーりー!”コールがくり返される。ファンの熱意を受けた植村は、自身のラスト参加シングルに収録されたソロ曲「Brilliance of memories」のイントロと合わせて、メンバーカラーを連想させる淡くきらびやかなドレス姿で登場。客席をしっかり見ながらすみやかな歌声を響かせ、スタンドマイクの前で卒業への想いを語った。
結成から11年が経過して“短いか長いかで言えば、どちらとも取れない。もう、測れないような期間をここで過ごさせていただいた”と振り返った植村。アイドルとしてのルーツになったハロプロ研修生時代、出身地の大阪から東京へ上京した際に“何度も乗り換えを間違え、迷子になり……”と場内で笑いが起き、当時は“この子がJuice=Juiceのリーダーになるとは、誰も予想できなかったんじゃないかなと思います”と吐露した。
メンバーや“Juice=Juice Family”は“一生の宝物”と続け、後輩メンバーについては“Juice=Juiceの個性をたくさん取り入れてくれました”と言及。自称した“へなちょこ人生”を変えてくれたのはグループで、結成のきっかけを作ったプロデューサーのつんく♂が“とても強い歌詞を書いてくださるから、それを見ているうちに、私たちも自然に強く、たくましくなれた”と想いを巡らせた。
転機となった“3代目リーダー”就任以降は“Juice=Juiceの真ん中にいる「=」のような、これからをつなげていく存在になれたらいいなと思ってここまでやってきました”と回想。公演タイトル<1=LINE>や曲名「おあいこ」をなぞり、ファンに対して“平行にいつまでも「おあいこ」のような存在でいられてるのかなと思うと、私も心強くて。これからも支えになる存在”と伝え、グループで“11年を過ごしてきていろんなことを味わってきたけど、粋も甘いも噛み締めてきたけど、でも最後に残るのは幸せな気持ちしかなかったです”と笑顔を浮かべた。
自身の名前“あかり”は“明るい道を辿っていつまでも明るく、照らしていけるように”が由来として、この活動を経験していなかったら“その由来をこんなに噛みしめることはなかった”とコメント。結成当初、コンプレックスだった“笑顔”も今では“大好きになった”と晴れやかに述べ、自身の愛称にちなむ“あーりーがとう!”の一言でスピーチを明るく締めた。
ステージでは、11人が揃ってパフォーマンスを披露。しっとりと歌い上げた「続いていくSTORY」、ファンの歌声も響いた「Wonderful World」でメンバーは温かな表情を見せ、最後のMCでは、1人ひとりが公演の感想と植村へのメッセージを伝えた。
涙で言葉を詰まらせるメンバーも目立ったステージで、リーダーを継ぐ段原は“最後のオリジナルメンバーの植村さんを送り出すことになって、私は妹じゃなくなってしまうので。明日から、それが少し寂しい”と吐露。加入当初には、オリジナルメンバーを見て“すごい。こんなカッコいい人たちがいるんだ”と憧れていたと振り返り、“大好きな植村さんが愛してくださったJuice=Juiceを、これからもずっと続けていきたい”という決意とともに“これからも、Juice=Juiceをよろしくお願いします!”と力強くファンにアピールした。
後輩の言葉を受け取った植村は、自身の卒業後も、グループの環境が“幸せで溢れるように、私も近くから「Juice=Juice Family」として、応援しています”とメッセージを残した。
アンコールもラスト1曲となり、最後はファンとともにタオルを振って盛り上がる「Goal〜明日はあっちだよ〜」で、グループの節目となる公演はフィナーレへ。余韻冷めやらぬ客席を前にして、植村を中心としたグループは心からの感謝を伝えた。
<Hello! Project 2024 Summer ALL OF US 「ベガ」「アルタイル」>
出演:モーニング娘。'24/アンジュルム/Juice=Juice/つばきファクトリー/BEYOOOOONDS/OCHA NORMA/ハロプロ研修生ユニット'24
7月13日(土)TACHIKAWA STAGE GARDEN(東京)
7月14日(日)TACHIKAWA STAGE GARDEN(東京)
7月20日(土)札幌文化芸術劇場 hitaru(北海道)
7月27日(土)仙台サンプラザホール(宮城)
8月3日(土)ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ(広島)
8月10日(土)オリックス劇場(大阪)
8月11日(日・祝)オリックス劇場(大阪)
8月17日(土)福岡市民会館大ホール(福岡)
8月24日(土)LINE CUBE SHIBUYA(東京)
8月25日(日)LINE CUBE SHIBUYA(東京)
8月31日(土)名古屋国際会議場センチュリーホール(愛知)
9月1日(日)名古屋国際会議場センチュリーホール(愛知)
<TOKYO IDOL FESTIVAL 2024 supported by にしたんクリニック>
出演日:2024年8月4日(日)
会場:お台場・青海周辺エリア(東京)