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愛犬がワガママになる理由は?飼い主さんの接し方をチェック!

いぬのきもちWEB

モコモコのプードル

犬の困った行動には、飼い主さんの接し方などに原因があるのかもしれません。今回は、犬のお困り行動を引き起こしやすい飼い主さんの接し方のなかから、極度の心配性「24時間見守りカメラ」タイプと、過剰なまでの全肯定「愛で盲目」タイプを取り上げ、獣医師の藤本聖香先生にお話を伺いました。

お困り行動の原因は飼い主さん? 愛犬を“ダメ”にする人のチェックリスト


モコモコのプードル


愛犬のためにしている行動が、実は逆効果になっているかも。まずは、次の項目に当てはまるものはないか、チェックしてみましょう。

極度の心配性「24時間見守りカメラ」タイプのチェックリスト


愛犬に危険が及ばないかなど常に不安でしょうがない
留守番は不安すぎてさせられない(留守番をさせても精神的に苦痛を感じる)
愛犬の姿が視界に入っていないとソワソワする
愛犬の困難は「私が対応しなければ」と思っている

過剰なまでの全肯定「愛で盲目」タイプのチェックリスト


愛犬がイタズラなど悪いことをしても、かわいいと思ってしまう
「親バカ」というフレーズをよく言っている
愛犬に絶対に嫌われたくないので、嫌がることはしたくない
「しつけ=かわいそう」と思っている

上記の項目に当てはまるものが多いほど、愛犬を“ダメ”にする飼い主さんの傾向が強いといえます。
では、「24時間見守りカメラ」タイプと「愛で盲目」タイプの飼い主さんの特徴について、さらに詳しくみていきましょう。

「24時間見守りカメラ」タイプの飼い主さんの特徴


眠るジャック・ラッセル・テリア


愛犬のことを心配するのは悪いことではありません。しかし、心配しすぎて“24時間フル作動の見守りカメラ”のごとく愛犬のことを気にかけ、愛犬に困難なことが起こりそうなものなら先回りして守りすぎるのは考えもの。飼い主さんがいないと不安で何もできなくなり、何事にも臆病なビクビクした犬になりがちです。

このタイプによくある「愛犬を“ダメ”にする行動」はこれ!


動物病院での受診時に「怖くないよ~」などと、不安な声色で愛犬を励ましがちなこのタイプ。飼い主さんが緊張したり暗い雰囲気だったりすると、愛犬の不安がヒートアップしてしまいます。ふだんの飼い主さんの接し方で臆病になっている犬は、不安が限界に達すると吠えたり噛んだりして、治療がままならなくなることも。

◆改善POINT


犬は人の感情を敏感に察知する動物。飼い主さんがネガティブな様子を見せると、犬も不安になってしまいます。「平気だよ!」など、ポジティブな感情を意識してあげると犬も落ち着きやすくなりますよ。

「愛で盲目」タイプの飼い主さんの特徴


見上げる子犬


愛犬を溺愛している飼い主さんは多いでしょう。しかし、度を越えて愛犬のすることすべてを肯定したり、嫌われたくない一心で甘やかしすぎたりするのは要注意です。愛犬は「飼い主さんは何でもいうことを聞いてくれる」「なんでも許してくれる」と勘違いして、“超”がつくワガママ犬やキレやすい性格になるおそれがあります。

このタイプによくある「愛犬を“ダメ”にする行動」はこれ!


愛犬を喜ばせたいあまり、貢物のようにおやつを与えてしまうのがこのタイプ。「かわいいから」「好かれたいから」という理由だけでむやみにおやつを与えていると、犬はおやつをもらえるのが当たり前になって、おねだりも加速してしまいます。

◆改善POINT


おやつはむやみに与えず、ごほうびとして与えるのが鉄則です。ワガママになりがちなこのタイプの愛犬にこそ、がまんできたときや、イイコトのごほうびとして与えてあげましょう。

度が過ぎる行動は愛犬のためにはなりません。愛犬の成長を第一に考え、適切なコミュニケーションを心がけてくださいね。

お話を伺った先生/藤本聖香先生(獣医師 英国APDT認定ペットドッグトレーナー)
参考/「いぬのきもち」2023年12月号『ワガママ・臆病・ビビリetc.は、犬のせいじゃないかも 愛犬をダメにする飼い主さんってこんな人!』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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