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「まだ辞められない」JAM Project映画 “続編” のツアーが開幕 『GET OVER -JAM PROJECT THE LIVE-』東京・生配信ライブレポ

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『GET OVER-JAM PROJECT THE LIVE-』

影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹の5名で現在活動中のアニソンユニット・JAM Project 。2021年に結成21年目を迎える彼らのツアー『GET OVER-JAM PROJECT THE LIVE-』が、9月10日(金)・11日(土)、東京 Zepp Haneda よりスタートした。

『GET OVER -JAM PROJECT THE LIVE-』ロゴ

3月にはアニソンユニットとして初のドキュメンタリー映画『GET OVER -JAM Project THE MOVIE-』が全国公開され、ツアータイトルもそれにちなんだものとなった。コロナ禍でさまざまな制限もある中、2年ぶりの有観客での開催となった全国ライブツアー。今回は2日目・11日(土)の、生配信の模様をお伝えする。

新曲「Bloodlines~運命の血統~」も1曲目から熱唱。『JAM FES.』で披露されたアカペラメドレーにも鳥肌

スポットライトに照らされ、戦隊ヒーローさながらの出で立ちで現れたJAM Project メンバー5人。1曲目から新曲「Bloodlines~運命の血統~」(TVアニメ『ゲッターロボ アーク』OP主題歌)を披露し、たくさんのペンライトが客席で揺れた。

2020年は20周年のライブツアーも中止し、豪華4組のゲストアーティストを呼んだ『JAM FES.』も配信のみでの開催となっていた。『JAM FES.』でも、無観客でありながら元気いっぱいで歌っていたJAM Projectメンバーだが、やはり今回の有観客ライブでの方がより楽しげで力強く見えた。配信で観ていても、会場の熱気や興奮がそのまま伝わってくるようだ。

3曲披露した後のMCでは、「ツアー2日目、ようこそー!信じて待ってくれた皆のお陰で立ててると思います」と、きただにからMCがスタート。続けて「会場に来てくれた皆さん、配信を見てくれてる皆さん。今日もいろんな制限ありますけど、その中でもめいいっぱい楽しもうじゃないの!」と遠藤。奥井も「久々にみんなと同じ空気を吸いながら歌えることを嬉しく思います」と述べ、福山は「ずっと配信ばっかりだったので、僕らもうっぷんが溜まっています。心の中で大ジャンプして、大声を出しているつもりで楽しんでください」と語った。

最後にリーダー・影山が「昨日も最高でした。何度もうるっときました。みんなが喋れない・歌えない・立てない状況でしたけれど、なんか昨日一つになれた気がします。今日も頑張ります」と述べつつ、次の曲に入る前についつい「アーユー!?」というコールも。「あかんあかん!手だけで察してください!」とユーモアたっぷりに、感染症対策の呼びかけも行った。

ライブの中盤では、『JAM FES.』のオープニングで披露された「20th Anniversary Acappella Session」も、有観客での初披露となった。5人の声が楽器となり、ハーモニーとなり、会場を満たしていく。熱く激しい熱唱もJAM Projectの魅力の一つだが、アカペラで魅せるそういった美しさこそ、JAM Projectの真骨頂だと感じる。何度聴いてもやはり鳥肌モノだ。

またその後の楽曲も、盛り上がる曲から泣けるバラードまで、どの曲を取っても心揺さぶる名曲たちが次々と披露されていった。

「あの映画の続きが、今日」TVアニメ『ワンパンマン』主題歌や、12月リリース新曲も披露

ライブ後半のMCでは、8月にBlu-rayが発売となったドキュメンタリー映画『GET OVER -JAM Project THE MOVIE-』についても、影山は触れた。まずは、「僕らも知らないことがあったんですよ。それぞれのインタビューって、個別で撮ってたんで。遠藤って、福ちゃんの声が好きやったんや」と言うと、遠藤から「あれ、カットしてくれって言ったんですけどね」という照れた笑いが漏れる。そして、重要なのがここからだ。

「あの映画の続きが、今日やと思ってください。(映画の)最後、弱気なところもあったじゃないですか。でもコロナ禍の中で、まだ辞められへんって、みんな言ってたんです。他の4人に感動しました。まだいける、こいつらはまだいける。どんなに遅くなっても、今日の日は来ると信じていました。これから、間違いなく良くなると信じてます。こんな最悪なこと、これ以上続いてええわけないやん。(ファンのみんなも)立場もぜんぶ違うと思うけど、みんな希望は捨ててはいないと思うし、ガッツがあると信じてます。そういうファンを持つ俺たちも、負けません。このあとのツアーも、最高なものにしてください」

そして、終盤の楽曲たちがスタート。途中にはギター・横関“JET FINGER”敦&TAKEO、ドラム・与野裕史、キーボード・西村奈央、ベース兼バンドマスター・山本直哉という、バンドメンバーの紹介も兼ねたバンドのソロ演奏も披露された。

それに続けて、「静寂のアポストル」(TVアニメ『ワンパンマン』第2期OP主題歌)と、「THE HERO!!~怒れる拳に火をつけろ~」(TVアニメ『ワンパンマン』OP主題歌)も熱唱。きただにのゾクゾクするような低音ボイスや影山のシャウト、奥井の艶やかな美声に、聴いている方が卒倒しそうな遠藤&福山のロングトーン。まさに「完全燃焼」の2曲に、客席のペンライトも激しく揺れまくる。

演奏を終え、影山はハアハアと息も荒げつつ、「めっちゃエネルギー削るんですよ。カラータイマーが鳴り始めたこの感じがJAMだな」と言いつつも、まだまだライブは終わらない。最後に12月22日リリースの新曲「Drei Kreuz~鋼のサバイバー~」(『スーパーロボット大戦30』OP主題歌)まで披露し、圧巻のステージを終えた。

「最高すぎ」アンコールでド定番の3曲披露。シンプルな演出ながらも熱いロック魂が込められた舞台に幕

ステージが無人になっても、客席からは拍手の音が鳴り止まない。アンコールに応え、メンバー・バンド共に、それぞれツアー衣装に着替えてステージに再集結した。披露されたのは「VICTORY」(『スーパーロボット大戦MX』OP主題歌)、「GONG」(『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』OP主題歌)、「SKILL」(『第2次スーパーロボット大戦α』OP主題歌)の3曲だ。今度こそすべての演奏を終え、「楽しいなぁ~」と奥井。影山も「おまえら最高すぎ」と客席に向かって述べた。

「できるかぎりライブハウスに近いところで、俺たちの力を感じていただきたい」という思いから、火が出るなどの過激さは無かった。スモークがたかれる程度で演出もシンプルに抑えられていたと言うが、最後まで熱いロック魂が込められた、「JAM」の魅力たっぷりのステージだった。最後はソーシャルディスタンスに配慮し、メンバーは手をつながずバンザイを行い、観客と共に手拍子だけの3本締め。「なんかいつもと違うけど、こんなときもあったねと、2年3年経ったときに懐かしめるようなライブになったと思います」と影山も笑顔を見せ、ライブの幕が降りた。

また、感心させられるのはファンたちの意識の高さだ。ライブ中の楽曲に合わせ、指示されることも無くペンライトの色が変わるのも流石だが、もちろん声出し禁止やマスク着用も徹底されていたようだ。念のためにリハーサルにて練習されていたという遠藤による客席への注意も必要なく、ただMCの間、影山が「こら、そこマスク!…って、せっかく練習したのに」と冗談で披露されるに留まったというのも印象深い。

コロナ禍が続き、「人が集まる」というイベント自体に難色を示している方も多いと思う。対策はどんなに行っても完璧と言えないのがウィルスの怖さだ。筆者も今回は配信という形で拝見させていただいた。しかし、やはり観ていると「会場に行きたかった」と感じてしまう。これから名古屋、大阪の全3会場で開催されるJAM Projectのライブツアー、参加される方は、ぜひ今回の東京ライブにも勝るような意識の高さで臨んでいただきたいと思う。

そして、配信でのライブを期待しているファンにも朗報だ。今回の東京ライブの模様は、10月2日(土)に見逃し配信が予定されている。

配信では、歌うメンバー一人ひとりの表情はもちろん、バンドの手元まで寄っていくカメラワークが素晴らしかった。また、視聴者チャットへの参加で同時に視聴しているファン同士が一つになれるなど、会場とはまた一味違った楽しみも味わえた。会場に行けない方はもちろん、すでに会場で楽しんだ方も、再び配信にてライブに参加してみてはいかがだろうか。

取材・文:平原 学

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