地震対策待ったなし! 家具の転倒防止で守る家族の安全
もしも今日、大地震が起きたら…あなたの家は大丈夫?
正しい家具の固定方法や倒壊リスクの高い家について、家づくりのプロに聞きました。
教えてくれたのは…
間違いだらけの転倒防止は無意味!?
年々、大地震の発生のリスクが高まっているといわれる中、家具の固定は有効な防災アクションの一つ。
約6割の人が実施しているという報告があります(※1)。
事実、阪神・淡路大震災では室内で負傷した人の約半数が家具の落下や転倒によるもので(※2)、命を守るためには欠かせない対策といえます。
固定済みだからといって安心とは限りません。
例えば、よく使われている「突っ張り棒」は、横揺れに弱く効果は限定的。
しっかり取り付けるには天井裏の構造を確認し、強度の高い場所に付ける必要があります。
壁にビスを打って金具で固定する際も、間柱(図1)がある場所に打たなければなりません。
家具の種類によってこつがあるため、設置方法が不適切だとせっかくの対策が無駄になることもあります。
自信がない場合はDIYにこだわらず、工務店などに依頼しましょう。
※1…株式会社ウェザーニューズ実施「減災調査2025年」
※2…内閣府防災情報のページ「誰にでもすぐできる家具転倒防止対策」
家具の転倒防止対策チェックリスト
1.たんす
上下に分かれている家具は連結させておく。L字型金具やワイヤーなどで壁に固定する
2.食器棚
L字型金具やワイヤーなどで壁に固定し、開き戸には開かないように留め金を付ける。ガラスにはガラス飛散防止フィルムを張る。
3.本棚
L字型金具やワイヤーなどで壁に固定し、重い本は下の段に。本棚の端の硬い部分にひもやベルトなどを取り付けて、本が飛び出さないようにしておく。
4.テレビ
粘着マットを敷いて転倒を防ぐとともに、機器の裏側をワイヤーなどで壁やテレビボードに固定する。
5.冷蔵庫の裏側をワイヤーなどで壁に固定する。両面テープなどで上部に板を貼り、ビスで壁に固定する。
6.強化ガラスに替えたり、飛散防止フィルムを張ったりする。
わが家の倒壊リスクは高い?低い?
どんなに転倒防止に心を砕いても、建物自体が倒壊してしまっては元も子もありません。
特に1981年以前の旧耐震基準で建てられた建物は、構造的に弱いとされており、要注意です。
一方、たとえ新しい耐震基準の家屋でも、シロアリ被害や建材の劣化があれば黄信号。
建物の寿命には職人の仕事ぶりも大きく影響します。
丁寧な作業によって造られた家は長持ちしますが、防水処理などが不十分だと建材の腐食やシロアリの発生を招きがち。
内部の劣化は外から判断しにくいため、倒壊リスクを知るには耐震診断を受けるか、信頼できる業者に相談するのがお勧めです。
「どの業者が信頼できるか分からない」「耐震相談はハードルが高い」と感じるなら、まず家具の固定など小規模な工事を依頼して、対応の良しあしを見るのも良い方法です。
診断の結果リフォームを勧められる場合もあります。
リフォーム業は特別な資格がなくても開業できるため、クレームやトラブルは新築の倍以上とも。
「工事一式」などのあいまいな見積もりを提示する業者には注意が必要です。
リフォームは大きな出費となることが多いため、業者選びは慎重に行いましょう。