夏の肌ケアには抗酸化作用を持つ「エルゴチオネイン」を含むきのこで決まり!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、『美容皮膚科ウォブクリニック中目黒』 総院長の髙瀬聡子先生に「夏の肌ケア」というテーマで話を伺った。
夏の間に浴びた紫外線のダメージがジワジワと肌表面に現れるこの時期。乾燥・くすみ・ゴワつき・色ムラ・シミ・毛穴の目立ちなど、様々。
では、肌をケアするには何が必要なのだろうか。
邦丸「ケアといってもどんなケアが必要でしょうか?」
髙瀬「基本的にはやはり、UVブロック、紫外線をブロックすることが1つなんですけれども、それ以外にも、乾燥したりダメージを受けやすい肌のバリア機能を整えることなんです。それにおいては水分量が重要になってきて、水分量を保つためには保湿がスキンケアとしてとっても重要なんです。化粧水は身近だと思うんですけど。そういったものは、もちろんですが、シートマスクとか、高保湿のオールインワンジェルとかクリームとかありますけれども、そういったものを用いて肌の炎症が起こりにくい肌、そして乾燥がしにくい肌を作っていくケアが重要なんです。実はそれだけじゃなくって体の内側のケアもとっても大切なんです。特にビタミンA・B2・B6・C・E。こういったいろいろなビタミンをバランスよく摂取していただくことがとても重要なんです。特にきのこに多く含まれるビタミンB2っていうのがあるんですけれども、これは皮膚とか粘膜の材料になる脂質を代謝してくれて、生まれ変わりを助けることで、紫外線に負けない健やかな肌を作るようなのをサポートしてくれるんです」
邦丸「表面だけじゃなくて、内側からのケアも大切ということになるんですな」
髙瀬「そうなんです。もう1つビタミンのほかにお肌に欠かせない栄養素がタンパク質。お肌って、もちろんタンパク質からできてるんでとても重要なんですけれども、たとえばしいたけとか舞茸にはタンパク質が豊富に含まれているんです。なので、良質なタンパク質を摂取することで、健康なお肌、そしてハリとか潤いが出るような肌を叶えることができるんです」
邦丸「日焼けって軽く思いがちですけど、深刻な病気の原因になることもあるんですよね」
髙瀬「肌や体が紫外線からダメージを受けますよね。そうすると皮膚では活性酸素が発生するんです。この活性酸素は本来強力な酸化作用を持っていて、有害物質から体を守ってくれるものなんですけれども、紫外線という有害物質にさらされると皮膚では体を守ろうと活性酸素が発生しすぎちゃうんです。発生しすぎたことによって、逆に肌とか周りの細胞を傷つけてしまうんです。その結果、活性酸素の酸化作用によって老化の進行はもちろん、疲労や、皮膚がんみたいな深刻な病気の原因になることがあるんです」
邦丸「活性酸素は多すぎちゃだめなんだ」
髙瀬「そうなんですよ。これには、希少なアミノ酸誘導体の一種である『エルゴチオネイン』という天然物質が有効です。これは強力な抗酸化作用を持っていて、紫外線などの刺激により生まれる活性酸素を除去する働きが認められてるんです」
邦丸「聞きなれない名前ですね。越後の御隠居は水戸黄門だけど、エルゴチオネインはどんなものに含まれてるんですか?」
髙瀬「エルゴチオネインは、甘酒やたまごにも含まれていることがわかっています。このエルゴチオネインを含んでいる代表的な食材は実はきのこ類なんです。シイタケ・舞茸・エリンギなど、気軽にスーパーなどで買う事ができるきのこ類にも豊富に含まれています」