【熱々スパイシー】カレーうどん 色んなお店で3杯
いざ、戦闘服に着替えよ!!
いきなり余談で恐縮です(笑)。
ラーメンのときはもちろん、カレーうどんを食べると分かっていれば、万一おつゆがはねても大丈夫なものを着て出かけたい。
あえて白いものを着てスリルを味わうなんてギャグもあるが(笑)。
うどんは、つゆはねなんか気にせずズバスバすすりあげて豪快に食べるのがお作法だ(笑)
そんなとき、自分の場合は紺とか黒のボタンダウンがルーティン。これがカレーうどん戦闘服だ。
はねても目立たないという点では、カレー色(ブラウンとかキャメル)のニットを持っているが、万一油シミになったらクリーニング代高いしね(笑)。
手作りうどん 杉
「手打ち」でなく「手作り」を名乗るあたり、仕事に対する非凡な思いが伝わってくる。
という店が出すカレーうどんやいかに!?
いかに!? と読者様をあおってみたが、いや、見た目はフツーだ(笑)。期待させたらごめんなさい。
だが、フツーであって、フツー以上の何かがある、というのが杉のうどんだ。
どれどれ?と鼻先を近づけてくんくん。
ああ~、なんて良い香り。
カレーうどんだからカレーが香るの当たり前だが、共に香るお出汁のなんと心地よいこと。
お出汁が良いからスパイス香がより引き立つのか、スパイスのおかげでお出汁の香りが膨らむのか・・・。
とかなんとか、創造力を掻き立てるこのおつゆ。
おもむろに味わってみれば、お出汁×スパイスの塩梅が絶妙だ。
カレー好きの欲を満たしつつ、うどん店としての技量を味で香りで楽しませてくれる。
おっとりとしたとろみもあって、その旨さの余韻はじんわりと長い。
ついつい、おつゆが先行してしまった。
ようやくうどんをすすってみれば、おだやかなコシ、なめらかな喉越し。
本格うどんというと、たまにテレビなんかで紹介されてる、いわゆるバッキバキな食感のハード系うどんを思い出すお方も多いだろうが、杉が手作りするうどんは、それとは食感のベクトルが違う。
何しろうどんそのものの旨みが痛快だ。ほのかな塩味が引き立てる素材の香り。小麦自体の味なんぞ滅多に意識するものではないが、そんなことまで思わせてくれるとは恐れ入る。
具は豚肉と玉ねぎがメイン。
うどんと共に食感にメリハリがついて良い。
元来、カレーには豚でしょという筆者なので、慣れ親しんだ食べやすさがあり、その点、いかにもツボにハマる。
カレーうどんに限った話ではないが、最後にひとつ、紹介したい。
この店の粋なおもてなしがコレ。
いわゆる出汁だ。
用途としては、うどんのおつゆに加えて割る(味を調整する)、あるいは、そば屋で蕎麦湯を使うように、残ったおつゆとともに出汁を味わい食事を締めるためにある。
自分は後者の用途で。
出汁といっても、店がおつゆのために使うものでなく、いわゆる蕎麦湯代わり用のカツオ出汁とのことだが、これが実に美味。
最後の最後まで、食べる者を楽しませてくれる、なんとも頼もしい店なのである。
お店紹介
店名:手作りうどん 杉
住所:旭川市忠和5条1丁目
電話番号:0166-86-0318
営業時間:11:00~15:00 / 土・日17:30~20:00
定休日:水曜日
駐車場:あり
北のそば 和佳亭
大概のそば屋には、カレー南(カレーそば)がある。
で、そば屋の多くは、そばだけでなくうどんもできますよ、と。
・・・ってことは
メニューを見れば「全てうどんも出来ます」と書いてある。
それよりもなお、「ここのカレー南は旨かった」という記憶が(カレー南食べ歩きを筆者がasatanで連載中)食欲を後押し。うどんでも、きっと旨かろう、と。
おつゆは、そばつゆにカレールウをかけ、溶きながらを味わうというスタイル。
何度もお邪魔しているこの店だが、以前の記事を確認するとカレーそばをいただいたのは5年前。
その時の「辛さはほどほど、中辛レベル。食べ良く切った鶏とタマネギがカレーに馴染んでいい味になっている」との感想は、今回のうどんでも変わりない、安定の美味しさだ。
丸麺は、家庭でも食べ慣れた感のある、ぷるんぷるんと屈託のない食感。
不意に、一緒に口に飛び込んだ鶏ももは柔らかく煮込んであり、食べ応えをふくよかにしてくれた。
やっぱ、こういうのは、麺も具も一緒にがぼっと掻き込むように食べるのがよい。
口の中がほこほこと、これぞ口福の極み。
おつゆがハネるとか、気にすんな(笑)
お店情報
店名:北のそば 和佳亭
住所:旭川市1条通20丁目
電話番号:0166-38-6188
営業時間:11:00〜15:30 / 16:30〜20:00
定休日:第1・第3・第5木曜
駐車場:あり
CoCo壱番屋 旭川神居店
お次。
うどん専門店というより、カレー専門店がうどんに手を出すとどうなるか、という逆転発想でもう一軒。
さすが専門店。メニューは「カレーライス」のみにあらず。
ラーメンはもちろん、うどんだって。と、グランドメニューにカレーうどんがある頼れるカレー専門店がココイチだ。
しかも、同店の楽しさは、いろんなものをトッピングできることにある。つまりカレーうどんもお好みでカスタマイズが可能だ。
また、辛さも自由自在(レベルによって課金あり)というのも、辛い物好きには見逃せない。
なんだかすごいカレーうどんの登場となったが、ちなみにプライスを説明するとデフォルトのカレーうどん(850円)に、イカ(264円)をトッピングし、かつ、ルウは3辛にしたので(筆者はいつも3辛)75円増しとなってる。
プライスはちょっと張ってしまったが、イカがいい香り〜!!
ところで、なんでイカ?とお思いのお方もいらっしゃると思う。
自身もなんで?と思っている(笑)
というのも、ココイチ好きの筆者、カレーライスをいただくときのトッピングはホウレンソウか、トンカツが多い。
なので、カレーうどんにもトンカツと思っていたのだが、メニューを見るとカレーうどん欄のトップに、カレーうどん+イカが載っている。さらに実は筆者、居酒屋では必ずというほど頼むのがイカの唐揚げ。
お待たせしましたと、出されたものが上の画像になるのは、当然のなりゆきだ(笑)
説明が長いが、ともかく、ものは試しと食べてみれば、カレーにイカ、すごく合う。正確に言うとすっごく合う。
カレー+イカだからシーフードカレー的な味がする?と思いきや、コレ、イカはイカでも唐揚げなので、カレー+イカ唐揚げの、未知との遭遇的な香ばしさ。
あ、説明になってないですかね。
だが、天下のココイチが推すくらいだから、その美味しさに疑う余地はない。
話を本筋に戻そう。
つまり、カレーうどんとしての味わいを表現するならば、まずおつゆは、すっきりとしたカレー風味がいつもながら鮮烈で、コレ、うどんと味わうとどうなると?とワクワク。
メニューによれば『ココイチのこだわりスープ。ココイチ自慢のカレーに和風ダシの旨味が効いた絶妙なスープをお楽しみください』とのこと。あ、これで完結かな(笑)
もちもちとしたうどんにカレーが溶け込めば、その食べ応えは、カレーライスのそれとはひと味違う。
お米とは違ううどん独自の旨みが、カレーの香味に映える。あるいは、うどんの旨みにカレーが冴える、そんな瞬間が交錯する。
早い話が、このカレーうどんは間違いなくアリだ。以前いただいたカレーラーメンも大したものだったが、それも含め、やるな〜ココイチという気分を否めない。
ちなみにメニューによれば、『沸騰した塩水を使う湯練り、最低二日間の熟成時間など独自の製麺工程で純手打ちするうどん麺はもちもちとした食感と煮込んでも残る強いコシ、独特のねじれや黄色味を帯びたクリーム色が特徴です』だそうな。
はなから筆者の出る幕なかったっすね(笑)
で、ココイチさんでは、客が着席するとお冷やと一緒にお馴染みの福神漬けを置いていく。
そっか、誰が何を食べるつもりでいようと、そういうマニュアルのよう。
せっかく提供いただいたのなら、ものは試しにと・・・
箸休めのつもりで、少量、福神漬けをつまんでみましたら・・・
う〜ん、可もなし不可もなし(笑)
しかし、これのせいで新たな食欲が湧いてきてしまい・・・
ライス単品150gを追加注文!!
残ったおつゆはご飯と一緒に味わいたいと、炭水化物祭りの始まり始まり〜。
まずは、白米で今一度福神漬けを楽しんでから、ご飯はすべておつゆにどぼん!!
いや〜、いいんでしょうか。こんな幸せ。
ここはココイチ、これがハズレなわけがない。
単品メニューに、「カレーのおつゆ追加」もあればいいのにと思う筆者であった。
ともかくは、いろんなスタイルでカレーを楽しんでという、ココイチの心意気。とくと堪能させていただいた。
お店情報
店名:CoCo壱番屋 旭川神居店
住所:旭川市神居2条1丁目
電話番号:0166-69-5009
営業時間:11:00~22:30
定休日:不定休
駐車場:あり
カレーなる後記
無論、カレー好きの筆者だが、今回ちょっと意識を高めて味わってみれば、カレー&うどんというのも実に奥の深い食べ方と思い知る。
おかげさまで、うどんの風味にも興味が湧き、我が好物ラインナップに、うどんが加わりそうな気運であります。
さて、カレーライス好きのあなたも、たまにはうどんもいかが。カレーの世界が広がるかもしれませんよ。