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北九州市門司区にある「喫茶こびと」で四季にあわせた日本酒とスパイスを提供するイベントがあると聞き、店主の川内祐子さんにお話しを伺いました。

イベント名は少し変わっていて「悠子と祐子」です。

日本酒とスパイスを提供するイベント「悠子と祐子」とは

店主・川内祐子さんによると、きっかけは2022年2月。

門司区のカフェで開催された「日本酒の会」に参加し、日本酒ソムリエの悠子さんと運命の出会いがあったと言います。悠子さんと豆腐屋見学をする機会があり、その際に『豆腐百珍』（100種の豆腐料理の調理方法を解説する、1782（天明2）年に出版された料理本）に興味を持ち、「日本酒に合うスパイス百珍を作ってみたい！」「日本酒とスパイスのコラボの会を開催したい！」と意気投合したのだとか。

同年11月に「喫茶こびと」を開業し、2023年2月4日（立春の日）に日本酒と日本酒に合うスパイス料理を楽しむ会として第1回となる「悠子と祐子　日本酒×スパイス百珍」を開催。参加者から好評だったことから定期的に開催するようになり、今年の立春には第6回を開催しました。

＜酒粕レーズン＞や＜出汁キーマカレー＞など多様な料理があるスパイス百珍

筆者も「悠子と祐子」に何度か参加し、祐子さんの作るスパイス料理をいただいたのですが、「この食材にこのスパイスを合わせるのか～」と、毎回驚きと発見があります。

祐子さんがこれまでに作ったスパイス百珍の中から、いくつか紹介します。

1珍　ひよこ豆のフライクミン塩
2珍　菊芋のアチャール（アチャールとはインドのお漬物のこと）
3珍　ごぼうのアチャール
4珍　アルゴビ（カリフラワーとじゃがいものスパイス炒め煮）

5珍　かぶのポタージュ　コリアンダー風
6珍　五香粉チキンティッカ
7珍　酒粕レーズン

8珍　ブラックウラドダルカレー
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21珍 スパイスナッツ
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45珍 出汁キーマカレー

スパイスではないのですが、発酵食品ソムリエでもある祐子さんが作る「酒粕レーズン」は酒粕自体にもこだわりがあるそうで、筆者のお気に入りの1品です。

スパイスは健康の手助けをしてくれる存在

第1回から第6回の間に50種類近くのスパイス料理を作ってきた祐子さんに、スパイスはどんな存在なのか尋ねました。

スパイスカレーを作る以前から、風邪をひいたらインドカレー屋に行っていたという祐子さん。子どもの頃からお腹が痛くなったら梅肉エキス、熱が出たら豆腐湿布、という具合に自然療法が身近にある家庭環境だったこともあり「スパイスは健康の手助けをしてくれる存在」なのだそう。

「喫茶こびと」ではミックススパイスやカレーキットなどの商品も人気といい、もっと気軽にスパイスを楽しんでほしいとの思いから、現在地元の酒店の協力を得て新商品「スパイス甘酒」を開発中とのこと。スパイスが加わることにより、飲みやすくなり、温めてチャイのようにして味わうのもおすすめなのだとか。

実店舗オープン1年を迎えて、これからのこと

実店舗をオープンして1年、やっとペースがつかめてきた感覚と話す祐子さん。今後はイベント「悠子と祐子」やスパイス教室の日だけでなく、スパイスおつまみやお酒を提供する機会を作っていけたら……と夢は膨らみます。

次回7回目の「悠子と祐子」は5月11日に開催予定。はじめましての人も、そうでない人も不思議と距離が近くなる飲みニュケーションの場でもあり、百珍達成への道のりも楽しみなイベント「悠子と祐子」でした。

最新情報はこびとのカレーやのInstagramで見ることができます。

【喫茶こびと】
■住所/北九州市門司区葛葉2-4-9
■営業日/木・金・土曜日（Instagramカレンダーをご確認ください。）
■営業時間/11:30～15:00
■駐車場／店舗横3台

※2024年4月19日現在の情報です

（ライター・kohalu.7）