3人家族、事務職の《リアル貯金額》。今の収入と貯金なら家賃はいくらが目安ですか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【29歳 男性】
【貯蓄額】29歳、男性の場合
プロフィール
29歳、男性
教育産業の事務職、年収600万円
世帯年収は1,100万円
妻(30歳、会社員)、子(0歳)との3人暮らし
【相談内容】家賃の目安を教えてください。
「夫婦共働きです。貯金額は、同世代の間では持っている方だと思うので満足しています。今の収入だと、どの程度の家賃の家に住むのが妥当でしょうか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である20代2人以上世帯の貯金額は、平均が249万円・中央値が30万円です。
質問者さんの資産額は1,600万円で、これは平均貯金額の約6.4倍、中央値の約53.3倍となります。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
子育て世代必見!家賃の適正額と節約ポイント
質問者さんは、今の収入であればどのくらいの家賃が妥当かお悩みなのですね。
家賃は家計の中で大きな割合を占めるため、慎重に考えることが重要です。
世帯年収を基準にした適切な家賃の目安と考え方をご紹介します。
家賃の目安は「手取り月収の25%〜30%」
家賃は「手取り月収の25〜30%」が妥当といわれています。
世帯年収1,100万円の場合、手取りはおよそ月70〜75万円程度と考えられるため、目安は月17.5〜22.5万円。
ただし、0歳のお子さまがいるとのことなので、これから子育て費用が増えることを考慮して家賃はできるだけ抑えたほうが安心です。
可能であれば手取りの20〜25%、つまり月14〜18万円程度に抑えられると、教育費や貯蓄にも余裕が生まれるでしょう。
家賃以外の費用もチェック
家賃だけでなく、生活全体の支出バランスも考慮しましょう。
・ 管理費や駐車場代:賃貸物件では管理費や駐車場代が追加でかかる場合があります。これらを含めて家賃を計算しましょう。
・ 光熱費や通信費:広い家に住むと、光熱費が増えることも。物件選びの際は、設備や断熱性能もチェックしてみてください。
家族の幸せを考えつつ、バランスの良い家計管理を目指したいですね。
まとめ
・質問者さんの貯金額は、平均貯金額の約6.4倍、中央値の約53.3倍です。
・家賃は、手取り月収の25〜30%が妥当といわれています。
・これからの子育て費用を考えて、家賃をできるだけ抑えられると安心です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。