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「スカーレット」31話「おっさんずラブ」続編に出ない林遣都が朝ドラで「信様」と呼ばれてモテモテ

エキレビ!

連続テレビ小説「スカーレット」31話。木俣冬の連続朝ドラレビューでエキレビ!毎日追いかけます

(これまでの木俣冬の朝ドラレビューはこちらから)

連続テレビ小説「スカーレット」 
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~


『連続テレビ小説 スカーレット Part1 (1)』 (NHKドラマ・ガイド)

第6週「自分で決めた道」31回(11月4日・月 放送 演出・鈴木航)


初恋は儚く散り、草間さん(佐藤隆太)の妻との別れを目撃し、一歩一歩、大人の階段を登っていく喜美子(戸田恵梨香)。内職のお金を貯めて進学することにして、楽しみにしているとき、常治(北村一輝)が電話してきた。
用件はマツ(富田靖子)が倒れたから至急帰って来いというものだった。
大久保さん(三林京子)にあとを頼み、信楽に戻るとーー

道端で、幼馴染の信作(林遣都)が女学生3人に囲まれて、「信様」と呼ばれ、苦み走った態度をとっていた。
渋い顔の作り方に試行錯誤する信作は、一部始終を喜美子に見られていたと知ってあたふたする。

林遣都活躍


林遣都、「おっさんずラブーin the sky-」には出ず寂しいが、「スカーレット」で新たな役をやって楽しませてくれている。
自意識を持て余している感じの少年を林はじつに微笑ましく演じてみせる。

「ばあちゃんの死はな過去のおれをも葬ったんや」とかっこいいことを言う信作。
伊賀のおばあちゃんが二ヶ月前に亡くなったと聞き、喜美子はちょっと哀しい顔をする。
喜美子の知らないうちに故郷の状況が変わっている。
直子(桜庭ななみ)もすっかり背が伸びた。

お母ちゃんは倒れてなかった


信作の祖母の死も哀しいが、喜美子が心配しているのは、母の容体だ。
お母ちゃんが倒れたと聞いて、すごく心配して3年ぶりに実家に帰った喜美子だったが、それは常治による狂言であった。仕送りでは足りず、喜美子に帰ってきて働いてもらうしかないというまったく勝手な父の言い分に、喜美子は、
明日大阪に帰るときっぱり。
どうやら常治はオート三輪を借りたか買ったかしてお金を使ってしまったらしい。そのせいで、肉じゃがの肉なししか作れないというマツの言葉に喜美子はショックを受ける。

その晩、喜美子が帰ってきたと、大野(マギー)などを呼んで宴会をはじめる常治。喜美子に酒の用意をさせて。
ベロンベロンに酔っぱらって寝てしまう。もうどうしようもないな、このお父さん……。
喜美子は黙々と働き、後片付けの手際の良さにマツを驚かせる。そりゃあ3年女中奉公してきたのだからして。

残念ながら川原家は母も父も子供にあまり教育ができていない。結果的に、大阪に働きに出たことは喜美子にとって大久保の家事の技、さだの洋風のセンス、ちや子の教養、雄太郎の笑いなどなどに触れて、いい勉強ができたのだ。これからもっと勉強したいと思っている矢先、再び、信楽に戻されてしまうのか。そんなのもったいない。

今週の演出は、朝ドラの演出を多く手掛ける鈴木航。「わろてんか」では若手・保坂慶太の演出が目立っていたが、鈴木回もメリハリがあった。「べっぴんさん」の秀作のひとつ、クリスマスエピソードの第12週を担当、小山の「わ〜ってなるもの」のエピソードのときなど楽しく見せ、スピンオフ「恋する百貨店」も担当した。派手に演出が前に出ていく感じではないながら、締めるとこはきゅっと締めるいいリズムで見ていて心地よい。31回も、信作のところを楽しく見せている。
(木俣冬 タイトルデザイン/まつもとりえこ)

登場人物のまとめとあらすじ (週の終わりに更新していきます)

●川原家
川原喜美子…戸田恵梨香 幼少期 川島夕空  主人公。空襲のとき妹の手を離してトラウマにしてしまったことを引きずっている。 絵がうまく金賞をとるほどの腕前。勉強もできる。とくに数学。学校の先生には進学を進められるが中学卒業後、大阪の荒木荘に就職する。やがて、美術学校に進学を考える。

川原常治…北村一輝 戦争や商売の失敗で何もかも失い、大阪から信楽にやってきた。気のいい家長だが、酒好きで、借金もある。にもかかわらず人助けをしてしまうお人好し。運送業を営んでいる。家に泥棒が入り、
喜美子の給料を前借りに行く。

川原マツ…富田靖子 地主の娘だったがなぜか常治と結婚。体が弱いらしく家事を喜美子の手伝いに頼っている。あまり子供の教育に熱心には見えない。
川原直子…桜庭ななみ 幼少期 やくわなつみ→安原琉那 川原家次女 空襲でこわい目にあってPTSDに苦しんでいる。それを理由にわがまま放題。
川原百合子…福田麻由子 幼少期 稲垣来泉 

●熊谷家
熊谷照子…大島優子 幼少期 横溝菜帆 信楽の大きな窯元の娘。「友達になってあげてもいい」が口癖で喜美子にやたら構う。兄が学徒動員で戦死しているため、家業を継がないといけない。婦人警官になりたかったが諦めた。高校生になっても友達がいないが、楽しげな様子を書いた手紙を大量に喜美子に送っている。喜美子とは幼いときキスした仲。

熊谷秀男…阪田マサノブ  信楽で最も大きな「丸熊陶業」の社長。
熊谷和歌子… 未知やすえ 照子の母

●大野家
大野信作…林遣都 幼少期 中村謙心 喜美子の同級生 体が弱い。高校で友達は照子だけだったが、ラブレターをもらう。
大野忠信…マギー 大野雑貨店の店主。信作の父。戦争時、常治に助けられてその恩返しに、信楽に川原一家を呼んでなにかと世話する。
大野陽子…財前直見 信作の母。川原一家に目をかける。

●滋賀で出会った人たち
慶乃川善…村上ショージ 丸熊陶業の陶工。陶芸家を目指していたが諦めて引退し草津へ引っ越す。喜美子に作品を「ゴミ」扱いされる。

草間宗一郎…佐藤隆太 大阪の闇市で常治に拾われる謎の旅人。医者の見立てでは「心に栄養が足りない」。戦時中は満州にいた。帰国の際、離れ離れになってしまった妻・里子の行方を探している。喜美子に柔道を教える。大阪に通訳の仕事で来たとき喜美子と再会。大阪には妻が別の男と結婚し店を営んでおり、離婚届を渡す。

工藤…福田転球  大阪から来た借金取り。  幼い子どもがいる。
本木…武蔵 大阪から来た借金取り。

保…中川元喜  常治に雇われていたが、突然いなくなる。川原家のお金を盗んだ疑惑。
博之…請園裕太 常治に雇われていたが、突然いなくなる。川原家のお金を盗んだ疑惑。

●大阪 荒木荘
荒木さだ…羽野晶紀 荒木荘の大家。下着デザイナーでもある。マツの遠縁。
大久保のぶ子…三林京子 荒木荘の女中を長らく務めていた。喜美子を雇うことに反対するが、辛抱して彼女を一人前に鍛え上げたすえ、引退し娘の住む地へ引っ越す。女中の月給が安いのでストッキングの繕い物の内職をさせる。

酒田圭介…溝端淳平 荒木荘の下宿人で、医学生。妹を原因不明の病で亡くしている。喜美子に密かに恋されるが、あき子に一目惚れして、交際のすえ、荒木荘を出る。

庵堂ちや子…水野美紀 荒木荘の下宿人。新聞記者で不規則な生活をしていて、部屋も散らかっている。
田中雄太郎…木本武宏 荒木荘の下宿人。市役所をやめて俳優を目指すが、デビュー作「大阪ここにあり」以降、出演作がない。
静 マスター…オール阪神 喫茶店のマスター。静を休業し、歌える喫茶「さえずり」を新装開店した。

平田昭三…辻本茂雄 デイリー大阪編集長 バツイチ 喜美子の働きを気に入って、引き抜こうとする。
不況になって大手新聞社に引き抜かれた。

石ノ原…松木賢三 デイリー大阪記者
タク坊…マエチャン デイリー大阪記者
二ノ宮京子…木全晶子 荒木商事社員 下着ファッションショーに参加
千賀子…小原華 下着ファッションショーに参加
麻子…井上安世 下着ファッションショーに参加
珠子…津川マミ 下着ファッションショーに参加 
アケミ…あだち理絵子 道頓堀のキャバレーのホステス お化粧のアドバイザーとしてさだに呼ばれる。

泉田工業の会長・泉田庄一郎…芦屋雁三郎 あき子の父。荒木荘の前を犬のゴンを散歩させていた。
泉田あき子 …佐津川愛美 圭介に一目惚れされて交際をはじめる。

ジョージ富士川…西川貴教 「自由は不自由だ」がキメ台詞の人気芸術家。喜美子が通おうと思っている美術学校の特別講師。
草間里子…行平あい佳 草間と満州からの帰り生き別れ、別の男と大阪で飯屋を営んでいる。妊娠もしている。

あらすじ


第一週 昭和22年 喜美子9歳  家族で大阪から信楽に引っ越してくる。信楽焼と出会う。
第二週 昭和28年 喜美子15歳 中学を卒業し、大阪に就職する。
第三週 昭和28年 喜美子15歳 大阪の荒木荘で女中見習い。初任給1000円を仕送りする。
第四週 昭和30年 喜美子18歳 女中として一人前になり荒木荘を切り盛りする。
第五週 昭和30年秋から暮にかけて。喜美子、初恋と失恋。美術学校に行くことを決める。

脚本:水橋文美江
演出:中島由貴、佐藤譲、鈴木航ほか
音楽:冬野ユミ
キャスト: 戸田恵梨香、北村一輝、富田靖子、桜庭ななみ、福田麻由子、佐藤隆太、大島優子、林 遣都、財前直見、水野美紀、溝端淳平ほか
語り:中條誠子アナウンサー
主題歌:Superfly「フレア」
制作統括:内田ゆき

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