遊びの専門家が選ぶオススメのおもちゃ 浜松市のメーカーが4年連続グッド・トイ受賞
■シャオールの2商品がグッド・トイ 通算7商品目
今年も専門家から高い評価を得た。浜松市の知育玩具メーカー「シャオール」が、2つの商品でグッド・トイを受賞した。選出は4年連続、7商品目となる。
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グッド・トイは、親や祖父母がおもちゃを選ぶ際の目安をつくる目的で、認定NPO法人「芸術と遊び創造協会」が実施している。今年は37点が受賞し、シャオールの「つみつみマトリョーシカ(税込み5940円)」と「オーナメントにもなるメモリーゲーム くも(税込み2200円)」の2つが選ばれた。
「つみつみマトリョーシカ」は、スタッキングトイと呼ばれる積み上げたり重ねて並べたりして遊ぶおもちゃ。素材はプラスチックが一般的だが、柔らかい布でつくられている。シャオールは布製にした理由を、こう説明する。
「積む動作は微妙な手指の力加減とバランス感覚が必要になりますが、布の特性を生かして少し斜めになっても積むことができます。小さなお子さんが投げたり舐めたりしても危険がなく、洗えるので衛生面も安心です」
布を選んだ背景には、「低月齢の子に固いものを与えたくない」という保護者の声があった。柔らかい素材は初めての積み上げ遊びに最適で、生後6か月以上を対象としている。デザインがカラフルで大きさや色は4つ全て異なるため、子どもが成長して大きさや色を認識できるようになると楽しみ方が広がる。
■モットーは「付加価値のある」おもちゃづくり
もう1つの受賞商品「オーナメントにもなるメモリーゲーム くも」はトランプの神経衰弱のように、モチーフが同じ絵をペアにするカードゲーム。ただ、絵のモチーフが同じであって、同じ絵ではないところに遊び方の可能性を広げるシャオールらしさが表れている。
モチーフが同じ2枚のカードは絵柄の3か所に違いがあり、間違い探しができるデザインとなっている。例えば、風船が描かれた2枚のカードを比較すると、風船の数や大きさが異なっている。低年齢から遊べる定番のメモリーゲームに「付加価値をつけたい」という思いから開発に至ったという。
また、それぞれのカードには小さな穴が開いており、遊び終わった後は穴に紐を通してオーナメントとして飾ることもできる。シャオールは「赤ちゃんの時は壁に飾って指差し遊びを、2才頃からは絵柄を見比べて間違い探しをするなど、メモリーゲーム以外にも成長に合わせて様々な楽しみ方ができるようになっています」と説明している。
シャオールは2018年に「ファミリーおてだまANIMALS」が初めてグッド・トイに選ばれ2021年からは4年連続で受賞している。グッド・トイを受賞したおもちゃは、芸術と遊び創造協会が運営する「東京おもちゃ美術館」のほか、全国12か所の姉妹おもちゃ美術館で展示され、親子で遊べる機会が設けられている。
(SHIZUOKA Life編集部)