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人生はどんな道を通っても1本に繋がっている/NPO法人KID‘s work代表・大久保大助さん

北九州ノコト

(アイキャッチ画像:大久保大助さん)

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。

無理に仕事を探さず、自分のために時間を使おう

甲木:先週のお話、面白かったですね。

横山:良いお話でしたね。

甲木:子どもの成長の瞬間を見られるっていいですね。今日は、なぜ、大久保さんがこういう活動を始めたかというところに迫ってみたいと思います。それでは先週に引き続き、北九州市でNPO法人KID‘s workの代表を務める大久保大助さんをゲストにお招きし、お話を伺います。よろしくお願いします。

大久保:よろしくお願いします。

甲木:元々、高校卒業して九州工業大に進学して。

大久保:1浪して行きました。

甲木:そこで就職氷河期にぶち当たって?

大久保:ぶち当たりましたね。どうしようかなと思って…。就職氷河期で、無理にしたいかしたくないか分からない仕事に闇雲に行くのではなくて、自分のために時間を使おうと。きれいな理由ですけど。(笑) そこで、海外行きたいなと思って調べて行く準備をして。

甲木:海外はどこに?

大久保:北アイルランドですね。今いろいろEUで問題になっていますけど。

甲木:イギリス領の?

大久保:はい。行った施設が、障害者の方と一緒に暮らして働くというところで、障害を持った方のお世話をするのと、その敷地内に仕事場があって、農場や酪農、洗濯をするところやパンを焼くところとかあって。その中で、僕は木工製品を作って出すところで働いてました。

やりたいことに近い場所に身を置きたくて、社会教育に道に

甲木:そうやって外国で、障害者の方と一緒に働くボランティアをして帰国して、そこからなぜ今の体験学習に繋がったんでしょうか?そこもだいぶギャップがあるような。

大久保:ここを話すと、全然収録時間に間に合わないくらいいろいろあるんですけど。(笑)帰ってきたのも自分の意志で帰ってきた訳じゃなくて、親父が病気になったので帰ってきまして。楽しかったんですけど、そういう家庭の事情で帰らないといけない。そこで、自分のやりたいことがポッと消えて。でも、「このままじゃダメだな。突破せないけんな」と1番はじめに思ったのが、勉強しようと。

家の本棚にアマチュア無線4級の本があったので、とりあえず勉強して受けてみたんですよ。そしたら受かったんですよ。じゃあ、今度は建築の仕事に関係ある別の資格を受けたら、また受かって。それを少しずつ繰り返して、状況を少しずつ変えていこうと思った時、大学の社会人入試の願書を取ってきたんですね。仕事しながら面接と小論文の勉強をして。北九州市立大学を受けたら合格したので、家族もしょうがないねということで。それで、仕事を辞めて社会教育の勉強をしようと。

甲木:なるほど。そこから社会教育の道に。今、こうやってNPO法人をご自身で立ち上げていらっしゃいますし、その社会教育が自分の本業と言えるようになったんですよね。

大久保:そうですね。自称って言ってますけど。(笑)まだ勉強中です。

何でこんなに資格を?資格は獲るけどそこには染まらない

横山:それこそ名刺の裏を見ますと、NPO法人KID‘s workもですが、とにかく資格や肩書きが山のように。

大久保:いっぱい書いてるんですよ。営業のために。

横山:キャンプ協会のキャンプディレクター1級、福岡県青少年アンビシャス運動にも関わっているんです。DIYアドバイザー、鬼ごっこ協会にも入っていらっしゃる。審判員もできるんですね。狩猟免許も最近?

大久保:去年取りました。

横山:何でこんなに?(笑)

甲木:何を目指して?(笑)

大久保:あんまり目指してないなんでしょうね。(笑) 「多芸は無芸」という言葉がありますが、そう言われると心が折れる感じがあるんですけど。

横山:そのレベルじゃないですよ。(笑)

大久保:1つは、面白いか面白くないかって、結構大事と思っていて。あと、子どもといるときに専門家ぶりたくない。専門的な用語で「こうですよ」っていうのも結構大事ですが、専門家という立場でアプローチしていくと、それに固定されてしまうのではないかと。専門用語を使わないといけないとか。

甲木:レッテルを貼らないみたいな?

大久保:そうですね。でも、資格とかちゃんと勉強したことはいくつかある中で、そこに染まらないみたいなところはあるかな。良いことも悪いことも含めて、そのごちゃごちゃ感っていうものを、自分で大事にしているのかもしれないですね。

多様な評価軸の中で子どもたちを見る

大久保:社会を動かそうとするのはなかなか難しいことですけど、そういうのをたくさん見ていると、面白く変えられるんじゃないかなと思ったり。子どもに対してもですけど。子どもとか特に、学校で良い子、悪い子って言われたりしますけど。うちのメンバーにも、不登校の子どもがいますが、意外とそういう子が動けたりするんですね。「何でお前学校行けるのに、何が問題なんだろうか?」とか。それは、学校の先生が悪いとかじゃなく、学校は学校という一面しか見れないけれど、別の視点から光を当てると全然違う。同じ子どもでも全然違う姿がそこにあって。

甲木:他の評価軸というか、そういうのでその人を評価できるわけですよね。

これまでの経験があるからこそ見えてきたもの

横山:大久保さんのお話を聞いて、子ども達とキャンプに行ったり、北アイルランドに単身行ったり、やりたいことをやりたいようにみたいなイメージでしたが、その裏側には、やりたくないことをしてた時間があって、そこから見えてきたもの、感じたこと、挑戦したことを聞かせていただいて、かっこいいなって。「そうだよな」って共感しました。

甲木:だからこそ、自分がしたいことが見えてきた。

大久保:そうですね。それはあると思います。今、47歳なので整理して話してますけど、当時は全然そんなんじゃないですよ。よく分からないままやって選んで。後から見ると、その道が1本に繋がっていて、それに対して説明をしているだけなので。でも、そう見える瞬間があると、この先もきっと、どんな道を通っても1本しかないから、それなりの人生なんだろなって。だからあんまり怖くない。どこかに続いていくんだろうなって思います。

〇ゲスト:大久保大助さん(NPO法人KID‘s work代表)

〇出演:甲木正子(西日本新聞社北九州本社)、横山智徳(同)

(西日本新聞社北九州本社)

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