じつは想像以上にデリケート!「木製ドア」の“やさしい掃除術”「水分や洗剤に注意」「傷ませない」
今日は、「木製ドア」だけに“全集中”して掃除していきます! 木製ドアは、実はおうち掃除の中でも“特にやさしく扱わないといけない場所のひとつ”なんですよね。なぜなら木って、「水分に弱い・擦れに弱い・洗剤に敏感」だから。ちょっと強い掃除をしただけで、白くなったり、ザラついたり、表面が浮いてきたり……。だからこそ、ポイントさえ押さえた掃除を行えば、一気にきれい&長持ちしてくれるんです。
予想以上に付着しているホコリ
はじめに、今回のドア掃除法は、白木などの「表面加工されていない、水が染み込む木材」には適していませんのでご注意ください!
上の写真は、カメラの顕微鏡モードで撮ったドア表面。遠目からではわかりませんが、実際は全体にこのようなホコリが付着しています。これに加えて、手垢や皮脂汚れが少しずつ蓄積されているんですね。
【用意するもの】
・中性洗剤(ウタマロ)
・ぬるま湯
・マイクロファイバークロス
・綿棒orメイク用ブラシ
・家具用ワックス(なくてもOK)
上から下へ、まずはホコリを落とす
「いきなり水拭きしよう」なんて人はいませんよね? 最初は乾いた状態のまま、表面に付着しているホコリを落とすところからスタートします。上から下へ、重力に任せてしっかり落としていきましょう。
僕はハンディモップを使いましたが、ドライ拭きでもOK。ドア上部の平らな部分は特にホコリが溜まりやすいので、ここも忘れずに。
洗剤は“極薄”が正義。ぬるま湯に1〜2滴が限界
木は「アルカリ」も「酸」も苦手です。中性洗剤でも濃すぎるとシミの原因になります。 目安は、ぬるま湯に対して「1〜2滴」。ほぼ水、くらいがベストです。薄めた洗剤水をクロスに含ませたら、力の限りギュッと絞る。ここ、かなり大事です。
皮脂が定着しやすい取手まわりは、やさしく丁寧に拭きましょう。
また、クローゼットの折り返し部分やドアの側面は見落としがちです。ここもしっかり洗剤水でリセットしておきましょう。
洗剤を残さない“水拭き”→“乾拭き”が命
洗剤成分が残ると、木が曇る原因に。 次は水を含ませて絞ったクロスで、軽く全体をリセットします。ここでも水分は最小限を心がけます。
そして、最も大切なポイントが乾拭き。木は水分が残ると、「膨張→ザラつき→白濁」という最悪ルートに突入します。仕上げは「さっと」じゃダメ。しっかり乾くまで、「2回乾拭き」がおすすめです。
通常のドア掃除なら、ここまでで完了です。かかる時間は約10分。 家中のドアを掃除するなら、これくらいの負担感がちょうどいいですね。
ワンランク上の仕上げ:ワックス拭き
ここからは、「きれいな状態を長持ちさせたい人」向けの仕上げ方法をご紹介します。 使うのはリンレイの家具用ツヤ出しワックス。雑巾に少量スプレーし、ドア全体に薄く塗り広げます。表面に膜を作ることで、ホコリの再付着を抑えつつ、自然なツヤが出ます。
写真の右半分がワックス後です。照明の反射具合が、効果をわかりやすく教えてくれています。
まとめ:木製ドアは奥さんへの態度と同じくらいやさしく
木製ドアは、とってもデリケートで、ちょっとの刺激で拗ねちゃう子です。
だからこそ、「水分を可能な限り残さない」「洗剤水は極薄」「乾拭きは入念に」の3つのポイントを押さえて掃除するのが正解です。決して、適当に掃除することなかれ! あなたのおうちが、もっと心地よくなりますように。ではまた!
のん/ハウスキーピング協会認定 クリンネスト1級取得。重曹、クエン酸、セスキ、ウタマロなどの掃除術が得意