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歌手・浅香唯インタビュー ③ 秋にはビルボード、やっぱりライブはナマだよね!

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2022年09月03日 浅香唯のライブがBillboard Live OSAKAで開催される日

第3回
9月にはビルボードライブでコンサート。現在、そしてこれからの “歌手・浅香唯”

浅香唯さんインタビュー、いよいよ最終回です。今回は9月に開催されるビルボードライブへの意気込み、そして、今、そしてこれからについてのお話です。

ビルボードライブへの意気込み


― 9月にビルボードライブ大阪と横浜でライブを予定されていますよね。

唯:毎年恒例のバースディライブ以外というのも久々ですし、ビルボードという場所も初めてです。

― バースディライブとは違う意気込みはありますか。

唯:ステージに立ってみないと分からないですが、何百回と歌ってきた「セシル」だろうが、「C-Girl」だろうが、「どうなるのかな? どんな気持ちで歌えるんだろう…」というワクワク感とドキドキ感がありますね。

― ビルボードって敷居が高いイメージがありますよね。

唯:そうなんですよ。高いようなイメージ、じゃなくて高いので(笑)。ビルボードに出演している方々の中に私がいていいの? と思うぐらい、すごい人々の中で立たせてもらえるので。ただ、私の場合意気込んでもろくなことがないので(笑)。自分たちの宝であった曲がサブスクで新たに届けられる年でもあるので、そういう記念にもしたいです。新しいことにチャレンジする第一歩として、楽しい、新鮮な気持ちでライブが出来たらいいなと思っています。
恒例のバースディライブは、毎年テーマを決めていろんな楽曲を持ってきたりするのですが、ビルボードは、今まで来てなかったお客さんが足を運んでくださる機会でもあると思うんです。
私のライブに初めて来てくださる方もいるかもしれないですし、良く来てくださるファンの方とも違う客層なのかなとも思うので、そういう方々にも “THE浅香唯” というものを感じてもらえるステージにしなきゃとも思っています。

― 9月だから… あと3ヶ月ですよね。本番に向けて、今やっていることはありますか。

唯:昔は、ツアーがスタートする3ヶ月前から体力作りを始める人だったんです。9月だったら6月から逆算してやっていましたが、今は9月のライブに向けてではなく、常日頃からステージに立てるような基礎体力作りはやっています。「明日歌って」と言われたらちょっと困りますけど、それが出来るようになればというのを日頃から考えています。

― バンドのメンバーはこれまでと一緒ですか?

唯:そうですね。メンバーとの付き合いも長いので、私がどうするべきか、というのも汲み取ってくれる方々です。一番私を知っている人たちとステージに立つことが出来るんです。

― 安心感がありますね。

唯:もう安心しかないです(笑)。

― でもステージ前にはめちゃめちゃ緊張されるんですよね(笑)。

唯:そうなんですよ。いつもライブの直前は私が緊張しているのをみんな知っているので、みんなが「大丈夫、大丈夫。いつも通り、大丈夫」って声かけてくれるんですけど、声をかけられればかけられるほど緊張するみたな感じで(笑)。

― そこでファンに救われるんですよね。

唯:そうです。いつもステージに出ていって、ファンの声を聞いて、みんなの表情を見たりすると少しずつ落ち着いてくるという感じなので。それを何十年も繰り返してきているので。だから、ライブの時は、「このステージで最後にしよう。こんなに緊張するものはもう出来ない」っていつも思っています。でも、ライブが終わると、「絶対来年もやろう!」と思えるんですよね。

― 素晴らしいですね。

唯:それで回を重ねて、「次はこういうことしたいな」というステージに毎回出会っているので。だから、12月だからライブをやろう、ではなく、ライブが終わった直後から、次はこういうことしようかな? とか、来てくださった方をどのように楽しませるかを考えていたりするので、ほんの2時間前の私とは別人になっています(笑)。

― ここから逃げ出したいぐらいのところから始まって(笑)。

唯:本当に毎回思うんです。「私は向いてないな」と思いながらステージに立って、ステージが終わると「さっきまでの私はもういない」というのが毎回繰り返されていますね。

お互いのリスペクト。信頼出来る人と作り上げていくステージ


― 旦那さんがステージでもドラムを叩いていますよね。それはどんな気持ちなんですか。

唯:ステージ上で旦那と思ったことは一度もないです。

― プロのドラマーとして、ミュージシャンとして…。

唯:すごいな! と思います。この人すごいな! と感動することがしょっちゅうあります。ステージではお互いが別人だと思っているので。

― そういうことですね。旦那さんにしてみても、プロのシンガーの浅香唯が歌っているわけだから。

唯:旦那も普段とは全然違うように見えるらしいです。やはり、ステージに立っている浅香唯はすごい! って思うらしいです。ただ、ステージを降りてしまったら普段の私なので、「あ、おかえり」みたいになります(笑)。

― ステージはプロの仕事場として、お互い信頼出来る人たちとひとつのものを作り上げていく… ということですね。

唯:だから、旦那と冗談でよく話すのが、「これ離婚しても出来るよね」とか、仮に憎しみ合って別れたとしてもステージはできるよねというぐらいの存在の違いがあります。

― それはリスペクトですよね。

唯:そうです。ミュージシャンとして、ドラマーとしての凄さがあるし、向こうも普段とは全く違う “浅香唯” という人がそこに立っているという感じですね。
12月のライブは、うちの娘がたまに登場する時があるんですよ。サプライズでバースデーケーキを持ってきてくれてきたこともあります。娘が出て来た時、旦那はハッと素に戻されるらしくて。
彼女はすごく恥ずかしがり屋で、本当はステージに出たりするのは嫌なんです。でも、ママが喜んでくれるなら、ママのためなら… という気持ちで出て来てくれるのを私はよく分かっているので。だから出て来てくれるだけでも涙、涙ですね。

― 家族ぐるみでのファンとの距離感が良いですね。

唯:そうですね。娘が出てきたら、家族総出でステージに立っていることになりますけど(笑)。

― 浅香さんが十代の頃からずっと応援してくれているファンの人は、感慨深いし、幸せだと思います。今もステージに立ってくれて、かつての曲を歌ってくれて、プライベートでも幸せでいられるわけですよね。

唯:それを年に1回楽しみにしてくれて、「明日から生きるパワーになった」とか言ってもらえるのが、歌っていてよかったと一番思える瞬間でもあるので。だから続けているのかなというのがあります。
中には、自分の子供を連れてきて、「これが、青春のアイドルだよ」って言ってくださる方もいるので。だから、毎年続けることに意味があるのかなって思います。

― そのライブの映像をYouTubeで観させてもらったのですが、「Believe Again」とか、時を経たヒット曲なんだけど、古い感じが全くしなくて、今の感情で歌っているなという印象がありました。

唯:もちろんそうです。私も歌っていて、アレンジをオリジナルと変えないで欲しいとメンバーさんにお願いして再現してもらうようにしています。そこで変わるものは私の気持ちだけだと思っていたので。わざとずっとそのようにしています。でも毎年歌うごとに、その時々の等身大の私が出て来るというか…。

― それは、本当にそう思いました。今の浅香さんが表現されていると。だから歌手ってすごいんだなって。色々表情がありますからね。

50の「C-Girl」、51の「C-Girl」、「C-Girl」をいつまで歌うのか


唯:そうですね。だから今の私の悩みどころは「C-Girl」なんですよ。ガールじゃないな… って自分で思いながらやっていますから(笑)。毎回、「よし! 今年は歌えた!」っていうのがあるんですけど、「C-Girl」をいつまで歌うのかというのが、私の永遠のテーマだなって思っています。

― そう思いながら毎年歌えるという。

唯:そうです! 自分なりの「C-Girl」を、50の「C-Girl」、51の「C-Girl」とかって言いながら歌っているので、今の私らしい「C-Girl」というのを毎回探しています。それを見つけられなくなった時、辞めようと思っているので。

― なるほど。でも見つけられなくなった時が寂しい気もします。

唯:でも、私は生きているし、成長しているので、どこかで止まってもいいと思っています。そこが完成みたいな。それを変に、「行ける、まだ行ける」という感じで続けて壊したくないという気持ちがずっとあるので。

― その時々の「C-Girl」を自分で表現出来るようであったら歌うし、なくなる可能性もあるわけですよね。

唯:歌わなくなる可能性もあると思います。それがもしかしたら90なのかもしれないし。私は「100歳過ぎても歌おうと思っているので覚悟してね」ってみんなには言っています(笑)。75歳の「C-Girl」もあるかもしれないから。だから、その年代の「C-Girl」をちゃんと見つけていこうとは思っています。

― アイドル時代のコンサートと、今回のビルボードでもコンサートでは、向き合う時の変化はありますか?

唯:変化はないです。私は来てくださった方と短い時間を楽しく共有出来るかという部分を大切にしています。私が一方的に歌って、素敵でしょ、というステージは一切やりたくなくて、楽しい歌はみんなで分かち合いたい。悲しい歌は、みんなの人生と重ね合わせながらも前向きに捉えてもらうような楽曲にしたいと思っています。その思いは昔から全く変わっていないです。
ステージで飛んだり跳ねたりして歌って、「うわぁ… 死ぬかもな」と思った瞬間が今まで何度もあったんですが(笑)。万が一ここで死んでもいいかなと思う覚悟でやってきました。

― スケバン刑事の時も死ぬかもしれない、の連続で(笑)。

唯:でも、いつもそんなつもりでやっているので、向き合い方は全く変わらないです。だから、私は配信とかが一番納得いかないです。一方的過ぎて。コロナ禍で配信が主流になりつつある時に正直「私は終わった」って思ったんです。「やっぱりライブはナマだよね」というのが配信を通して思ってくれたら嬉しいです。

― そうなんですよね。やっぱりファンとひとつの空間を共有しているというのが素晴らしいですよね。楽曲を通じてファンと対話が出来ると思うし。

― 歌いながらのファンとの交流って、その時だけのものですからね。これを続けていること価値があるんですね。

唯:それは、ファンの方が続けさせてくれるということなので。

― そういうファンに見守られて、昔の曲も今の感情で歌えてステージを作り上げる。浅香さんはすごく幸せですよね。

唯:私はもう、いつもそう思っています。

― 楽曲がこれだけみんなに愛されて、今でも忘れないファンの方がすごくたくさんいると。

唯:私のファンは昔から熱い人が多くて、だからこそ「私も応えなきゃ」という気持ちがずっとあります。だからそういうファンの方々がいなければ今の私はいないだろうなと思います。みんなが浅香唯を育てて繋げて来てくれるということです。

― そこで100歳過ぎても歌うという決意が出来るということですよね。

唯:私、100いくつまで飛んだり跳ねたりできるかな?とか(笑)。

― これからの時代は行けると思います。70歳とか若いですからね。

唯:ぶっちゃけ、私も十代の時、50の自分は想像できなかったですし、50を過ぎて「C-Girl」を歌う日が来るとは、まさか思ってもいませんでした。当時はもちろんそんなこと思ってないし、二十代でも思ってないし、三十代でも思ってないし。だから、先のことは未知数ですよね。そこに私の中では希望しかないと思っています。「C-Girl」をいつまで歌えるんだろう… というのは冗談も含めてのテーマでもあるんですが、可能性としては、あるだろうと思っています。
時代が変わって、かつては音楽が生活の中心にあったけど、音楽番組が減っちゃったということもあるかもしれないですが、みんなに愛される曲、みんなが知っている曲、みんなが口ずさめる曲っていうのが今は少なくなりましたよね。でも、音楽はそういう存在であって欲しい。すごく身近なものであって欲しいという気持ちがあります。

― 浅香さんの歌はファンにとってすごく身近だし、聴いた人を力づけますよね。

唯:そうですね。そういう風に受け取ってもらえるというのが救いでもあるし、励みでもあるし、喜びでもあるので。

これから、どんな自分に出逢えるかという楽しみ


― 今後の活動について、どのように考えていますか。

唯:これが一番困る質問で、考えたことがないんですよね。こんなことやってみたいとか、こういう風になりたいとか、そういう思いが昔から一切なくて。流れに身を任せながら生まれていくものを新鮮に受け止めたい… と言いますか、自分が思い描いていると、そうしなきゃと思ってしまうんですよ。そういうことも素敵なのかもしれないですが、私は思いがけない出会いがあったり、思いがけないことが大好きなので、向こうから何か飛び込んでくるものをしっかり受け止めるという人生をずっと歩んできているんですよ。

― それが浅香唯を作っていったんですね。

唯:だと私も思っています。なので、こうしたい、ああしたいより、元気に歌っていたいというだけで。でも、これから歌以外で面白いと思えるものに出会うかもしれない。
ただ、言えるのは、若い頃は石橋をめちゃくちゃ叩いてきたんですよ。めちゃくちゃ叩いて割ってしまうタイプだったので、でも年を重ねると、そんなに叩かなくてもいいんじゃないかと思えるようになりました。叩かなくても、一歩踏み出して、渡ってみてから様子を見てもいいんじゃないか… とか、そういう風に柔軟に考えられるようになったので、昔よりこれからの方がいろんなものに出会えるチャンスがあるんじゃないのかなと思ったりもします。
これからの自分は、どんな自分に出逢えるんだろう… という楽しみがあります。私自身が何をしでかすか分からない自分が怖くもあるんですが(笑)。楽しみの方が大きいかな。

― 最後に今応援しているファンの人たちに今の浅香唯としてメッセージをお願いします。

唯:みんなには感謝しかないです。その感謝を言葉で伝えるのではなく、これからの浅香唯で返していきたいなと思っています。
ファンのみんなは、すごく広い心で応援してくれているんですよ。私がどんな方向に行こうが、それはそれで素敵と応援してくださるんです。そういう思いを行動で返していきたいとずっと思っています。

(取材・構成 / 本田隆)

3回に渡ってお届けした浅香唯さんのインタビュー、いかがでしたでしょうか? アイドルとして、今も歌い続けるシンガーとして、ひとりの女性として魅力あふれる方だということが伝われば何よりです。リマインダーでは、今後の浅香唯さんの活躍に注目していきます!

浅香唯が、自身初となるBillboard Live公演を開催することが決定!
チケットは、Club BBL会員先行が6月29日の12時より、一般予約受付が7月6日の12時より開始される予定だ。

◎公演情報
2022年9月3日(土)大阪・Billboard Live OSAKA
1st ステージ OPEN 15:00 / START 16:00
2nd ステージ OPEN 18:00 / START 19:00
チケット:
サービスエリア 8000円
カジュアルエリア 7500円(1ドリンク付)

2022年9月11日(日)神奈川・Billboard Live YOKOHAMA
1st ステージ OPEN 14:00 / START 15:00
2nd ステージ OPEN 17:00 / START 18:00
チケット:
サービスエリア 8000円
カジュアルエリア 7500円(1ドリンク付)

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