水球U-18で世界選手権に出場 四日市中央工業高校 松田弦皇さん
アルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれた水球U‐18世界選手権に出場した松田弦皇さん(四日市中央工業高校3年)。海外選手との体格差に圧倒されたものの、自分の強みを生かし、再び世界に挑もうと練習に励んでいる。
出身は山形県。小学1年生の時、水球をしていた母の知人の勧めで、クラブチームに入った。最初はハードな練習が苦痛で嫌々通っていたという。4年生の時、全国大会に出場し、思った以上に得点でき、夢中になった。中学でも全国大会に出場したが、チームはベスト8に届かなかった。「全国高校総体や国体で優勝している四日市中央工業高校でプレーしたい」と進学。地元を離れる不安よりも強豪校でプレーできる期待の方が大きかった。実力のある先輩と練習し、1年生から試合に出場した。
泳力と投力に優れ、リーダーシップを発揮し、部員からの信頼も厚くキャプテンも務める。パスに自信があり自分のパスが得点につながることに喜びを感じる。
世界選手権では、カザフスタンなど多くの国と対戦。身長178センチで日本人選手では大柄だが、試合中2メートルを超える選手と1体1で向かい合った時、相手のリーチの長さや迫力のあるプレーを目の当たりにし、自身のディフェンスの未熟さを痛感。プレー中のミスも真摯に受け止め、「体格の差を補うのはフットワーク」と強化を図る。
全国総体優勝、国体での2連覇を目指す。大学進学後はユニバーシアード出場、将来は五輪、世界水泳の日本代表入りとビジョンを描く。後輩にプレーの指導をすることも多く、教えることに魅力を感じ、現役引退後は、中学校の教員をしながら、クラブチームの監督になることが最終目標だ。「泳ぎが武器だが、ポイントゲッターではなく、アシストが役割」と、謙虚な姿勢と確かなプレーで世界を目指していく。
【ガッツポーズをする松田さん】