【衝撃】ハガキの切手代が知らぬ間にえげつないことになっていた / 50円で全国どこへでも送れた時代が懐かしい
LINEやメールで済む時代にあえてハガキを送るのはやっぱりいいものだ。直筆の文字には独特の温かみがあるし、書いた相手の顔まで自然と思い浮かぶ。デジタルでは味わえない魅力があると思う……だがしかし。
そんな気持ちで久しぶりに郵便局に足を運んで、友人に送るポストカード用の切手を買おうとしたところ……衝撃を受けた。窓口で「ハガキ用の切手を1枚ください」と伝えたら見知らぬ数字の切手が登場したのである。嘘だろおい。
・ハガキ用の切手
私の中で「ハガキといえば50円、封筒は80円」という感覚が完全に固定されている。どこかのタイミングで値上がりしたのは知っているが、イメージはずっと学生時代(90年代後半〜2000年代)のまま。
毎年、年賀状をまとめ買いする際にも1枚あたりの値段を深く考えることはなかった。だから記憶がアップデートされないまま、今でも「50円・80円」という思い込みを引きずっているのだろう。
そんなもんだから、窓口で切手の値段を知った時に震えてしまった。まさかの……
85円である。
・2024年10月から新料金
いやいやハガキですけど? という表情を浮かべた私はあまりにも時代遅れのオッサンだった。
ハガキ50円という化石のような価値観を信じている私は「平成からタイムスリップしてきた人間」そのものである。今思い返しても「え? マジ?」というリアクションが恥ずかしい。
あとで調べてみたところ、通常ハガキは2024年10月1日に旧料金63円から新料金85円に値上がりしたそうだ。63年から85円への飛び級ぶりはなかなかえぐい。
ついでに言うと、封筒(定形郵便物)は25グラムまで84円・50グラムまで94円だったが、同じタイミングで50グラムまで110円になったそうだ。110円って缶ジュースかよ……というのも平成の感覚なのだろう。
ともあれ、安定した郵便サービスのためには仕方ないこと。人件費や輸送コストの上昇などの事情はいくらでも想像できる。それでも85円・110円はかなりの衝撃。いざ自分の生活に直結する場面で突きつけられるとインパクトがヤバかった。
・50円時代が懐かしい
旅先でつい集めてしまうポストカードもこれからは気軽に送るというより、送る相手を慎重に選ばざるを得ない……今後は切手代が頭をよぎることだろう。たった数十円とはいえ積み重なると大きいのだ。
63円切手に22円切手を追加で貼って久しぶりに投函したポストカード。受け取った友人が笑顔になってくれるなら安いもの……なのかもしれない。それでもやっぱり50円で全国どこへでも送れた時代が懐かしくてたまらないですね。
参考リンク:日本郵便「郵便料金が変わりました」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.