小田原市 魚の魅力 歌で発信 みなとまつりでお披露目
小田原市が魚の魅力を歌で紹介する水産プロモーションソング「オー!サカナ‼」を制作し、7月10日にユーチューブで公開を開始した。8月4日(日)の「小田原みなとまつり」のステージで初めて披露する。
小田原市は相模湾に面し、豊富な魚種が水揚げされることで知られている。しかし魚の消費量は年々減少。市水産海浜課によると国民一人あたりの年間消費量は2001年度の40・2kgをピークに減り、22年度は22・0kgと半減した。
そこで同課はプロモーション事業の一つとして、お魚ソングを制作することにした。企画を担当した見坊(けんぼう)俊明さんは「一過性のプロモーションではなく、継続的に魚について親しまれることを意識した」と話す。
楽曲制作は音楽プロデューサーでライブハウス小田原姿麗人(しゃれいど)(酒匂)の統括、亀井栄(ひさし)さんに打診。「地元に貢献できる機会をいただきうれしかった。約20年、音楽に携わる中で培った技術やつながりを生かしたいと思った」と振り返る。
作曲はかつて亀井さんがメンバーだった小田原出身のロックバンド「藍坊主」の藤森真一さんが担当、歌詞は藤森さんと亀井さんの共作。歌唱はCMソングなどで知られるシンガーソングライターの眉村ちあきさんが参加した。歌詞には小田原で水揚げされるアジやサバ、アンコウなど48種の魚介類が登場し、豊富な魚種がとれる魅力が伝わる1曲が完成した。
「魚を食べるきっかけに」
楽曲は同課のユーチューブチャンネルで公開中。小田原みなとまつりでは眉村さんがステージで生歌を披露する。
見坊さんは「口ずさみやすく、親しみやすい曲。多くの方に愛される楽曲に育ち、魚をたくさん食べて欲しい」と期待を寄せる。また亀井さんは、「たくさんの方の力を借りてできた曲。多くの方に聞いてもらい、魚を食べるきっかけになれば」と話している。