群馬県の新道2路線が年度末に開通。暮らしやお出かけが便利に
昨年度末の3月下旬、群馬県内数か所で、幹線道路の新規開通や拡幅が進んだ。
その中から、暮らしやお出かけに大きく関わりそうな2路線を紹介する。
西毛広幹道が烏川を渡り
箕郷地区と里見地区が直結
西毛広域幹線道路(西毛広幹道)は、県「ぐんま・県土整備プラン2020」(2029年度までの10か年計画)の重点事業の1つとして県が整備している。
前橋市の国道17号から西へ、高崎市、安中市を経て、富岡市の国道254号までを結ぶ27.8kmの道路。この高崎西工区(4.7km)で残っていた1.6kmが3月27日に開通した。
高崎西工区は烏川を渡る「榛名令和大橋」を含む。
橋が増えたことで、災害時の救命・救急の経路、渋滞の緩和、物流の効率化などが期待されている。
また、桃や梨などの果樹が多く栽培され「くだもの街道」と呼ばれる国道406号・里見地区へのアクセスが良くなる。
西毛広幹道の始まる前橋市街地方面からの観光にもうってつけの道路になりそうだ。
渋川から吾妻方面がより身近に
上信自動車道 吾妻西BP開通
関越自動車道渋川伊香保IC付近から長野県東御市に至る予定の、約83kmの高規格道路「上信自動車道」では、3月20日に吾妻西バイパス区間(約7km)が延伸開通した。
同区間は国道145号のバイパスとして整備され、JR吾妻線郷原駅から見て吾妻川対岸の厚田ICから八ッ場ダム方面に向かい、国道145号八ッ場バイパスを結ぶ。
既に開通した区間と合わせて、渋川市から長野原・草津方面へのアクセスが、さらに便利になった。
こちらも災害時の救命・救急の経路や、物流の効率化を目指した道路。
観光面でも、草津温泉や八ッ場ダムなどがより身近になりそうだ。
厚田ICから渋川方面に向かう箱島ICまでの2区間(計約13.1km)は現在も整備中で、計画では2029年度(令和11年度)の完成を目指している。
すっかり春になり、お出かけの気分も高まっている。新しく開通した道路を使って出かけてみるのはいかが。
昨年度末に開通した2路線
【西毛広域幹線道路 高崎西工区】高崎市本郷町「ドドメキ」交差点~高崎市下里見町「バンバ」交差点
【上信自動車道 吾妻西バイパス】東吾妻町厚田「厚田IC」~東吾妻町松谷「松谷東交差点」
※ICが設置されていますが、有料道路ではありません。