柴田理恵が語るワハハ本舗の芝居秘話「演者が自分で台本を書く」
パンサー向井がお届けしている番組。 7月11日(木)は、パンサー・向井慧が山籠もりのため『ヤーレンズの #ふらっと』。
9時台の『ふらっとおいでよ!』は、柴田理恵さんをゲストにお迎えしました!出井と柴田さんは前番組『伊集院光とらじおと』で木曜パートナーとレポーターの関係でしたが、今回はパーソナリティとしてゲストにお迎えしました。
9時台の『ふらっとおいでよ!』は、柴田理恵さんをゲストにお迎えしました!出井と柴田さんは前番組『伊集院光とらじおと』で木曜パートナーとレポーターの関係でしたが、今回はパーソナリティとしてゲストにお迎えしました。
ヤーレンズ・出井が大好きな話。柴田理恵、干物を盗んだ猫を気遣う。
出井:僕が覚えてるのが、ラジおとのオープニングの柴田さんのお話で、お宅で魚の干物を作ってらっしゃって、野良猫が干物を1匹咥えて行って…。
柴田:そう!頭にきたわよ、うわー!って。
楢原:手塩にかけた干物が(笑)。
出井:で、その後に柴田さんが「あれ結構塩っ辛いけど、あの猫大丈夫かしら」って(笑)。
柴田:そうなのよ。ちょっとしょっぱい干物だったから…ほら、猫って腎臓弱いじゃない。だから体に悪いよねって、あんなちっちゃいのにあんなでっかい魚とっちゃってさ。
出井:こんな優しい話ある(笑)?
楢原:猫の心配しないです(笑)。
出井:俺、大好きでさ~。
楢原:いい人だな~ってね。
柴田:でもそれからはもう猫に絶対盗られないようにものすごい重しして。絶対盗られないようにしてる。
「やりたいこと」と「できること」を毎晩飲みながら語らう。
出井:ワハハ本舗を作るのが25歳の時なんですね。いわゆるお笑い系じゃないですか、それに向いていったのは何故なんですか?
柴田:当時ね、難しいテーマのアングラ劇団とかいろいろあったんですけど、当時の若者たちが一番集まったのは面白くて笑えて…なんていうかな、ググっと人情喜劇をやったのが東京ヴォードヴィルショー。
出井:はいはい。
楢原:うんうん。
柴田:笑えてちょっとシュールなかっこいい感じだったのが東京乾電池なの。東京乾電池は柄本明さんとかベンガルさんとかで、東京ヴォードヴィルショーは佐藤B作さんとかが作ってらっしゃって。その二大巨頭だったわけ。
出井:なるほど。
柴田:で、心はもうぐ~っとそっちに掴まれて。私はやっぱり人情みたいのが好きだから…で、佐藤B作さんがすごく好きだったのでB作さんのとこで芝居やりたいって。
出井:ヴォードヴィルショーにいたの何年ぐらいで?
柴田:大学生の4年生の途中ぐらいからだったんで…3~4年いたのかなあ。
出井:それで25歳のときにはワハハ本舗を?
柴田:その中で知り合った久本も大阪から出てくる、佐藤くんは山の中から出てくるみたいな(笑)。知り合ってワハハ本舗を作った。
出井:旗揚げって僕らも経験したことがないからわからないですけども相当大変だったじゃないですか?
柴田:でもコンビ結成も大変でしょ?
出井:まあまあコンビ結成も(笑)。
楢原:でも劇団ってちょっと違うもんな。
柴田:人数多いですもんね。
出井:当初はかなり苦労されました?
柴田:いや~苦労しましたよ。うちは喰始っていう人が昔から放送作家でいて、その人が割とどういうのをやりたい?とかっていうふうに導いていってくれたけど、それでもやっぱり劇団員6人・7人集まると、何をやりたいとどんなことやりたいとかどういう方法でとかすごいいろいろあったし…自分たちの力がないからさ、やりたいこととやれることが全然かけ離れてるわけですよ。
出井:わかる~!
楢原:それ一番最初にぶち当たりますよね。自分はこの感じでできるはずだったのにな~って。
柴田:そう。お互い「もう、だから違うよ!」みたいになるんじゃない?自分が悪いのに「お前がこうだからだよ」みたいになっちゃって、それで自分の出来なさに焦ったりとかそういうのもあったし。でもね、それでもやっぱり旗揚げして楽しかったのは、夢があってね…ああいうことやってみたい、こういうことやってみたい、あれ面白いよねっていうのをもう毎晩毎晩飲みながら…。
出井:うわ~素敵だな~。
楢原:アオハルですね。
柴田:アオハルですよ、本当よ~。楽しかったよ、毎晩。
ワハハ本舗のお芝居は演者が自分で書く!
出井:ワハハのお芝居ってどう作るんですか?
柴田:喰さんが、今回はどんなことやりたいですか?みたいなことをざっくり聞かれて、何か気になってる題材とかあったりします?みたいなこと言って。例えば…私はいつも1人芝居みたいなことをしてるんですよ。1人芝居の題材として何かある?って言って、私は、最近こういう映画見てこうで…とかっていうことを言って。じゃあそれいいかもね、みたいになって、「じゃ作ってください」「え!?」って。
出井:作ってください?
柴田:喰さんは作ったことがないんですよ、作家なのに(笑)。構成・演出のみ。
出井:へ~。
楢原:じゃあどこに柴田さんのパート入れるかっていうだけで話全体を作ってないってことですか?
柴田:そうです。でももちろん大勢で出るパフォーマンスみたいなものをやろうとかダンスはこういう方向でやろうとか、そういうのは全部アイディアを出すの。だから喰さんがいないと何にもならないんだけど、細かい自分がやるところは自分で書く。
出井:は~!自分のやるところを自分で書いてるんだ!
柴田:そうなのよ~。だから久本も1人で漫談のようなことやるんですよ、1人のショーの部分があって。それも全部久本が書いて。
出井:いろんな力が集まってワハハ本舗なんですね。
(『パンサー向井の#ふらっと』より抜粋)