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脂質とは何が違う?『脂肪酸』には嬉しい効果もあるってホント?

オリーブオイルをひとまわし

脂質とは何が違う?『脂肪酸』には嬉しい効果もあるってホント?

脂肪酸と聞くと、どんなものを思い浮かべるだろうか。身体によくないというイメージを持つ方も多いはず。しかし、脂肪酸は身体には無くてはならない成分なのだ。今回は、脂肪酸とはどんな成分なのかを紹介する。また、脂肪酸の種類やトランス脂肪酸、短鎖脂肪酸についてもみていくのでぜひ参考にしてみてほしい。

1. 脂肪酸とはどんな成分?

脂肪酸とは簡単にいうと脂質を構成する成分の1つである。ここでは、脂肪の働きや特徴などをみていこう。

脂質と脂肪酸の違い

脂肪酸とは脂質を構成する成分で、鎖のように数個から数十個の炭素が繋がってできている。脂肪酸がさまざまな物質と結びつくと脂質になる。脂肪酸には必須脂肪酸のオメガ3系脂肪酸やオメガ6系脂肪酸などがある。

脂肪酸の働き

脂肪酸は人が活動するためのエネルギーになる。また、細胞膜やホルモンなどを構成し、ビタミン類の吸収を促進する働きもある。(※1)

脂肪酸の構造の特徴

脂肪酸は構造式を見てみると、炭素に水素が結合して組成されている。脂肪酸には炭素間の二重結合がある不飽和脂肪酸と、二重結合がない飽和脂肪酸の2種類がある。(※2)

2. 脂肪酸の種類

脂肪酸とはどのような成分か分かったところで、今度は脂肪酸の種類について見てみよう。

多価不飽和脂肪酸「オメガ3・オメガ6」

多価不飽和脂肪酸は、必須脂肪酸のオメガ3(n-3系、ω-3)とオメガ6を含む脂肪酸で動脈効果を防ぎ、血圧を下げる働きがある。青魚やくるみなどに多く含まれている。(※3)

一価不飽和脂肪酸「オメガ9」

一価不飽和脂肪酸のオメガ9は代表的なものにオレイン酸があり、オレイン酸は血中の悪玉コレステロールの濃度を下げる働きがある。オリーブオイルやなたね油などに豊富に含まれている。(※4)

飽和脂肪酸

飽和脂肪酸は摂りすぎると、血中コレステロールが増加して心筋梗塞などになる可能性が高まる。一般的にバターやラード、パーム油などに多く含まれているため、普段から使用量は減らすようにしたほうがよい。(※5)

3. 体に悪い?トランス脂肪酸とは

トランス脂肪酸とは不飽和脂肪酸のトランス型と呼ばれるもので、飽和脂肪酸に近い性質があるのが特徴だ。ここでは、トランス脂肪酸の健康への影響や多く含む食品を紹介する。

トランス脂肪酸の健康への影響

トランス脂肪酸は摂りすぎると身体に悪影響があり、三大栄養素の中でも脂質はカロリーが高いため肥満の原因になる。また悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らすといわれている。(※6)

トランス脂肪酸を多く含む食品トップ10

以下では、トランス脂肪酸を多く含む食品をランキング形式で記載する。(※7)第1位 ショートニング第2位 マーガリン、ファットスプレット第3位 クリーム類第4位 バター第5位 ビスケット類第6位 食用調合油等第7位 ラード、牛脂第8位 マヨネーズ第9位 チーズ第10位 ケーキ・ペストリー類第11位 スナック菓子、米菓子

4. 免疫力UP?短鎖脂肪酸とは

短鎖脂肪酸とは繋がった炭素の数が6個以下の脂肪酸を指す。酪酸やプロピオン酸、酪酸などの種類があり、食物繊維やオリゴ糖などを腸内で発酵することで生成される。(※8)

短鎖脂肪酸の働き

短鎖脂肪酸は、身体を酸性に保つとともに善玉菌を助け悪玉菌を減らしてくれる。また、腸粘膜の維持をサポートし、ウイルスや病原菌から身体を守る働きがある。

短鎖脂肪酸を増やすには

短鎖脂肪酸を増やすには食物繊維やオリゴ糖が豊富な食品や、ビフィズス菌を多く摂ることがおすすめだ。

結論

多価不飽和脂肪酸は必須脂肪酸であり、体内で合成できないので食品から摂取しなければならない。また、トランス脂肪酸は摂りすぎると身体に悪影響を及ぼすので注意が必要だ。このことを参考に、日々の脂質の摂り方について考えてはいかがだろうか。(参考文献)※1参照:株式会社食環境衛生研究所 「脂肪酸とは?(良い脂質、悪い脂質について)」※2参照:農林水産省 「すぐにわかるトランス脂肪酸」※3参照:eーヘルスネット 「不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)」※4参照:株式会社J-オイルミルズ 「脂肪酸の種類について」※5参照:農林水産省 「脂質による健康影響」※6参照:日本生活協同組合連合会 「トランス脂肪酸問題についてのQ&A」※7参照:神奈川県衛生研究所 「トランス脂肪酸ー油脂の新しい問題?ー」※8参照:グリコ 「短鎖脂肪酸」パワーで、腸元気!」

投稿者:諸田結
監修者:管理栄養士 黒沼祐美

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