和歌山県立近代美術館でコレクション展「現在の『版』表現」が開催中
年間を通して、定期的に展示作品を入れ替え、所蔵品の魅力を紹介する、和歌山県立近代美術館の「MOMAWコレクション」。6月28日(日)まで、2階展示室で「現代の『版』表現」が開かれています。版画をコレクションの中核として位置づけてき同館。今回の展覧会では、その成り立ちの特徴を示すとともに、第二次世界大戦以降から現在に至る現代版画の歩みを改めて見つめ直しています。前期と後期(5/16から)の入れ替えあり。
第二次世界大戦後から現在へ至る版画史の変遷
「版」による多様な表現を紹介
恩地孝四郎《ポエムNo.22 葉っぱと雲》1953年 マルチブロック、紙 同館蔵
版画表現の近代化を切り開いた恩地考四郎。自由な創作姿勢が、後の版画家たちに大きな影響を与え続けています。
【前期展示】吉田政次《静 No.36》1953年 木版、紙 同館蔵
有田川町出身の吉田政次。戦後、秩序と静けさのある世界を求めて制作に取り組み、《静》《空間》などのシリーズを展開しました。
吉田政次《地の泉 No.1》1956年 木版、紙 同館蔵
木版を切り抜いて作り出される表情に富んだ面や、細かく刻まれた平行線の塊が層を成す面によって、独自の表現を築き上げています。
【前期展示】 泉茂《七面鳥》1958年 リトグラフ、紙 同館蔵
関西の美術を牽引してきた泉茂。青年時代の叙情的な作風から、晩年は明快な表現に。
【後期展示】 泉茂《インディアン》1956年 リトグラフ、紙 同館蔵
自身のドローイングの筆跡の一部を切り取り、拡大して丁寧に再現する独自の手法で制作。たくましく生きる人々の息吹を、象徴的に描き出しています。
【後期展示】村井正誠《四角い顔》1966年 リトグラフ、紙 同館蔵
鮮やかな色彩とのびやかな生命感を秘めた形。村井正誠は画家の個性の表出にとどまらず、国境を越え、あらゆる時代の人に通じる表現としての抽象絵画を生み出しました。
まだまだ紹介しきれない作品が並びます。続きは会場で、その魅力に触れてくださいね!
学芸員の展示解説もおすすめです。
【学芸員による展示解説】
5月16日(土)、6月20日(土)
どちらも14:00から開催。観覧券が必要。
【観覧料】
一般400円、大学生250円
※同時期に開催の「万博のレガシー ―解体と再生、未完の営為を考える―」
「下村観山展」チケットで観覧可能
※高校生以下、65歳以上の人、障がい者手帳を持っている人は無料
※5月3日(日)は無料
名称
和歌山県立近代美術館
所在地
和歌山県和歌山市吹上1-4-14
電話番号
073-436-8690
営業時間
9:30~17:00(入館は16:30まで)
定休日
月曜(祝日の場合は翌日)
web
https://www.momaw.jp/
@moma_wakayama