坂東玉三郎のお富、市川團十郎の与三郎 11年ぶりの豪華配役で名作『与話情浮名横櫛』を歌舞伎座『十二月大歌舞伎』で上演
2026年12月、歌舞伎座『十二月大歌舞伎』第三部にて、「切られ与三」の通称で知られる世話物の名作『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)』を、坂東玉三郎のお富、市川團十郎の与三郎という豪華配役で上演されることが決定した。
玉三郎が魅せる色気を漂わせるお富と、團十郎による退廃的な美しさを纏う与三郎。木更津の浜辺での出会いを描く「見染め」から、運命の再会を果たす「源氏店」を上演し、湯上りの艶やかなお富の姿や、品ある若旦那から一変して傷だらけの姿で現れる与三郎の零落した様子など、粋な江戸風情を存分に堪能できる。
死んだと思っていたお富と再会した与三郎の「しがねぇ恋の情けが仇」から始まる七五調の名台詞は聴きどころ。本作での玉三郎と團十郎の共演は、2015年7月歌舞伎座公演以来、11年ぶりとなる。一年の締めくくりとなる師走の歌舞伎座で、男女の不思議な巡り合いを、稀代の美しさとともに心ゆくまで楽しめる至高の舞台に期待しよう。