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<乗せる?乗せない?>雪の日に「足がナイ」……もしや「乗ってく?」を期待している?【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私はミハルです。娘のメイ(6歳)は体を動かすことが大好きで、1年ほど前から体操教室に通いはじめました。場所は少し遠いのですが、学区外のさまざまなお友達とも知り合えて毎週楽しみにしています。今日は週に一度の体操教室の日。幼稚園のお迎え時間の頃に雪がちらつきはじめました。

私はメイが幼稚園に行っている間、パートの仕事をしています。いつもお迎えに行って帰宅してから家事や夕飯の支度などをこなします。木曜日は夕方16時30分から体操教室があるため、その間にやることが盛りだくさん。急いで家に帰らなければ……! しかし天気予報で言っていたとおり、雪が降りはじめてしまいました。

うっすら白くなりはじめた地面にメイは大喜びです。でも送迎する親の立場から言わせてもらうと、積もられちゃうととっても面倒なんですよね……。私たちが住んでいるのは郊外で、子育てするなら車はあった方が便利という地域です。ですが雪が降るのは年に2~3回しかなく、雪道の運転は慣れていません。冬になるとひとまずスタッドレスタイヤに履き替えますが、できることなら降ってほしくないというのが本音です。

わが家から体操教室までは車で20分ほど。大きな道路を走行するので問題はないでしょう。いつもより早めに家を出て、ゆっくり安全運転で体操教室に向かおうと思っていると……。私のスマホにLINEの通知がありました。

LINEの相手はコノミちゃんのママでした。コノミちゃんとメイは仲良しなのですが、私はコノミちゃんママが苦手というか……。「ぐいぐい来る感じがちょっと合わないな」と感じていました。私がいつもどおり体操教室に向かうつもりでいることを伝えると、すかさずLINEが返ってきました。

昨年メイが体操教室に通いはじめてから、すぐに声をかけてきたコノミちゃんママ。けれど実は私、コノミちゃんママが苦手でして……。なんとなくあるじゃないですか。「この人と合わないな」っていう雰囲気が。なので必要以上に関わらないようにしようと思っていますが、子ども同士の仲がいいので全くお付き合いしないというのはなかなか難しいのです。そんなコノミちゃんママから雪に困っている様子のLINEが届きました。「どうしよう」なんて言われても知りません! まるで「うちの車に乗っていく?」という言葉を待っているかのようで、私は返事に困ってしまったのでした。

断り方の正解は?身勝手すぎるお願いにイライラ「……休めば?」

コノミちゃんの家は体操教室から歩いて15分ほどの場所にあるのだそう。普段は徒歩か自転車なのだとか。「足がない」って言うけれど、早めに出て歩いていけば着く距離のはずです……。

車の免許を持っていないコノミちゃんママ。きっと雪道の運転に私がどれだけ気をつかっているかを知らず、「ちょっとウチに寄り道してくれたら助かるんですけど~」くらいの気軽な気持ちなのだと思います。けれどよその子を乗せてなにかあったら責任をとれないし、ましてや雪の降る日に乗せるなんて私にとってはありえないんです。

まだ「どうしても困っていて、お願いできないかな」と申し訳なさそうに言われたなら、私の受け取り方も変わったでしょう。さて既読をつけちゃったし、なんて返信しよう……。私は悩みながら、いろいろなパターンを考えます。

うーん……。断り文句としてはアリかもしれないけれど、「乗せてあげたい気持ちはやまやまなんだけど」って思っているように伝わっちゃうかな……。

これだと「私は車に乗せる気はない」というのが伝わらないかもしれないな……。

「ついでだからさ、そのタクシーで私の家にも寄ってよ!」なんてことに発展しかねない……。

コノミちゃんママの性格を冷静に判断し、どんな文面で返信したら穏便に断れるのか頭を悩ませます。「ファイト!」といったスタンプで返信を終わらせる案も浮かびましたが、コノミちゃんママのことだから、困っているような様子のスタンプを連打してくるような気がします。これはこれで面倒くさい……。そのため返信内容は消去法で「雪が降っていて危ないから体操教室を休んだら?」に決定。サッと返信をして、夕食の支度をすすめることにします。

私が軽く「休んだら?」とあしらうと、「コノミが体操教室に行きたいと泣いている」という返信をしてきたコノミちゃんママ。完全に私からの「うちの車に乗っていきなよ!」待ちです。それに車のことを「足」と言うのがなんだか腹立たしいです。アナタにも立派な「おみあし」があるでしょうが!! コノミちゃんママからのLINEは、このまま既読を付けずに見なかったことにしようと思ったのでした。

シート持参?スーパーも?厚かましすぎるお願いに……ドン引き!

一度でも親切心を働かせたら最後、毎回お願いされるハメになるはずです。私は既読を付けずに見なかったことにして、LINEでのやりとりを終わらせました。そのあと安全運転を心がけ、体操教室に無事に到着。雪が降るなか道路も混雑していたので、間に合ってホッとします。

コノミちゃんとママの姿はありません。私が「ムリして行かなくてもいいと思う」と返信したこともあり、さすがにお休みしたのでしょうか。そのときフウカちゃんのママが声をかけてきました。

「コノミちゃんママから連絡、きました……よね……?」ん? 私とコノミちゃんママのやりとりを、フウカちゃんママがなぜ知っているのでしょう。不思議に思っていると「実は私の方にもLINEが来ていまして……」と話してくれました。

驚きました。コノミちゃんママは、私だけでなくフウカちゃんママにまで「足がない!」と騒いでアピールしていたそう。フウカちゃんママも普段から車を利用しているため、あわよくば乗せてもらおうと連絡をしたのでしょう。そして私はさらなる衝撃の事実を聞かされます。

フウカちゃんママは以前「コノミちゃんち、通り道だし」なんて思って、軽い気持ちで車に乗せてしまったのだそう。それ以来、悪天候のたび「足がない」「どうしよう!」とLINEが送られてくるようになったとか……。そしてフウカちゃんママの親切心を利用して、コノミちゃんママはどんどん図々しくなっていったそうです。

今回の件で私もコノミちゃんママの厚かましさを思い知りました。これからも悪天候になるたび「足がない」アピールをしてくるかもしれません。しかし絶対にコノミちゃんママの頼みには応じないようにしようと、フウカちゃんママとうなずきあいました。けれどそうなると、声をかけやすそうな他の保護者を見つけてまた同じことをするかもしれませんね……。子ども同士で仲よくしているとはいえ、幸い幼稚園も小学校も別々の予定です。コノミちゃんママのことは「週に一度、習い事で顔を合わせる程度の人」と捉え、うまくかわしながら過ごしていこうと思います。


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