「読まずに、心で感じる社史」で社員の当事者意識を育む オイシックス25年の歩みをアートで表現
オイシックス・ラ・大地(東京都品川区)は11月4日、創業25周年を迎えるにあたって、社史を「アート」で表現する取り組みを発表した。
アート作品の中には、同社の歴史を想起させる思い出の品やエピソードも展示。作品を見て周ることで25年の歴史を感じられるほか、これからの未来への課題を投げかける内容になっているという。
アートの「無限の可能性」をビジネスにも 社史をアートで表現
作品タイトルは「《25歳の地図》 〜美しい夢、果てしない坂〜THE MAP OF 25 -Beautiful Dreams, Endless Slopes-」。制作を手掛けたのは、現代アーティストの中﨑透氏。世界最大級の国際芸術祭である「大地の芸術祭」にも参加しているアーティストだ。
中﨑氏は、創業者や社員、生産者、顧客といったさまざまな立場の人から聞き取ったエピソードを基に、アートで同社の歩みを表現した。作品は、同社が本社を置くゲートシティ大崎内に展示される。
今回の取り組みの背景には、従業員に企業としての原点をあらためて共有するという狙いがある。
M&Aなどを経て事業規模を拡大し、同社の連結従業員数は4万人を超える。25周年という節目において、創業以来同社が大切にしてきた価値観や、企業としての姿勢を「読まずに、心で感じる社史」で、あらためて共有することが重要であると判断したという。
オイシックス・ラ・大地と「大地の芸術祭」の深い関わり
新潟県の越後妻有地域(十日町市、津南町)で開催されている「大地の芸術祭」は、アートを通じた地域再生の先進事例として国内外から注目を集めている。地方の過疎高齢化の課題は、食の社会課題の解決に取り組むという企業理念との親和性が高いことから、同社は2017年からコラボレーションを開始。
アートの持つ力を実感してきたことを踏まえ、アートの無限の可能性をビジネスにも生かせればと考え、今回の取り組みが実現した。
ワークショップや現地ツアーなど、社員に解釈を委ねる「体感型教育」を実施
同社では、抽象的なアートは見る人それぞれで解釈が異なるため、ロジックよりも深く、より直感的に伝えることができるとして、社員の体感型教育にも活用している。
社員参加型のワークショップ
・全国の生産者の畑の土を使った壁画「八百万の物語」を題材に実施。
・作品に使用した土を水に溶かしたもので参加者が点を描き、それらをすべてつなげて一本の線が完成。
・参加者からは「全員で1つの線を描く達成感」「手を動かすと景色が変わる感覚があった」といった声が寄せられた。
「大地の芸術祭」を鑑賞する現地ツアー
・大地の芸術祭とのかかわりを学びながら、作品群を鑑賞。
・全社員を対象に希望者を募り、これまでに4回実施。延べ80人以上が参加。
・作品鑑賞や稲刈り体験を通じて、地域課題や自然と人の営みを体感する機会になった。
中﨑氏が手掛けたアート作品を展示するイベントの詳細は、同社公式リリースにて確認できる。