【丸太町】「京都便利堂」で見つけた、アートを暮らしに取り入れる京都みやげ
便利堂は、明治20年に京都で創業した美術印刷の老舗。なかでも有名なのが、世界で唯一続けられているコロタイプです。
今回は京都・丸太町にある京都便利堂本店で、コロタイプの絵はがきや、シール・はんこなどの文房具を探してきました。ここでしか手に入らないアイテムは、京都みやげにぴったりですよ。
美術印刷で知られる「京都便利堂」
地下鉄・丸太町駅から西へおよそ7分ほど歩いていくと、便利堂本社が見えてきます。その1階にあるお店が、京都便利堂本店。
店の入り口には、京都便利堂が扱う美術作品をモチーフにしたのれんが掛かっています。
店内の窓にはコロタイプで使用していたガラス板が使われていて、うっすらと見える印刷の絵柄から、便利堂の歴史が感じられます。
壁面には約200種類の絵はがきがずらりと並び、美術館のようにゆっくり眺めながらお気に入りの1枚を選ぶことができますよ。
世界で唯一続く印刷技術、コロタイプ
便利堂は、貸本屋として明治20年に創業。現在は美術印刷業として書籍の出版や、全国の寺社仏閣・美術館のグッズを手がけるほか、美術作品をいかしたオリジナルアイテムを制作しさまざまな世代に届けています。
なかでも有名なのが、「コロタイプ」。
コロタイプとは写真製版による印刷技術のひとつで、かつては世界各地で行われていました。
しかし他の印刷技術の普及により減少し、現在カラー印刷が行われているのは世界でここだけ。便利堂は時代に合わせた薬剤を使うなど工夫を重ねながら、この技術を大切に守り続けています。
実物をそのまま写し取ったような仕上がりになるため、文化財の複写にも使われているコロタイプ。1枚ずつ手作業で刷られており、印刷には熟練した技術が必要なのです。
コロタイプを使った、便利堂ならではのアイテム
そんなコロタイプを気軽に楽しめる商品として生まれたのが、絵はがき「季趣五題シリーズ」。
季節ごとに5種類の絵はがきを刷ったシリーズで、「はるうらら」「なつさかり」など季節を細かく分けることで、日本の四季の移ろいを感じられるようになっています。
季趣五題シリーズが生まれるまで、コロタイプの絵はがきは基本的にモノクロでしたが「手に取りやすいカラー印刷にすることで、コロタイプを知るきっかけになってほしい」という思いから、このシリーズが誕生しました。
購入できるのは、京都便利堂だけ。おみやげとして配るのはもちろん、旅先から大切な人へ手紙を書くのにもぴったりの1枚です。
もうひとつ手に取りたいのが、京都在住のアーティスト・tupera tupera(ツペラツペラ)とコラボレーションしたカードシリーズ「京都はん」。
「舞妓はん」「伏見稲荷はん」などの定番モチーフのほか、「喫茶店はん」や「鴨川はん」など、京都の日常を感じさせるモチーフもあり、観光客だけでなく地元の方にも人気だそう。
京都市内のサテライトショップで販売されていますが、全種類がそろうのは京都便利堂本店だけ。飾るもよし、手紙として送るもよし。新しい京都みやげとして注目を集めています。
コロタイプ商品の他にも、「鳥獣戯画」や酒井抱一「四季花鳥図巻」がモチーフのマスキングテープやシール、はんこなど美術印刷をいかした文房具が豊富にそろいます。
洋服を選ぶように、絵はがきを選びにきてもらえたら
京都便利堂には「美術はがきソムリエ」の方々がいて、ぴったりの絵はがきに出会うお手伝いをしてくれます。
美術はがきソムリエの増尾さんは、絵はがきの楽しみ方についてこんなふうに話します。
「季節が変わると、新しい洋服や小物を買いますよね。そんな感覚で絵はがきを選びにきてもらえたら。はがきの裏面には作品情報が書いてあるので、そこからさらに興味を広げていくと、きっと楽しいですよ」
「友達へのプレゼントに買ってよかったから、自分用にも買いに来た。逆に、自分用に買ってよかったから友達にあげたい、という方もいらっしゃるんですよ」
そう話すのは、京都便利堂本店店長の安野さん。今後は、手紙の書き方講座や子ども向けのイベントなども企画していきたいとのことで、訪れる楽しみがさらに増えそうですね。
京都便利堂本店は、地下鉄丸太町駅から歩いてすぐ。京都御苑の近くにあり、散策の途中に立ち寄れます。ここでしか手に入らない京都みやげやプレゼントを探しに、訪れてみてはいかがでしょうか。
■スポット情報
店舗名:京都便利堂本店(きょうとべんりどうほんてん)
住所:京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町302番地
電話番号:075-231-4351(代表) ※平日10:00〜18:00受付
営業時間:10:00~19:00
定休日:日・祝日・年末年始
※季節により無休の期間あり
交通:地下鉄烏丸線「丸太町」駅 6番出口より徒歩約7分