カルディのシナモンボールドーナツで作る「ひとくちの幸せ」忙しい日こそ、あえて自分のために。
“ドーナツとは、油の中で夢がふくらむ、幸福な食べ物です。” こんなキャッチコピーを掲げて、「ドーナツ探求家」として活動している溝呂木一美です。 年間500種類以上のドーナツを食べ、食文化としても調査・研究しています。 そんな私が、ドーナツの雑学や知られざる魅力などを少しずつご紹介していきますよ。今回は、市販のドーナツにちょっとだけ手を加えて、しあわせな時間を作ってみます。
しあわせは向こうからやって来ない、ならば……
年末年始をなんやかんやで駆け抜け、すっかり通常モードとなった社会で、空っ風に吹き飛ばされながら、日々頑張っている皆さま、おつかれさまです。
私たちは、365日、何らかと闘っています。
1968年11月にリリースされた水前寺清子『三百六十五歩のマーチ』の歌詞のとおりで、自分で前に歩き続けねばなりません。
ああ、でも、疲れた。
元気なチータのように、いつでもワン・ツー・パンチできる状態でいたいものですが、ちょっとだけ休みたい。
何かひとくち甘いものが、ほしい。
という日のために、ひとくちだけ食べて幸せになれるドーナツをご紹介します。
幸福感を増大させる飲み物もご一緒に。
カルディで売っている“しあわせの種”
カルディで「シナモンボールドーナツ」という商品をときどき見かけます。
ピンポン玉より小さいドーナツが、コロコロと10個入っています。
今回はこれを食べましょう。
バターシナモンボールドーナツとカルダモンコーヒー
バターとカルダモンを用意します。
ひとくちで、ホッとするようなドーナツを食べましょう。
カルダモンは「香りの王様」などと呼ばれる、ショウガ科のスパイスです。
北欧のパンやお菓子によく使われていますね。
カレーの材料としてもおなじみのスパイスで、肉料理などにも活躍しますので、家にひとつあると食生活が豊かになります。
■バターシナモンボールドーナツの作り方
【1】「シナモンボールドーナツ」に少しだけ切れ目を入れて、バターを切れ目に差し込みます。
バターは有塩のものがおすすめです。
【2】バターを差し込んだ「シナモンボールドーナツ」を、トースターで少し焼くか、電子レンジで10秒ほど温めます。
電子レンジで温め過ぎると、ドーナツがかたくなってしまうので要注意です。
ドーナツに、ジュワッとバターが溶けて、シナモンの香りがふわぁっと!
温かく満足感たっぷりのひとくちです。
■飲み物:カルダモンコーヒー
普通のコーヒーでもいいのですが、カルダモンの清涼感がある甘い香りで、よりリラックスしましょう。
コーヒーに好きなだけカルダモンパウダーをふりかける、というのが最も簡単なカルダモンコーヒーの作り方です。
コーヒー豆と一緒にカルダモンシードを挽いてみたり、水にカルダモンシードを入れて沸かし、香りがついた湯でコーヒーを淹れたりと、いろいろな作り方があります。
コーヒーを淹れる時間も楽しみたい、という方はひと手間かけてみてもいいでしょう。
シナモンブランデーチーズクリームボールと紅茶
先に紹介したバターシナモンボールドーナツは昼間のおやつとして、これから作るのは、仕事が終わった後のご褒美として作ってみましょう。
クリームチーズとブランデーを用意します。
クリームチーズは、ちょっとだけ使うので、たくさん残った分はチーズケーキを作るのも楽しいですよ。
小分けに包装されたクリームチーズでもかまいません。
■シナモンブランデーチーズクリームボールの作り方
【1】クリームチーズを10gほど用意します。
そこに砂糖を加えて、スプーンなどでなめらかになるまで、よく混ぜます。
分量は適当です。甘さの加減は、味見しながらやってみてください。
なめらかになったら、ブランデーを少々加えてさらに混ぜ合わせ、ブランデーチーズクリームの完成です。
【2】「シナモンボールドーナツ」を半分に切って、ブランデーチーズクリームをサンドします。
コロンとかわいいデザートの出来上がりです。
10gで2個作ることができます。
多めに作って冷蔵庫に入れておく場合は、2、3日で食べ切りましょう。
■飲み物:紅茶
濃いめに淹れた紅茶をお供にしましょう。
紅茶とブランデーは、互いの香りを引き立て、相性のいい組み合わせです。
紅茶にブランデーを加えるのも素敵ですね。
マーマレードなどの果物のジャムを追加すると、より味わい深く、贅沢に楽しめますよ。
コーヒーを合わせたい場合も、紅茶と同様に、少しブランデーを加えて風味付けして、華やかな香りを味わいましょう。
頑張って歩いた足跡には、花が咲く
『ひとくちの幸せドーナツ』とでも名付けましょうか。
一般的なサイズのリングドーナツ一個だと多いけど、ひとくちなら、ね、食べたいでしょ?
作業が面倒に思う方もいるでしょう。
おいしいものはおいしい。
カルディの「シナモンボールドーナツ」だって、パッと袋を開けて、ポイっと口に放り込んだって、十分おいしい。
忙しくて疲れてしまう人は、自分以外の誰かのために動くことが多い人かもしれないなと、思ったのです。
今回ご紹介したのは、単においしく食べる方法というだけでなく、『自分のためだけに手を動かす、ゆったりとした時間を作ってみてね』という私からの提案でもあります。
自分をいたわるために、ほんの少し手間をかけてやる、ちょっぴり創造的に手を動かす、そのような時間は、日々の仕事から得るものとは違う、優しい達成感があるものです。
「私、えらいね」と自分を褒めて、ひとくちどうぞ。
溝呂木一美(みぞろぎひとみ)/ドーナツ探求家・イラストレーター・グラフィックデザイナー・アクセサリー製作愛好家