<若い夫婦、離婚のアト>3年後。現実に向き合った若い夫婦は今……?「訳アリ」の私【まんが】
私たちは3年前に離婚しました。私(向井セナ)には、クウマというもうすぐ5才になる息子がいます。元旦那のリュウちゃん(柳田リュウイチ)とクウマは一緒に暮らしており、私は2人とは別の家で暮らしています。離婚後、未熟だった自分を変えるため、私は社会に出て働くことにしました。心が打ち砕かれることもありますが、今はとにかく頑張るしかないと思っています……。
私は本当に何も知らなかったんだな……。いや、知ろうとしてこなかったんだ。そう痛感しています。好き勝手して、「自分が正しい」と言い切って、相手のことを思いやってきませんでした。そんな自分を、今必死に変えようと頑張っているのでした。
「なんでママと一緒に暮らせないの?」子の言葉が胸にグサリ
夕方、リュウちゃんから頼まれ、保育園のお迎えにきました。
離婚してからも、定期的にクウマと会っていました。けれど「日常」を一緒に過ごすことができていたあの頃とは違い、急に成長している姿を見て驚くこともたくさんあります。一瞬たりとも見逃すことができない「子どもの成長」に、自分がずっとそばにいてあげることができないもどかしさ。すべてあの頃、自分が蒔いた種でした……。
「ありがとう」お互い尊重できるようになった私たちの距離感
こうして2人がお風呂に入っている間に、私はリュウちゃんの食事の準備をします。
昔は自分の話を一方的にするだけだったけれど、最近はリュウちゃんとも「会話」ができるようになっていました。私の作った料理を「美味しい」と言って食べてもらうことに、喜びも感じられるようになりました。けれど、これは離れて暮らしているから上手くいっているだけなのかもしれません。
【お互いの気持ち】俺たちに「再婚」という未来はアリ?ナシ?
俺(柳田リュウイチ)にはクウマというもうすぐ5才になる息子がいる。昔は元妻のセナからの一方的な要求で会話が成り立っていたように感じていたが、最近は俺の話にもしっかり耳を傾けてくれるようになっていた。またいつか一緒に暮らせる日がくるのかもしれない……そう願いたいけれど、なかなか踏み切れない現実もあった。
若すぎた俺たちの結婚。あれからセナは変わった……と、思う。「自分」ばかり主張していたあの頃とは違い、セナは常に俺やクウマのことを気に掛けてくれるようになった。一生懸命働いて、できる限りクウマのためにお金も渡してくれる。自分で稼いだお金で、自分の力で暮らし、料理も随分練習したらしい。
俺たちに「再婚」という未来はあるのだろうか……?
【私の気持ち】SNSはやめた。欲しいのはパパと息子からの「いいね」だけ
私(向井セナ)の癒しは息子のクウマに会うことです。あるとき同僚に「再婚は考えないの?」と聞かれました。独身になると、「再婚」の話をされることが多いですが、私はなかなか再婚に前向きになれないのでした。その理由はというと……?
結婚していたときは必死でやっていたSNSも、ここ最近は投稿することはありませんでした。それは「投稿する内容がない」のではなく、「どうでもいい」と思ってしまっていたからです。誰かに知らせて「いいね」をもらうのではなく、私はリュウちゃんとクウマの役に立てればそれでいい。私が「いいね」をもらいたい相手はリュウちゃんとクウマだから……そう思っていました。
涙を見て気づく、息子の想い!私はまた間違えてしまった……
もうすぐクウマの誕生日。今日は誕生日に何をするかの話をしに、リュウちゃんとクウマの住む家に来ました。
「再婚なんてしなくても、2人の側にいられればそれでいい」そう思っていたはずなのに、クウマの涙を見て、自分の考えは間違っていたのかもしれない……そう思ってしまいました。親の事情に振り回され続けたクウマ。彼が一番望んでいたことは、「パパとママと一緒に暮らす」ことだったのでした……。
ずっと謝りたかった……。今度こそ3人で頑張っていきたい!
ずっと謝りたかったことを言うことができて、ホッとしました。それができただけでも、少しは成長したと思ってもいいでしょうか……? 私自身はまだまだ甘ったれなところもあるし、ダメダメな母であり妻であるかもしれませんが、今度こそ家族3人で頑張っていきたいと思います。
【義両親の気持ち】まだまだ未熟な2人……だけど今度は「きっと上手くいく!」
3年前、息子夫婦は離婚しました。シングルペアレントとなった息子は毎日大変そうですが、近くに住む私たちも協力しながらクウマを育てています。孫のクウマは今日5才になります。離婚してだいぶ月日が経っていますが、これからどうなるのか……分かりません。けれど私たち親はこの先も、2人が決めた結論を応援していきたいと思っています。 今日はクウマの誕生日。息子から大事な話が言われ、私は驚きました。
それから数年後―――。
若くして結婚した息子夫婦。うまくいかなくて、遠回りをしてしまうこともありました。まだまだ未熟なところもありますが、今度こそお互いに支え合い、子どもたちが巣立って「老いた夫婦」になっても仲良く暮らしてくれればいいなと思っています。