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冬アニメ『わたしの幸せな結婚』第二期連載インタビュー最終回: 斎森美世役・上田麗奈さん|「2人ならきっと大丈夫。そう思いながら最後まで見守らせていただきました」

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

アニメ『わたしの幸せな結婚』(原作:顎木あくみさん著、月岡月穂さんイラスト)の第二期(TOKYO MX 毎週月曜 22:30~)が先日最終話を迎えました。

本作の舞台となるのは、日本古来の美意識と西洋文明の流行が織りなすロマンの香り高い明治大正を思わせる架空の時代。継母たちから虐げられて育った少女・美世が、孤高のエリート軍人・清霞と出会い、ぎこちないながらも、互いを信じ、慈しみ合いながら、生きることのよろこびを知っていく――〝愛〟と〝異能〟が紡ぐ、異色のシンデレラ・ストーリー。第二期は、 来春にも挙式を予定し、穏やかな日々を過ごすふたりに思わぬ出来事が訪れるところからはじまりました。そして、いよいよ迎えたクライマックス。

アニメイトタイムズでは、第一期に引き続き、キャストのメールインタビューを連載形式でお届けしてきました。連載最終回は、第一回にも登場してくれた斎森美世役・上田麗奈さんです。

 

 

前回はこちら

 

【写真】冬アニメ『わた婚』第二期:上田麗奈インタビュー【連載最終回】

「直向きに頑張れる美世が本当に素敵でした」

──いよいよ最終回を迎えました。本当にさまざまなことが巻きおこった第二期でしたね。ここまで演じられてのご感想や、特に印象に残ったエピソードがあれば教えてください。

斎森美世役・上田麗奈さん(以下、上田):自分に自信が持てなくても、そんな自分に想いを寄せてくれる、信じてくれる人の気持ちを大切にしたい。

そうして何事にも直向きに頑張れる美世が本当に素敵でした。

だからこそ、愛に対しての不安や恐怖に覆われて、大切なことを旦那さまに伝えられないでいる美世を見ているのは辛いものがありつつも……2人ならきっと大丈夫。そう思いながら最後まで見守らせていただきました。

 

 
美世にとって、久堂家での出来事も、薫子さんとの出会いも、いろんなことが美世の大切な思い出となり、かつ本人の成長にもつながるものだったように思います。その中で特に印象に残ったシーンをあげると……第二十一話で、葉月さんから「突き進むことを恐れないで」と助言をもらうシーンと、その後旦那さまの「何かを恐れているのではないか」という問いに答えられなかったシーン。

そして第二十二話ラストの旦那さまが連れ去られてしまったシーンに関しては、美世にとってターニングポイントとなったのではないかと感じました。

異能と向き合うことは自分の心と向き合うことで、それはとても大変な作業なのではと思うのですが、旦那さまやお母さまへの想いを胸に困難に挑み続けた美世は本当に格好良かったですし、最後には、自分は愛されていい、愛されているんだとちゃんと知ることが出来たんだなと……いつの間にか、他人からの想いに引け目のないありがとうが言えるようになっている美世を見られて感動しました。

 

 

──甘水に対する心残りはありつつも、少しずつ、新たな日常へと進んでいった美世。第二十六話のアフレコで印象的だったところなどを教えて下さい。

上田:葉月さんや芙由さんの想いを素直に受けとめて、まっすぐに感謝を伝えられているところも、初めてのデエトでは味が分からなかったあんみつを美味しいと感じられているところも、序盤から、どのシーンも本当に尊いなと思いつつ……スケジュールの都合で他の方とは一緒に収録できなかったこともあり、完成した映像を観るのが楽しみだなぁと思いながらアフレコに臨んでいたのが懐かしいです。

 

 

「私にとって、甘水直はどうしても憎みきれないキャラクター」

──以前、対面でお話をうかがった際に「実は十二話の自問自答をするシーンはめちゃくちゃ時間が掛かったんです」といった裏話を教えてくれました。今期も特に苦労したシーンや、時間をかけて取り組んだ場面があれば教えてください。また、そのシーンで意識されたことや演技に込めた思いについてもお聞かせください。

上田:特に苦労したのは、第二十三話で「不安も恐れも道を切り拓くまでの大切な道標となる」とおじいさまに言われた後、「はい」と応えるシーンです。

抽象的なヒントに、私だったらもっと不安を感じて、声が震えてしまうだろうなと思いました。助言を素直に受け止められるところに、美世の凄さと強さを感じました。

 

 
あと、お母さまと甘水直の過去を知って、「私はあの人を止められるでしょうか」とお母さまに問うシーンも難しかったです。私にとって甘水直はどうしても憎みきれないキャラクターなので、つい感情移入してしまって……同情はしないようにと、注意しながらアフレコに臨みました。

──そのほか、最終回を放送し終えた今だからこそ明かせるエピソードがあれば教えて下さい。

上田:清くんが可愛すぎました……。

照れ方や、その誤魔化し方がとっても可愛くて。

清くんとはアフレコのタイミングが別々だったので、当時はそれを残念に思っていたのですが……もし一緒に収録していたら、もっとデレデレな美世になってしまってリテイクだらけになっていたかもしれないなと、完成した映像を観て思いました。

 

 

──第二期では新しいキャスト陣も加わり、収録現場の雰囲気も変わったかと思いますが、特に印象に残った共演者とのやりとりやエピソードがあれば教えてください。

上田:第二十四話は、清霞と美世の再会後、ラストシーンで甘水直が現れ、そして続きは次週へ……という流れになっていました。収録時は、再会した2人のやりとりを聞いていた甘水直役の内田夕夜さんが、テスト終わりに「本当に怒りが湧いてきた…」と呟かれていて。

本番テイクでは更に迫力のあるお芝居で登場シーンを彩られていたのが印象的でした。

 

美世達のことを見守ってきてくださって本当にありがとうございました

──第二期がはじまったころのインタビューで、美世に対してどのようなお声がけをしますか?という質問に対して、上田さんは「第二期では、美世自身が己の感情をどう扱ったらいいか分からず悶々とする場面が多く見られます。「1人で悩まないでね」と言えたらいいんですけど」とおっしゃっていましたが、さまざまな試練を乗り越えて、ふたりで過ごすことを選んだ今だからこそ、掛けてあげたい言葉はありますか?

上田:第二十四話にて、芙由さんに清霞への想いは親愛なのか恋愛なのかと問われ、すぐに「両方です」と答えた美世を見て、私はとても嬉しくなりました。無事に旦那さまと再会して、ようやく「愛しています」と伝えられたシーンは本当に思い出深くて。やっと心からの「おめでとう」を、美世に掛けてあげられるのかなと思います。

──ふたりの幸せな結婚はきっとこれからも続くと思います。が、きっと今ごろ、ロスになられている視聴者の方も多いかと存じます。もし良かったら、ここまで見届けたファンの方にお一言いただけますと幸いです。

上田:自分の気持ちを素直に表せるようになった美世を見て、人はどこまでも成長できるものなのだと感じました。アニメ『わた婚』が、皆様にポジティブなパワーをお届けできていたら幸いです。寂しい気持ちもありますが……ここまで美世達のことを見守ってきてくださって、本当にありがとうございました!

 
[構成・逆井マリ]

 

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