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中目黒『トラスパレンテ 中目黒』は、目黒銀座商店街に息づく、愛されパン屋さん!

さんたつ

東京には、「〇〇銀座」と銀座という名前のついた商店街をよく見かける。今も昔も東京の繁華街である銀座にあやかって、銀座のように人が訪れて欲しいという思いから名づけられた、という言い伝えがある。ここ中目黒駅にも、「目黒銀座商店街」がある。飲食店だけではなく、昔からの八百屋さんや薬局、和菓子屋、郵便局などがある、地元住民になくてはならない商店街。 『トレスパレンテ 中目黒』は、そんな目黒銀座商店街の一角にあるパン屋だ。

イタリアでの修業歴を持つ、シェフが開業したパン屋

中目黒駅から徒歩2、3分のところにある、目黒銀座商店街。朝から晩まで地元住民で人通りは多い。

『トラスパレンテ』は、イタリアのレストランで修業した森シェフが、2008年に中目黒の目黒銀座商店街に5人でオープンさせたパン屋。現在の場所に移転する前は今より駅から奥まった場所にあったそうだが、今では駅から歩いて3分ほど。商店街に入ってすぐの場所にある。店はその後も出店を続け、現在県外も含めて系列店として11店舗を運営している。

お店の前にもベンチが置かれ、ペット連れのお客さんなどが立ち寄って行く。

森シェフが「地元に密着したお店を作りたい」との思いで、地元民に日常使いしてもらえるよう商店街に作ったそうだ。そう言えば、近隣にある学芸大学店や都立大学店も、商店街になじようにある。

お話を伺った、店長の吉岡さん。「常連の方も多いですし、接客が楽しいです」。

『トラスパレンテ 中目黒』がオープンして3カ月目にアルバイトとして働き始め、以来12年間ずっと働いているという吉岡さん。パンといえばフランスに修業に行くシェフが多い中、なぜ森シェフはイタリアに行ったのかを聞いてみた。

「独自性を出したく、フランスではなくイタリアへ修業へ行ったそうですよ」。もともと日本でも、イタリア料理店でパティシエをしていたのもあるそうだ。

地元の人がひっきりなしに訪れる店内

お店のドアは常に開いているほど、本当にお客さんが絶えない店内。

商店街の中にあるということもあって人通りは絶えず、店舗には入れ替わり立ち代わり人が訪れ、店の前で列を作ることも。

「常連さまで、『いつものパンをください』と買って行ってくださる方が多いです。平日のランチ時には周辺のオフィスで働いてる方々が多いですが、土日は中目黒に遊びに来たような若い方も多いですね。小さいお子さんからおばあさんまで、近所の本当に幅広い年齢の方々がいらっしゃっているんです」。

お店の奥にある厨房では、スタッフたちが忙しそうにパンを製造している。

店内にあるテーブルは、6つ。みんなそれぞれパンとともにおしゃべりを楽しんでいる。イートインメニューは、ドリンクだけでなく、これからの季節にうれしいスープなどもあり充実。まさに地元民で賑わうこのお店の忙しさを見ると、森シェフの想いが受け入れられていると言えるだろう。

具材をふんだんに使った、オリジナリティ溢れるパンが並ぶ

イタリアで修行したシェフのパン屋だけあって、フォカッチャやピザなど、イタリアならではのパンも多い。

バケットや食パンなどの定番から、フォカッチャやピザなどのイタリア系やサンドイッチやホットドッグなどの食事系、フィリングをのせたデニッシュなどのスイーツ系まで、50種類以上ものパンが揃う。

季節の素材を使ったスコーンやデニッシュなど、甘いパンの種類も多い。

「なるべく焼きたてを味わってもらえるよう、お店の奥にある厨房では、少ない数で何度もパンを焼くようにしています」。

お客様においしいパンを食べてもらいたいというお店の姿勢もあり、厨房スタッフも接客スタッフも本当にもみんな忙しそうに働いているが、余裕のない感じはしない。

厚切りベーコンと栗かぼちゃのフォカッチャ イートイン398円、テイクアウト390円。

フォカッチャは定番メニューから季節の素材を使った限定メニューまで、常時6種類ほどが揃う。厚切りベーコンと栗かぼちゃのフォカッチャは、大きくカットされたかぼちゃがゴロゴロ入っていて、まるでかぼちゃそのものを食べているかのような食べ応えだ。

「お客さまにパンのどこを食べてもおいしく召し上がってもらいたいので、具材をふんだんに使ったメニュー作りをしています」と、吉岡さん。

栗とかぼちゃのデニッシュ イートイン342円、テイクアウト335円。カフェモカ イートイン695円、テイクアウト682円。

栗とかぼちゃのデニッシュはスライスされた栗の甘露煮とかぼちゃのダイス、デニッシュのサクッとした食感が絶妙の一品。

こんなにパンの種類が多いのに、今でも毎月お店のスタッフから新商品のアイディアを募集して、試作をして新商品を販売しているのだそう。2021年10月は季節の変わり目ということもあり、なんと5種類も新商品が販売されたのだとか。

「季節ごとに新商品を販売するので、どんどんパンの種類が増えてっちゃうんですよね」と教えてくれた。

コンミエーレ イートイン301円、テイクアウト295円。

看板商品のコンミエーレは、なんと50㎝ほどもある細長いパン。みんなその外観が気になるようで、取材中にも「あの長いパン何?」「あの長いパン食べたい!」と、道行く人に注目されるほど。セージバターとはちみつをトッピングした甘じょっぱい味わいのパンで、食べてみるとつい手が止まらなくなる。

このように、『トラスパレンテ』にはここでしか見たことないような独創的なパンも多い。こんな点もお店にリピーターを惹きつけるゆえんであろう。

トラスパレンテ 中目黒(トラスパレンテ ナカメグロ)
住所:東京都目黒区上目黒2-12-11 1F/営業時間:9:00〜18:00/定休日:火/アクセス:東急電鉄東横線中目黒駅から徒歩3分

お隣はケーキ・焼菓子専門店『アトリエ トラスパレンテ』

『アトリエ トラスパレンテ』はテイクアウトのみで、外観はかわいらしい雰囲気。

店舗の隣には、2018年にオープンしたケーキ・焼菓子専門店『アトリエ トラスパレンテ』が並ぶ。パン屋の『トラスパレンテ』より小さめの店内には、20種以上の焼き菓子や10種以上のケーキがぎっしり陳列されている。

午後になると売り切れ商品も多くなるので、買いたい商品があれば早めに!
2層になったフィリングが美しい、クリームチーズとレモンのタルト。

定番人気のクリームチーズとレモンのタルト450円は、クリームチーズフィリングの上に生クリームがたっぷり。クラッシュしたレモンピールとピスタチオが散りばめられている。

イタリアのデザートと言えば、外せないティラミス!独り占めしてスプーンで贅沢に食べたい。

イタリアのスイーツ、ティラミス640円も1人用サイズになっていて食べやすそうだ。ほろ苦いエスプレッソやココアと濃厚なマスカルポーネに、生クリームがまろやかさをプラス。

季節商品のかぼちゃのプリン410円も、限定なので買っていく人が多い。

「パンもケーキも、森シェフが全てレシピを考えているんです」というから、職人魂がすごい。パンとスイーツを合わせると、膨大な種類のレシピになるはずだ。

『アトリエ トラスパレンテ』の方も、買い物帰りの主婦や会社帰りのOLなどの常連客らしき人たちが次々に訪れて買い求めていく。『トラスパレンテ』の2店は、この中目黒に住む住民たちにとって、なくてはならないお店になっているように感じられた。

atelier TRASPARENTE (アトリエ トラスパレンテ)
住所:目黒区上目黒2-12-11 1F/営業時間:10:00〜19:00/定休日:火/アクセス:東急東横線中目黒駅から徒歩3分

構成=フリート 取材・文・撮影=西尾悠希

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