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マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」ビルボードで7年連続トップ10入り!

Re:minder

1994年11月01日 マライア・キャリーのアルバム「メリー・クリスマス」発売日(米国)

クリスマスソングの定番、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」


またこの季節がやってきたんだなあ、と実感する楽曲…。2020年代になった今も、海外のクリスマスソングならば、もはやマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス(All I Want For Christmas Is You)」に勝る楽曲はないだろう。老若男女すべての世代への認知度の高さといったら、ワム!やジョン・レノン、ポール・マッカートニーをはるかに凌ぎ、ビング・クロスビー等のスタンダード化した作品をも凌駕しているようだ。ここ数年では毎年のようにビルボードのシングルチャート「Hot 100」で大ヒットを記録しており、その傾向にますます拍車がかかっている。

2019年からクリスマス・シーズンに4年連続1位を獲得


ところでこの「恋人たちのクリスマス」、そもそもはマライア人気絶頂時の1994年秋にリリースされた楽曲だ。日本では発売年から大ヒットを記録、ワム!等と並ぶ洋楽クリスマスソングのトップ集団に入った感を抱くが、ビルボードの「Hot 100」にはエントリーはしていない。いくら人気絶頂時のアーティストとはいえ、クリスマスソングのような季節ものはなかなか一般のシングルチャートには入り難い、さらにはビルボードのシングルルールの縛りのようなものがあったりして、一部AC(アダルト・コンテンポラリー)チャート等にエントリーしたのみだった。

やがてビルボードの規則変更やデジタル配信などが集計に反映されるという背景を受けて、2000年に初めて「Hot 100」にエントリー(1月の1週のみ83位)、リカレント・チャートに毎年(05~08年)チャートインしてきたり、徐々に状況が変化していく。潮目が決定的に変わってきたのが、YouTubeなどSNS視聴が集計に反映され、Spotifyなどサブスク視聴も集計に反映されだした2010年代以降。2012年発売から18年経過して「Hot 100」に2度目のエントリー、なんと初トップ40ヒット(最高位21位)となる。以降毎年クリスマス時期になると「Hot 100」にチャートイン、2015年には最高位11位となっていよいよトップ10間近となってきた。

この頃になるとマライア以外のスタンダード化したクリスマスソングまでもが「Hot 100」入りを果たすようになり、クリスマスシーズンの「Hot 100」チャート風景が風物詩化していく(ブレンダ・リー「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・トゥリー」やボビー・ヘルムス「ジングル・ベル・ロック」等)。

「恋人たちのクリスマス」が、「Hot 100」で初トップ10入りしたのが2017年(最高位9位)。この時点で “20数年前の楽曲が初トップ10入り!” と驚きをもってして迎えられたが、この作品はここで留まることはなかった。翌2018年の最高位3位を経て、2019年12月なんと!1位に到達してしまったのだ。発売から25年でナンバーワン獲得。これはもちろん新記録だし、マライアにとっても通算19曲目の全米ナンバーワン・ソングがほぼデビュー30年目にしてもたらされたわけだ。2020年代幕開け1月1週目もトップを維持した「恋人たちのクリスマス」は、以後2020年、2021年、2022年と当然のようにクリスマス・シーズンにエントリー、4年連続で1位を獲得している。

今年2023年はここ数年2位止まりだったブレンダ・リー「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・トゥリー」が1位に到達!(これはこれで大事件)マライアは虎視眈々と2位につけている(2023年12月14日現在)。

「恋人たちのクリスマス」が “Hot 100” の1位になったこと生まれた記録の数々


2019〜2020年に「恋人たちのクリスマス」が「Hot 100」の1位になったことで、いくつかの記録が生まれたのでここに記してみよう。

▶︎ナンバーワン最長インターバル
初ナンバーワンから最新ナンバーワンまで29年4カ月
Vision Of Love(1990年8月)→ All I Want For Christmas Is You(2019年12月)
シェールの27年6カ月を破る。ちなみに今年、ブレンダ・リーが63年3カ月!の新記録。

▶︎マライア通算ナンバーワン曲が歴代2位
19曲目のナンバーワン曲となり、エルヴィス・プレスリー(18曲)を単独で抜き、ビートルズ(20曲)に肉薄。

▶︎初の4ディケイズ(Decades)ナンバーワン保持アーティストに
1990年代、2000年代、2010年代(2019年12月ギリギリで達成)、2020年代(初週で達成)と、4つのディケイズ(10年間)でナンバーワン保持。

これまで3ディケイズが最高で、スティーヴィー・ワンダー(60、70、80年代)、エルトン・ジョン(70、80、90年代)、マドンナ(80、90、00年代)、アッシャー(90、00、10年代)などが達成。マライアは19〜20年にかけて一気に2ディケイズを追加、省エネ達成している。

「恋人たちのクリスマス」は今年2023年も当然のように「Hot 100」にエントリー、チャート上では2017年以来7年連続でトップ10入りを果たしている。ここ10年ほどでのこの曲に関する喧騒感、定着感は、日本以上に海外の方が強くなっているようだ。今後もこの傾向は毎年続いていくのだろうか。

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