カレンダーより“すっきり”。家族の予定がまとまる「家置き手帳」活用術「年末や2026年の予定管理に」
家族の予定共有といえば壁掛けカレンダーが定番。でも、手軽さと見た目の両方を求めるなら「家置き手帳」がおすすめです。開いたまま置ける工夫をすれば、書き込みや確認がワンアクション。続けやすく、家の情報整理にも役立ちます。
カレンダーより“すっきり”。家置き手帳のメリット
家族の予定を冷蔵庫などに貼ったカレンダーで共有しているご家庭も多いと思います。
ぱっとひと目でわかって便利ですし、枠も大きくて書き込みやすいですよね。一方で、生活感が出やすいことや、過去のページを参照できないといった不便さもあります。
そんなときにおすすめなのが「家置き手帳」。予定やメモを書き込むための手帳をリビングなどに置いておくだけ。
閉じればすっきり。人が来るときでもさっと片づけられます。
また、過去に書き込んだページを破らず残せるのも魅力です。学校行事の注意点や病院の予約メモなど、むだに何度も調べたり考えたりしないための情報の蓄積にもなります。
さらに、家族との情報共有以外にも、使いみちはいろいろあるんです。
面倒にならないコツは「開いたまま置く」
手帳が面倒になるポイントは、書く「前」に行う工程が多いこと。毎回、定位置から取り出して、目的のページを探してからようやく書く。
一方で、カレンダーならそのままノーアクションで書き込めるため、手帳が“手間”に感じやすいのだと思います。
そこでおすすめしたいのが、“開いたまま”にしておくスタイル。
イーゼルやスタンドに立てる
開いた状態で見やすく、省スペースで設置できます。使用したアイテムはダイソーの「ワイヤーイーゼル小(ゴールドカラー)」(税込110円)。
ダイソーの「ガッチリ安定 カタログ・メニュースタンド」(税込110円)も便利です。
マルチクリップで空中収納
壁や棚にクリップでとめ、開いたまま吊るす方法もあります。
使用しているのは、ダイソーやセリアなどで購入できる「マルチタオルクリップ」(税込110円)です。
どれも100円ショップで手に入るアイテム。
置き方を工夫するだけで書き込みや確認がワンアクションででき、続けやすくなります。
おすすめの手帳は「薄型マンスリー」
家置き手帳には、バッグに入れるような厚い手帳ではなく、マンスリータイプの薄いものがぴったり。
家族全員の予定や共有事項をまとめて書くには、見開きで1か月を確認できるタイプが便利です。
巻末のフリーメモには、来年以降のための覚書をストックしてもいいですね。
こんなふうに家置き手帳は、家の“情報基地”のような存在になり得ます。
薄型マンスリーは、家族との予定共有だけでなく、食品ストックの管理にも役立ちます。
たとえば、賞味期限を記録したり、作り置きした日を書いたり……。工夫次第で、さまざまな活用シーンが生まれます。
マンスリーページにその日の支出合計をメモすると、簡易的な家計簿になります。ほかにも、体調記録や服薬記録など、さまざまな活用シーンが考えられます。
「家置き手帳」を開いたまま置くだけで、生活感をおさえつつ、家族みんなが自然と予定を確認できるようになります。
“置き方の工夫”で、情報共有がぐんとラクになりますよ。
三條 凛花/エッセイスト、整理収納アドバイザー